ベースモデルのスペック
モデル名 | GALLERIA VZ-SLI |
OS | Windows10Home64bit |
CPU | Core i9-7920X |
CPU仕様 | 12コア/ 2.90GHzTB時最大4.30GHz / HT対応 |
GPU | 1080Ti Sli |
SSD・HDD | 500GB SSD+3TB HDD |
メモリー | DDR4 PC4-21300 8GBX4(空き4) |
チップセット | X299(ATX) |
その他 | SDカードリーダー無し、DVDマルチドライブ有り |
価格 | 579,980 |
解説
GTX1080Tiを搭載したゲーミングPCをハイエンドと位置付けたが、ではLGA2066とX299、Core Xシリーズを搭載したゲーミングPCはどんなグレードになるのか?
これらのグレードはエンスージアスティックとなる。エンスーという言葉を一度は聞いたことがある人もいるかもしれない。
エンスージアスティックとは「熱狂的な」という意味で、例えばゲームに使うことを理由にして高性能を追い求める人たち向けのマシンだ。
ベースモデルの価格を見ればわかる通り、もはや一般的な感覚が通用しない価格と言ってもよい。
それでは解説を始めていく。
まず57.8万円という価格だが、パーツ単位の市販価格を概算で出しておく
CPUが14万円前後、GTX1080Tiが12万円X2、マザーボードが4万円前後なのでCPU、マザーボード、GPUだけで42万円程度になり、このほかケースやメモリなどもあるので、特に不当に高いというわけではない。
恐らく自作しても最終的な価格はほとんど変わらないだろう。本機に限らずゲーミングPC全般に言えることだが、価格は常に変化しているので下手をすると時期が悪いと却って高くつくかもしれない。
もともとの価格が並外れて高いだけで別にショップの側が暴利をむさぼっているわけではない。
LGA2066プラットフォームは4Way-SLiやVROCというNVMe SSDを使ったRAIDにも対応している。
何の機能に対応しているのかはマザーボードによるので本機を購入すれば必ず「出来る」という保証はないが、一般向けのLGA1151v2とは一線を画した性能を誇っていることは理解できたと思う。
2WaySLiもLGA1151v2ではX8+X8動作だが、こちらはX16+X16動作となる。
要するにCore i7-8700KなどでSLiをした場合と比較するとGPUのデータの通り道が広くなる。
※ 2018/05/13 LGA2066プラットフォームに関する解説記事を書きました。 「LGA2066プラットフォームに関すること」
このモデルで何ができるのか?
PUBGフレームレート
PUBGはSLiに対応していない。
よってシングルGPUと変わらない。
無理やりSLiで動作させても性能が落ちることがあるので注意だ。
FF14紅蓮のリベレーターベンチマーク(7,000以上で「非常に快適」)
同一環境のデータは残念ながらない。しかし、ネットで情報収集したところ、LGA1151/v2のGTX1080TiのSLiで4Kの最高品質スコア14,000程度、最低FPSは60FPS以上は出るようだ。
4Kでかなり重い場面でもほとんど引っかかりなくプレイできることだろう。
変更ポイント(調査日:2018-08-01)
オプション名 | 価格 | ||
ベースモデル | GALLERIA VZ-X SLI | 579,980 | |
CPU | インテル Core i9-7900X (3.30GHz-4.30GHz/10コア/13.75MBキャッシュ) | -21,400 | |
メモリ | 変更なし[32GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/16GBx4/4チャネル)] | ||
SSD・HDD1 | 変更なし[Samsung 512GB SSD (M.2スロット / NVMe接続)] | ||
SSD・HDD2 | 変更なし(3TB HDD) | ||
CPUクーラー | 変更なし[静音パックまんぞくコース (高性能CPUファンで静音化&冷却能力アップ)] | ||
CPUグリス | 高熱伝導率 ナノダイヤモンドグリス OC7 | 1,900 | |
電源 | 変更なし[CORSAIR 850W 静音電源 (80PLUS PLATINUM)] | ||
キーボード | 変更なし(GALLERIA Gaming Keyboard) | ||
マウス | 変更なし(GALLERIA レーザーマウス) | ||
メモリカードリーダーライター | 無し | ||
送料 | 2,000 | ||
合計 | 562,480 | 607,478 | |
モニタ | ROG SWIFT PG27UQ | 未発売 |
LGA2066はメモリがクアッドチャンネルとなり4枚一組となるので、増設にかかる費用も半端ではない。
64GB必要な人は最初から64GBでセットアップしたほうが良いだろう。
モニタはエンスー向けマシンを求める人たちに敬意を表して4Kの144Hzモニタを推奨している。
このモニター、最初の調査から約3か月たった現在でも出回っていない。
日本語の製品ページが出来たのみだ。
性能的に言っても今のGPUではオーバースペック気味なのは確かなのだが、あまりに発売されるのが遅すぎて、メーカーの方もちょっとどうかと思う。
最終価格・・・630,720円(税込)
このクラスのマシンを求める人は最新の性能を維持し続けるために投資し続けるので、GPUやCPUの世代が変わった時の出費も半端ではない。
電源周りにも気を遣う必要があるので初心者の方は手を出さないほうが無難だ。
但し、人を選ぶが手に入る性能は唯一無二のものだろう。
特に4Kで常に60FPSを超える環境が欲しければこういった種類のマシンを買うしかない。
妥協せずに性能を求め続けるとどうなるかという一つの答えであるわけだが、それだけに人を寄せ付けがたい結果になったのも事実だ。
当サイトに限らずゲーミングPCのレビュー結果などに不満を持っている人、特に4Kで60FPSを出したいと思っている人、下位の機種の性能に不満がある人はこのマシンを求めるとよいだろう。
FF14などのMMOで重い場面でFPSが落ちてしまうことに不満を感じている方には、コストを度外視して行き着く先はこういうマシンになるということは知っておいてほしい。
このマシンを所有するのに一番必要なのはお金ではなく「ユーザーの覚悟」だと思う。
当然だが、セールや為替の変動、各パーツの価格の改定などによってカスタム内容・価格は変動することがあるので予めお断りさせていただく。
あくまでも調査時点の価格だ。
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