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2018年以降に求められるCPUの性能

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2017年11月に第8世代Core iシリーズが出て最上位のCore i7は2008年よりずっと続いていた4コア8スレッドから6コア12スレッドになりました。

同じくCore i5は4コア4スレッドから6コア6スレッドに、Core i3は2コア4スレッドから4コア4スレッドになりました。

こうした変化が起きて2018年以降、ゲーミングPCに求められるCPU性能とはどんなものなのか、考察していきたいと思います。

CPUとは何か?に関しては当サイトのコンテンツに詳しく説明してあるので予め以下の記事を読んでください。

ここでおさらいのためにもう一度ゲーミングPCにおけるCPUの役割を確認しておくと、GPUが行った3D処理やグラフィック処理をコマ落ちなく表示させるのはCPU側の性能が重要となります。

GPUがどんなに高性能でもCPUの性能が足りないとせっかくきちんと描画したフレームをCPUの側で処理しきれず、ドロップフレームが発生してしまいます。

上の記事では目安として挙げていますが、旧世代である第7世代Core iシリーズでよく使われていたCore i5 7500/7400はGTX1060と組み合わせると若干性能が不足している状況でした。

FPSの落ち込みは-10%程度までなら問題ないとされています。それ以上はボトルネックとしてよくない組み合わせになっていると言えるでしょう。

Core i5の4コア4スレッドより、Core i7の4コア8スレッドの方がGPUの処理性能に与えるマイナスが少なくなるので、コア数・スレッド数がGPUの性能を引き出すのに重要というのは理解してもらえるのではないかと思います。

Core iシリーズに搭載されているUHD630の性能はどうなのか?

これは当サイトの記事「GPUについて」にも説明してありますが、intel内蔵のGPUはDirectX11の性能を測定するベンチマーク「FireStrike」でGeforceGTX1000シリーズの中で一番性能の低いGTX1050の6,690に対してUHD630は860です。

その差は約8倍(7.77倍)なので、ベンチマークと言われてもピンとこない人でもゲームではほとんど使い物にならないというのは想像がつくのではないかと思います。

一度も説明したことが無かったので、この機会に説明しておくと、intelの内蔵GPUの性能が低い要因の一つはメモリをCPUと共有しており、メモリの転送速度が上げられないからというのが理由の一つです。

これも「GPUについて」で説明してありますが、GTX1050のメモリ速度(メモリ帯域幅)は112GB/sですが、メインメモリの転送速度(「メモリについて」で説明してあります。)はPC4-19200(DDR4-2400)で19.2GB/秒に過ぎず、デュアルチャンネルでも38.4GB/秒にしかなりません。

その差約3倍弱(2.9倍)でGPUだけではなく、CPU側の処理にもメモリを使うことを考えると約8倍の性能差がつくのも納得です。

CPU内蔵のGPUを設計するときはやはりメモリの速度も計算に入れますので、性能が無駄にならないような設計をしています。

実際問題、GPUを速くするにはGPU内部のユニット(intelの内蔵GPUはEU[Execution Unit]と言います。)を増やせばよいのですが、メモリの速度が遅いとあまり増やしてもそこが足を引っ張って性能が上がりません。

ゲーム以外のネットサーフィンやオフィスにはこれでも十分な性能なので特に問題はありません。

CPU性能がマシン全体に与える影響

昔の場合、OSを実行する能力も不足している時代があったので、CPUの性能は割と重要だったのですが、今は性能の低いモバイル向けのCPUでもOSを快適に動かすだけなら十分な性能を持っていますので、CPUのPC全体に与える影響というのは、「処理を落とさない」というのが重要です。

前段で説明した「GPUの処理能力を100%生かす」というのはその最たる例でしょう。

この点に関していえば、GTX1000シリーズのGPUに関してはCore i5-8400でもGTX1080Tiでも使わない限りあまり問題になることはありません。

GPUとCPUのバランス」でも説明してありますが、Core i5-8400とGTX1080の組み合わせで-4.67%、GTX1080Tiとの組み合わせで-8.58%ですので、問題なるほどの数字ではありません。

第7世代のCore i7-7700Kと第8世代のCore i5-8400を比較するとCore i5-8400はシングルスレッド性能では劣りますが、マルチスレッド性能ではほぼ同じなので当然と言えば当然の話です。

※ 「CPUの性能」についてより

Core i7-7700K 4コア8スレッドGeekbench結果 「シングルスレッド性能 5,712」 「マルチスレッド性能18,777

Core i5-8400 6コア6スレッドGeekbench結果 「シングルスレッド性能4,898」 「マルチスレッド性能18,766

何故このような状況になったのかというと、AMDのRyzenがかなり高性能でさらにRyzen7 が8コア16スレッドまでマルチコア化したので、intelも負けないために高性能化せざるを得なかったという商業的な理由が大きいでしょう。

AMDさまさまですね。

ハイエンド向けゲーム用としては不足気味だったCPUの性能が一気に上がったのは喜ばしいことでしょう。

 

性能の飛躍的向上が見込まれているGTX1100シリーズ

しかし、先の話をすればやはり最上位であるCore i7シリーズを購入したほうがよいでしょう。

リーク情報として「GeForce GTX1180 に関するリーク情報」「GTX1180に関する噂(続き)」を書きましたが、いまだ噂の段階ですが、これによるとGTX1080からGTX1180では約1.2から1.5倍の性能になるとされています。

ここまで性能が上がるとCore i5ではまた性能が足りなくなる可能性が極めて大です。

また、Core i5/i7が6コア化したことによって、今後発売されるものに関してはゲームに必要とされる性能も6コアが最低基準になる可能性大です。

こうしたことを考え合わせると、ミドルクラス以上のゲーミングPCにはやはりCore i7を使った機種を選んでおくのが無難と言えるでしょう。

 

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