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AMD RDNA 3 Big Navi 31「Radeon RX 7900 XT」GPUは最大15,360コア、WGPのためにコンピュートユニットを廃止

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Radeon RX 7900 XTグラフィックスカードに搭載されるAMDの次世代フラッグシップGPU「RDNA 3」(Big Navi 31)に関する新しい噂が、Beyond3Dフォーラム(via 3DCenter)で発表されました。

この噂は、AMDがRDNA 3のラインナップから非常に人気のあるGPUの用語を削除していることを示唆しています。

AMD Radeon RX 7900 XT "Big Navi 31" RDNA 3 GPUは、最大60個のWGPを搭載し、合計15,360コアとなる

最近、AMDのRDNA 3 GPUに関するさまざまな噂が飛び交っています。

前回の噂では、RDNA 3のラインナップの中のAMD Big Navi GPUであるNavi 31は、1つのダイに240個のCompute Unitまたは120個のCUを搭載し、合計で15,360個のコアを搭載するとされていました。

しかし、Beyond3DフォーラムのメンバーであるBondrewd氏は、CU(Compute Unit)の時代は終わり、AMDは次世代GPUの主要なコアブロックとしてWGP(Work Group Processors)に移行すると確信しています。

コンピュートユニットは、10年近くにわたってAMD GPUファミリの基本ブロックとなってきたが、次世代のMCD(Multi-Chiplet Die)GPUでは、全体のCU数が劇的に増加することになる。

そのためには劇的な変化が必要であり、AMDはWGPをメインコンピュートブロックとして使うことにしたのかもしれない。

既報の通り、Navi 31 GPUの各ダイには30個のWGPが搭載され、WGPあたり256個のストリームプロセッサが搭載される。

これにより、1ダイあたり7,680コア、全体では15,360コアとなる。

また、興味深いのは、KittyYYuko氏とKopite7kimi氏の両方が、AMD RDNA 3「Big Navi 31」フラッグシップモデルには、60個のWGP、つまり120個のCompute Unitsが搭載される可能性があると述べていることです。

また、チップレットベースのGPUと、Navi 33のような標準的なモノリシックタイプのGPUでは、CUの設計が大きく異なるという憶測もあります。

また、フロントエンドのシェーダーエンジンにも大きな改良が加えられています。

AMD RDNA 3 GPUでは、Infinity Cacheの採用により、メモリの設計がより興味深いものになります。

Navi 31の「Radeon RX」GPUは、Navi 21の約4倍となる最大512MBのInfinity Cacheを搭載する予定ですが、バスインターフェースは256ビットのままです。

また、GDDR6メモリダイを採用していますが、周波数と電力のスペックはより高速で最適化されています。

次期RDNA 3 GPUは、ラスタライズ性能の面でNVIDIAを凌駕するとの噂がいくつかありました。

AMDは、Radeon RXグラフィックスカードのラインアップとして初めてMCMを搭載したGPUを提供することで、主導権を握ることになりそうです。

しかし同時に、NVIDIAはMCM GPUのラインナップに素早く移行し、Ampere GPUと比較して3倍以上の性能向上を実現すると予想されます。

以下がその性能向上の目安です。

NVIDIA / AMD GPUロードマップ(噂)

201920202021202220232024
AMD
(RDNA 1)
AMD
(RDNA 2)
無しAMD
(RDNA 3)
無しAMD
(RDNA 4)?
NVIDIA
(Turing Refresh)
NVIDIA
Ampere
無しNVIDIA
Ada Lovelace
無しNVIDIA
Hopper

AMD RDNA 3 "Navi 3X "GPUを搭載したRadeon RXグラフィックスカードのラインナップは、既存のRDNA 2製品と比較して最大3倍の性能向上が期待されています。

AMDはFSRやRaytracingなどの次世代技術をすでに搭載しており、レッドチームとグリーンチームの間で次世代技術の競争が激化することが予想されます。

ソース:wccftech - AMD RDNA 3 Big Navi 31 ‘Radeon RX 7900 XT’ GPU Could Feature Up To 15,360 Cores, Compute Units Dropped In Favor of WGP

 

 

 

解説:

RDNA3ではCUが廃止され、WGPが採用される

WGPとはWork Group Processorsの略で、RDNA3のNavi31では60個、15,360個のコアを搭載すると言われています。

計算上ではコア(Stream Processor)の数で言うと、1WGPは4CUに相当し、60WGPで15,360となります。

MCMですから、1ダイあたり、30WGP、7680コアとなり、Navi31はそれが2ダイで60WGP、15,360コアとなります。

原文を見るとかなりわかりにくい書き方をしているので明確にしておきます。

思い違いなどがありましたら指摘してください。

nVidiaの場合、AmpereではFP32演算性能の割にゲーム性能が低いのは増えたCUDAコアをゲームのプログラムが有効に使えないためと言う説明をしているメディアが多かったですが、RDNA3でも同じ轍を踏むのかどうか注目ですね。

自分としてはAmpereのCUDAコアの半分は整数演算ができないという部分が足を引っ張っているのではないかと思っているのですが、どうなんでしょうね。

ただし、RDNA3は512MBものインフィニティキャッシュを搭載するので、そういった問題はある程度解決しているのではないかと私は考えています。

 

RadeonはGeforceを倒せるのか?

これに関してはかなり疑問です。

RDNA3はラスタライズ性能ではLovelaceを圧倒するでしょう。上の情報を見るとそれは間違いないです。

しかし、FSRやDLSSと言うゲームのFPSを加速させる技術が出てきた現在、既にラスタライズ性能は大きな意味を持たなくなってしまいました。

そこは大きな争点ではなくなってきています。

どれだけ多くのゲームが自社の技術に対応してくるか?が争点になります。

この点の勝負で言えば、AMDは最も有利な状態が「引き分け」であり、勝ちはありません。

なぜならば、DLSSはTensorコアを搭載したGeforceだけの技術ですが、FSRはnVidiaを含めたPolaris、Maxwell世代以降すべてのGPUに対応しているからです。

FSRが勝っても別に無理にRadeonを使う必要はありません。

FSRとはDLSSに囲い込まれないようにするための技術であり、AMDが市場を制覇するための技術ではありません、この点がマーケティング的に見たDLSSとFSRの最大の違いです。

DLSSはマーケットに対して自社製品の囲い込みと言う攻撃的に使われる技術ですが、FSRはnVidiaの寡占を防ぐという防御的な技術と言うことになります。

RTXに関してはPascalも一応対応していますので、話を省きます。

余談ですが、レイトレーシングに関して、PascalでもFSRと組み合わせればモデルによってはFullHDまでなら実用的な速度になるのではないかと思います。

それでも性能で劣っていたRadeonがGeforceを超えるという事実は大きな意味を持ち、性能至上主義の方がRadeonを選んでくれる可能性が出てきたのは大きな意味があると思います。

願わくば、市場の天秤がnvidia6、AMD4くらいまで戻ってくれると嬉しいです。

 

 

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※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。

 

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