第9世代のCore iシリーズがintelの公式文書に登場したようです。
このCore iシリーズ9000番台は以下の型番について記述があったようです。
動作クロック | コア/スレッド数 | ||||
Base | Tourbo | Core | Thread | TDP | |
Core i7-8086K | 4.0 | 5.0 | 6 | 12 | 95W |
Core i7-8700K | 3.7 | 4.7 | 6 | 12 | 95W |
Core i7-8700 | 3.2 | 4.6 | 6 | 12 | 65W |
Core i5-9600K | 3.7 | 4.5 | 6 | 6 | 95W |
Core i5-8600K | 3.6 | 4.3 | 6 | 6 | 95W |
Core i5-9600 | 3.1 | 4.5 | 6 | 6 | 65W |
Core i5-8600 | 3.1 | 4.3 | 6 | 6 | 65W |
Core i5-9500 | 3.0 | 4.3 | 6 | 6 | 65W |
Core i5-8500 | 3.0 | 4.1 | 6 | 6 | 65W |
Core i5-9400 | 2.9 | 4.1 | 6 | 6 | 65W |
Core i5-8400 | 2.8 | 4.0 | 6 | 6 | 65W |
Core i3-8350K | 4.0 | 4 | 4 | 91W | |
Core i3-8300 | 3.7 | 4 | 4 | 62W | |
Core i3-9100 | 3.7 | 4 | 4 | 65W | |
Core i3-8100 | 3.6 | 4 | 4 | 65W | |
Core i3-9000 | 3.7 | 4 | 4 | 65W |
また、アーキテクチャーに関してはCoffeeLakeがそのまま続くようで、型番のみ9000番台ですが、中身は8000番台と同じで、単にクロックがわずかに向上されただけのようです。
そのため、9000番台の型番がついても扱いは8000番台と同じなので、公式文書内で型番が9000番台でも8th Generationという分類になっており混乱を招く可能性があります。
CoffeeLake自体がKabyLakeRefreshなのですが、9000番台はさらにそのRefreshでCoffeeLakeRefreshとなるようです。
マザーボードも300シリーズ(Z370,H370,B360)がそのまま使える可能性が高いでしょう。
9000番台は同じTDPでベースクロック・ターボクロックが100-200MHz向上しています。
TSMCが7nmの商用プロセスを立ち上げたことを報告した以前の記事にも書いた通り、製造プロセスの更新がなされない限りは新しいアーキテクチャーには移行できないようですね。
参考記事:TSMCが7nmの商用プロセス生産を開始、第三世代Ryzenに関する噂
恐らく早ければ2019年の後半には新しいアーキテクチャーのIceLakeが登場するものと思いますが、それまではCoffeeLakeを改良して凌ぐつもりのようです。
今回公式文書に記述のあった型番にはCore i7がありませんでしたが、参照している文書がMicrocodeのアップデートガイダンスなので、おそらく8コア化されるために従来のCPUとは扱いが違うのでしょう。
8コアのCoffeeLake-S用のZ390チップセットはサーバー用チップセットにリソース(製造能力)を向けたため、Z370をリネームして使うことになりそうという噂も出ています。
H370、B360と同様にUSB3.1Gen2がチップセット内蔵になると言われていたのですが、どうも外付けになりそうです。
2019年にはAMDのZen2が出ますので、Core i5 9000系は6コア12スレッドにして、Core i7 9000シリーズを8コア16スレッドとするのがバランスが良いと思うのですが、頑なに95WのTDPを守っていることといい、この調子だとCore iシリーズ9000番台とCore i7 8086K/8700K/8700を併売するつもりなのかもしれません。
- Core i7 9000番台 8コア16スレッド
- Core i7 8086K/8700K/8700 6コア12スレッド
- Core i5 9600K/9600/9500/9400 6コア6スレッド
Core i5以上のモデルは上のようなラインナップにするつもりなのかもしれません。
Core i5 9600K/9600/9500/9400も少しクロックが上がっただけなので実質的にはCore i5 8000番台のリネームです。
Z390とZ370,H370,B360の関係ですが、わざわざリネームするからには何か変更があるのではないかと思いますが、8コア16スレッドはZ390でのみ可能となる可能性が高いですね。
Z390とZ370はハード的には違いがない可能性が高いですので、わざわざリネームするのはやはり8コア16スレッドのCore i7 9000シリーズはマザーボードの再設計が必要なレベルでTDPが上がるのではないかと勘繰りたくなりますね。
ゲーミングPCのラインナップにも影響が出るか?
これは"YES"ですね。
仮に「Core i7 8086K/8700K/8700」が併売されるとすれば、現状のグレードの上にもう一つ上のグレードを作るかもしくは「Core i7 8086K/8700K/8700」のために別のラインナップを作る必要があります。
そのためモデルが増える可能性は大でしょう。
製造プロセスが変わりませんので、95WというTDPを守るならば、8コアの方がゲームに向いてないという評価になる可能性は大でしょう。
仮に、シングルスレッド性能(クロック)に6コアと8コアで違いが無くTDPも変更なしとすれば、Turboの動作が変更になるのかもしれません。
どちらにしても8コアのCore iシリーズは今までラインナップされてなかったこともあり、出てみないとわからないというのが本当のところでしょう。
今年の後半には出るという話ですのでやはり9-11月には出るものと思います。
ソース:videocardz.com - Intel reveals 9000 series Coffee Lake S specifications