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NVIDIA Ada Lovelace「GeForce RTX」とAMD RDNA 3「Radeon RX」次世代GPU、AmpereとRDNA 2の2倍以上の速度との噂

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NVIDIAとAMDの次世代GPUに関する情報は、信頼できるリーカーであるKopite7kimi氏によって噂されています。

彼の最新のツイートによると、AMDとNVIDIAは、次世代のGeForce RTXとRadeon RXグラフィックスカードで2桁の性能向上を提供するようです。

AMDとNVIDIAは、次世代Ada Lovelace「GeForce RTX」とRDNA 3「Radeon RX」GPU搭載グラフィックスカードで2桁のパフォーマンス向上を目指しています。

Kopite7kimi氏のツイートでは、情報源からヒントを得たと報告されています。

このリーク者はこれまで完璧なリーク記録を残してきましたが、これらの製品はまだ発売から1年以上経っておらず、性能の予測はその時点に近づくと劇的に変化する可能性があるため、この情報を慎重に扱うことをお勧めします。

とはいえ、今回のリーク情報では、AMDとNVIDIAの次世代GPUの性能予測といくつかの仕様について言及されています。

まず詳細から説明すると、次世代GPUは5nmのプロセスノードを採用する可能性が高く、TSMC社またはサムスン社の設計を採用すると報告されています。

また、主要なアーキテクチャとして、NVIDIAの「Ada Lovelace(AD102)」、「Hopper(GH202)」、「RDNA 3(Navi 3X)」が取り上げられています。

詳細を見ると、Ada Lovelaceはアーキテクチャ的にはAmpereからの移行は小さいものの、パフォーマンスの大幅な向上をもたらす一方で、Hopperはデザイン(パワー/パッケージ)とパフォーマンス(ラスター/レイトレーシング)の両面でNVIDIAが待ち望んでいた革命となるようだ。

Kopite7kimit氏は、次世代のカードでは、1枚のグラフィックカードで最大100TFLOPsのFP32演算能力が得られる可能性があると考えています。

少し楽観的すぎるようにも聞こえますが、現在のGPUがより高速で効率的な演算モデルに依存していることを考えると、100TFLOPsはそれほど遠い話ではなく、民生用チップにスパースモデルを採用して演算性能を大幅に向上させることができるかもしれません。

性能の数値に関しては、NVIDIA Ampere GA102アーキテクチャをベースラインとしています。それに比べて、NVIDIAのAda Lovelace(AD102)チップは2.2倍、AMDのRDNA 3(Navi 3X)は2.5倍以上の性能向上を実現していると言われています。

次期RDNA 3 GPUは、ラスタライズ性能の面でNVIDIAを凌駕するとの噂がいくつかありました。

AMDは、Radeon RXグラフィックスカードのラインアップとして初めてMCMを搭載したGPUを提供することで、主導権を握ることになりそうです。

一方、NVIDIAは、Ampere GPUに比べて3倍以上の性能向上を実現するMCM GPUラインアップ「Hopper」にいち早く移行すると予想されています。

以下がその性能向上の目安です。

※ 画像をクリックすると別Window・タブで拡大します。

 

AMDとNVIDIAの両方の次世代GPUにとって、大きなボトルネックの1つはメモリ帯域幅であると述べられています。

GDDR6Xでは間に合わないので、HBMや2022年から2023年頃に利用可能な新しいGDDRメモリ規格に戻るかもしれません。

GPUメーカーは、帯域幅のボトルネックを回避し、コストを節約するために、RDNA 2グラフィックスカードに搭載されているInfinity Cacheのような、GPUに近いキャッシュへの投資を増やしていくことになるでしょう。

また、消費電力も大幅に増加することが予想されており、今世代は次世代のグラフィックスカードに期待されるもののほんの一部に過ぎません。

 

NVIDIAとAMDのGPUロードマップ:

201920202021202220232024
AMD (RDNA 1)AMD (RDNA 2)N/AAMD (RDNA 3)N/AAMD (RDNA 4)?
NVIDIA
(Turing Refresh)
NVIDIA AmpereN/ANVIDIA Ada LovelaceN/ANVIDIA Hopper

また、Kopite7kimi氏は、少し前にNVIDIA Ada Lovelaceチップの仕様の詳細を示唆しています。

 

NVIDIA Lovelace AD102の噂されるGPU仕様:

GPUAD102GA102TU102
アーキテクチャーAda LovelaceAmpereTuring
製造プロセス5nmSamsung 8nmTSMC
12nm NFF
画像処理
クラスタ (GPC)
1276
テクスチャ
処理クラスタ (TPC)
724236
ストリーミング
マルチプロセッサ (SM)
1448472
CUDAコア18432107524608
FP32演算
性能(TFLOPs)
64.537.616.1
発売日2022 (不明)2021/09/172019/9

AMDのNavi 31 GPUについては、GPUのリーク情報ではKopite7kimi氏と同様に信頼性の高いKittyYYuko氏によって、以前から2.5倍以上の性能があると噂されていました。

Hopperについては、少し前にAda Lovelaceのために延期されたと言われていましたが、今回もAD10*とGH20*のGPUが近い時期に発表される可能性があります。

ただし、NVIDIA自身のロードマップでは、「Ampere Next Next」GPUの登場は2024年になるとされています。

ソース:wccftech - NVIDIA Ada Lovelace ‘GeForce RTX’ & AMD RDNA 3 ‘Radeon RX’ Next-Generation GPUs Rumored To Be More Than Twice As Fast Than Ampere & RDNA 2

 

 

解説:

Ada LovelaceとHopperの情報がリーク

著名リーカーのKopite7kimi氏がNavi3XとAda Lovelace、Hopperの性能に関して情報を発信しています。

それによると、RDNA3はAmpereの2.5倍、Aovelaceが2.2倍、Hopperが3倍になるとのこと。

AMDは近年猛烈な勢いで製品を更新し、製造プロセスの恩恵に浴してきましたが、ついにRDNA3でnVidiaを追い抜く形になります。

PolarisからRDNA1、そしてRDNA2と信じられないほどの性能向上を果たしてきました。

当サイトのベンチマーク一覧ではFireStrikeExtremeの1W当たりスコアを比較しています。

Pascal(GTX1080Ti)・・・58

Polaris(RX590)・・・32

Turing(RTX2080Ti)・・・67

RDNA1(RX5700XT)・・・58

Ampere(RTX3090)・・・69

RDNA2(RX6900XT)・・・93

とDX11ベースにおいては既にGeforceを抜き去っていますが、DX12を含めて、RDNA3は完全にGeforceを抜き去る形になるでしょう。

 

確かにRDNA3は素晴らしい性能になるかもしれない・・・しかし・・・

nVidiaはレイトレーシングやDLSSによってAMDよりも1歩も2歩も先に行っています。

以前なら単純に性能が優れていれば競争に勝つことが出来ましたが、現在ではブランドや周辺技術の総合的な競争となり、単純な性能だけの問題ではなくなりつつあります。

Ada LovelaceがAmpereの2.2倍、RDNA3が2.5倍、逆に言えば、たったの13.6%程度の差しかないわけです。

様々なゲームが対応してきたDLSSを考慮に入れればその性能差はあっさりとひっくり返るでしょう。

AMDは現在AMD版DLSSと言われるFSRの準備を行っていますが、RDNA3の発売日までにどれだけ多くのゲームをFSRに対応させ、DLSSに取って代われるかが一つのカギになると思います。

ここを落とすと多少の性能差ではひっくり返すことのできない致命的な差に広がっていくものと思います。

 

 

AMDのGPU Radeonシリーズ

Radeon 7000シリーズ

 

Radeon RX 6000シリーズ

 

※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。

 

 

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