NVIDIAグラフィックス・ドライバ576.02は、RTX GPUでユーザーが直面しているバグやその他の重大な問題を修正するだけではないようだ。
GeForce RTX 5080のパフォーマンスが大幅に向上、合成テストとゲーミングテストの両方で顕著な向上が見られる
NVIDIAは最近、RTX GPUの広範なレンガ化やその他の重大な問題を修正することを目的とした最新のグラフィックドライバ576.02をリリースした。
※ レンガ化=レンガのようにまったく動作しない状態になること。
NVIDIAドライバ572.xxのリリース以来、複数のGeForce RTXシリーズが様々なバグに直面してきたが、576.02では、そのほとんどが修正されただけでなく、性能も改善されたと報告されている。
ある報告によると、RTX 5000シリーズは電力効率の面でこのドライバーの恩恵を大いに受け、アイドルモードでは消費電力が大幅に低下した。
以前のGPUドライバのバージョンでは、RTX 5070はおよそ180MHzで動作していたが、最新の576.02ではわずか22MHzにまで低下した。
また、RTX 5060 Tiはアイドルモードで大幅に改善され、消費電力はわずか7Wに低下した。
また、RTX 5080とRyzen 7 9800X3Dの組み合わせは、以前のドライバでは140fps以上だったのに対し、150fps以上を記録した。
つまり、ここでも5~7%の向上が見られたことになる。Redditのスレッドでは、他のRTX 5000 GPUを所有するユーザーが、RTX 5070シリーズGPU所有者も含めて同じことを報告している。
意外なことに、RTX 4000シリーズでも3~4%の改善が見られた人もいました。
したがって、これはドライバの問題というより、RTX GPUの性能を低下させていたようだ。
一部のユーザーは、最新のドライバアップデートでより高いVRAMクロックがアンロックされ、より高いパフォーマンスが得られたと報告しているが、そのためにはVRAMを手動でオーバークロックする必要がある。
全体として、576.02は、NVIDIA GPUドライバが通常行うべきことを行っています。
ここ数週間、NVIDIAドライバは、RTX 5000シリーズGPUがハードウェアレベルで抱えている複数の問題はもちろんのこと、イライラさせられてきた。
いくつかは対処されましたが、完全に修正されたわけではありません。
ソフトウェア側では、ハードウェア側よりもはるかに簡単に管理することができ、最新のGPUドライバ576.02に含まれるすべての修正について報告しました。
解説:
ドライバ576.02は「当たり」のようです。
572.xxは不具合が解消されるどころか不具合がひどくなると報告されてきましたが、576.02でようやく主だった不具合が解消されたようです。
全ての不具合が潰されたわけではないようですが、あとは細かい修正が入るだけのように見えます。
ROP欠落問題や12V-2x6コネクタ加熱問題などハードウェアにまつわる不具合は残っていますが、ドライバの問題はほぼ解消されたと考えてよいのではないかとおもいます。
これでようやくスタートラインに立ったということです。
普通に使えるようになっただけでコスパの問題は解決していませんので、これで売れ行きが回復するかといわれたら微妙なところです。
ただ、一般のユーザーにお勧めできない状態から、コスパが悪いことに納得できるなら普通に買っても問題ないレベルにはなったと思います。
576.xxが出た時はこれで不具合が解消されるとは誰も思っていなかったですが、とりあえず普通に使える状態になったのはめでたいです。
あとはコスパの問題ですが、誰もBlackwellを買わなければそのうち値段が下がるんじゃないですかね。
同グレードのRadeonと6-11万円価格が違いますので、ゲーマーならBlackwellを選ぶ人はほとんどいないと思いますが・・・。
確かにGeforceはブランドですが、こんなに価格差があったら誰も買わないですよ、NVIDIAさん。
Blackwell固有の機能もレスポンスに問題のあるMFGだけですし、ぶっちゃけRTX4000シリーズが残っているならそっちを買った方がなんぼかましです。
RTX5090などあまりに希望小売価格と離れすぎていて公式転売のようになっています。
さすがにアリバイ価格はやめていただきたいところです。
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