Corsairは、最新のATX 3.0規格を採用したコネクタシフト型PSU「SHIFT」ラインナップを近日中に発売する予定であることを明らかにした。数日前、これらの電源が非公式に公開されたが、今回、全ラインナップの価格が明らかになった。
Corsair SHIFT ATX 3.0 PSUラインナップは750Wモデルが115USドルから、1200Wが190USドルから
Corsair SHIFTシリーズ電源は、ATX 3.0認証、1200W、1000W、850Wの3モデル(CP-9020254-NA、CP-9020253-NA、CP-9020252-NA)、CorsairのType 5 Gen 1マイクロフィット電源ケーブル、140mm流体軸受ファン、80PLUS Gold認証など様々な特徴を備えている。
現在、CorsairはSHIFTのラインナップにGen5.0コネクタを表示していないが、12VHPWRプラグを使用するグラフィックスカードに使用するアダプタを提供する予定である。
このPSUのラインナップで最もユニークな点は、コネクタが前面にあるのではなく、側面に移動していることである。
Corsairが新しいデザインで何かを掴んでいるのか、そしてこれが他社による電源設計の「シフト」の始まりなのか、疑問を投げかけている。
CorsairはSHIFT PSUにGen5「12VHPWR」コネクタを使用していないが、これはPSUの側面に設けられた全体的なクリアランスと関係があるのかもしれない。ご存知の通り、12VHPWRコネクタは曲げる前に約35mmのクリアランスが必要で、ほとんどのmATXやATXケースには側面にそのようなスペースはない。
そのため、Corsairは12VHPWRアダプタに供給できる標準的な8ピンコネクタを選択したのだろう。
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とはいえ、Corsair SHIFT PSUのラインアップの価格は、ベースとなる750Wモデルが115USドルからと、ある程度まともな設定になっている。
RM850はわずか5ドル高い120ドルだ。ハイエンドのラインナップは、160USドルの「RM1000 SHIFT」を皮切りに150USドルを超え、フラッグシップのRM1200「SHIFT RM1200」は190USドルとなっている。以下は、価格表です。
- RM750 SHIFT PSU (750W) - $115 US
- RM850 SHIFT PSU (850W) - $120 US
- RM1000 SHIFT PSU (1000W) - $160 US
- RM1200 SHIFT PSU (1200W) - $190 US
販売開始時期や最終的な仕様など、Corsair社からの詳細な情報については近日中に発表される予定です。
ソース:wccftech - Corsair’s Connector-Shifting SHIFT ATX 3.0 PSU Prices Revealed: 1200W For $189.99 US
解説:
CorsairがATX3.0対応の新PSUシリーズRM「Shift」を発表、しかしGPUの補助電源コネクタはレガシーな6/8Pを採用。
Shfitと言う名称でATX3.0への移行を印象付けたいのでしょうが、補助電源コネクタは配線に配慮してかレガシーな6/8Pを採用しています。
このShfitはATX3.0対応の他、コネクタがなぜか側面に移動しているようです。
理由は不明ですが、Corsair製のケースと併せて新しいケーブルレイアウトを提唱するのかもしれませんね。
12VHPWRはコネクタからは35mmは曲げることを避けた方が良いとされています。
コネクタがPSUの側面についている関係か、レガシーな6/8Pを採用したようです。
しかし、結果として12VHPWRが如何に取り回ししづらいかを印象付けています。
規格が一般化し、そのうち35mmの制限がなくなった取り回しのしやすいケーブルがでるかもしれませんが、今のところそう言う気配はありません。
nVidiaは全てのGeforce新製品にこのコネクタを採用するつもりなのかもしれませんが、電気的にこのコネクタが必要なのはRTX4090とRTX4080の一部モデルのみです。
どのくらい普及していくのか今のところ様子見を決め込みたいというのは頷ける話です。
今回の新製品も750W~になっています。
PSUも積極採用を避ける中、これから出るRTX4070より下のGeforceのAIBカスタムモデルにもこの迷惑なコネクタが採用されるのかどうかも注目しています。