AMD 3D V-CacheがノートPCに登場?
AMDとASUSは、Ryzen 7000X3Dラップトップシリーズを搭載した新しいシステムに取り組んでいるかもしれない。
ASUSが新しいゲーミングノートパソコンに取り組んでいるようで、様々な情報筋が最近そのことに言及し始めた。
このノートパソコンは、製品コード「G733PYV-LL046W」で識別される「ROG STRIX SCAR 17」で、複数の小売業者のリストに登場している。
注目すべきは、この次期システムは未発表のAMD Ryzen 9 7945HX3DラップトップCPUを搭載していることだ。
ASUSとAMDはこのCPUをまだ正式に発表しておらず、確認もしていないが、製品リストには興味深い詳細がいくつか記載されている。
具体的には、X3Dシリーズの特徴である128MBのL3キャッシュについて言及している。
現在のところ、このような仕様のノートパソコンはこの製品だけのようで、一部の小売店では価格まで掲載されている。
https://twitter.com/9550pro/status/1683389134394769408?ref_src=twsrc%5Etfw
最初の製品リストでは、Scar 17は32GBのDDR5メモリとRTX 4090グラフィックカードを搭載した17インチゲーミングノートパソコンになることが示唆されている。
予想されるRyzen 9 7945HX3D CPUと組み合わせると、このノートパソコンは市場で入手可能な最も強力なゲーミングノートパソコンの1つになる可能性がある。
背景を説明すると、コードネーム「Dragon Range」と呼ばれる7045HXシリーズは、デスクトップ・シリーズのCPUと同様に、デスクトップ・クラスの16コアZen4構成を採用している。
7000X3DデスクトップCPUは、3D V-Cache技術の搭載により、すでに大幅な改善を示している。
この技術のノートPCへの実装は、ゲーマーにとって待望の機能であった。
今回のリークが事実となれば、AMDはついに、モバイルゲーム市場でインテルから主導権を取り戻すための勝利のカードを手にすることになるかもしれない。
このシステムは現在、英国で3904GPB(付加価値税込み)で販売されており、これは間違いなく最も高価なラップトップの1つだ。
もしRyzen 9 SKUが本当にラップトップ用のX3Dを搭載するのであれば、8コアの製品が計画され、できればもっと手頃なGPUとの組み合わせがあればなお良いだろう。
AMD RYZEN 7000モバイル・プロセッサー
コア数/ スレッド数 | ベース/ブースト クロック | L3キャッシュ | GPU | |
Ryzen 7045HX (Dragon Range-X3D), ZEN4 & RDNA2, 55W+ | ||||
Ryzen 9 7945HX3D | 16C/32T | TBC | 128MB | R610M (2CU) |
Ryzen 7045HX (Dragon Range), ZEN4 & RDNA2, 55W+ | ||||
Ryzen 9 7945HX | 16C/32T | 2.5/5.4 GHz | 64MB | R610M (2CU) |
Ryzen 9 7845HX | 12C/24T | 3.0/5.2 GHz | 64MB | R610M (2CU) |
Ryzen 7 7745HX | 8C/16T | 3.6/5.1 GHz | 32MB | R610M (2CU) |
Ryzen 5 7645HX | 6C/12T | 4.0/5.0 GHz | 32MB | R610M (2CU) |
Ryzen 7040H (Phoenix), ZEN4 & RDNA3, 35-54W | ||||
Ryzen 9 7940H(S) | 8C/16T | 4.0/5.2 GHz | 16MB | R780M (12CU) |
Ryzen 7 7840H(S) | 8C/16T | 3.8/5.1 GHz | 16MB | R780M (12CU) |
Ryzen 5 7640H(S) | 6C/12T | 4.3/5.0 GHz | 16MB | R760M (8CU) |
ソース:Videocardz.com - ASUS ROG laptop with AMD Ryzen 9 7945HX3D CPU has been listed by retailers
解説:
モバイルPCの16コアの3D V-cacheモデルが海外のネット小売店にリストアップされたようです。
こちらはもちろんDragon Range X3Dで、モノリシックなPhoenix系のAPUではありません。
モバイルにX3Dモデルが必要なのかどうかという点は置いておいて、AMDは今までより確実に自作市場よりOEMのノートPC市場に力を入れていることだけは確実です。
Intelがハイブリッドよって大幅にコア数を増やしている現在、AMDがどのように追従していくのか注目です。
今世代では16コア32スレッドはハイエンド/エンスーと言う扱いですが、次世代からは恐らくミドルレンジとなるでしょう。
それはStrix point APUが12コア24スレッドになることからもほぼ確実です。
Zen5のデスクトップ版のコア数がどのようになるのかはわかりませんが、16コア32スレッドのままではフラッグシップがミドルレンジ帯になってしまいRadeonと同じように値下げして苦しい展開をせざるを得なくなることは確実です。
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