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ARKAINE 256GB NVMe Gen3 SSD レビュー

更新日:

怪しいSSDシリーズ第4弾です。

created by Rinker
ARKAINE
¥3,590 (2024/10/11 02:24:35時点 Amazon調べ-詳細)

今回のSSDは上のこちらになります。

実はこの製品、似たような製品が山ほど売られています。

機会があればそれらも検証する予定ですが、今のところはこれだけにしておこうと思います。

まあ、SSDなんて外見はどれも似ているので、実際に中を剥いてみなければ本当のところはよくわかりません。

この製品によく似た製品もamazon限定だったり、そうでなかったりいろいろと売られています。

SEKC(セクシーと読むらしいです。草)、ARCANITETRIDENITEAXE と私がぱっと思い当たるだけでも4つあります。

基板から箱までとても良く似ています。

OEM先が同じで同じFabから流れてきているのか、他人の空似なのかはハッキリしませんが、機会があれば検証してみようと思います。

とりあえず今回はコイツ。ARKAINE 256GB NVMe Gen3 SSDです。

それでは検証開始ぃぃぃん。©OZOZ Japan

他社製品のとの比較記事はこちらです。

 

レビュー品の紹介

 

 

基盤は青で、Made in Taiwanというラベルの印字から台湾製であることがわかります。

付属物はマニュアルが入っているだけで、他には何もありません。

中国メーカー製品はドライバーが入っており、この辺に文化の差を感じます。

 

型番ARK11M128GARK11M256GARK11M512G ARK11M1TARK11M2T
容量128 GB 256 GB 512 GB 1 TB 2 TB
インター
フェース
PCIe
Gen3.0x4
PCIe
Gen3.0x4
PCIe
Gen3.0x4
PCIe
Gen3.0x4
PCIe
Gen3.0x4
最大読み
取り速度
1500MB/s 1700MB/s 1700MB/s 2400MB/s 2400MB/s
最大書き
込み速度
500MB/s 1000MB/s 1500MB/s 1800MB/s 1800MB/s
規格サイズ M.2 2280 M.2 2280 M.2 2280 M.2 2280 M.2 2280
産地 台湾台湾台湾台湾台湾
  • HMB対応
  • 3年保証
  • MTBF:150万時間
  • 256GBのTBWは200 TBW

販売ページを見るとこのように書いてあります。

128GBから2TBまでラインナップされていますが、どの容量も割高感が否めません。

スペックはちょっと遅めのNVMe Gen3SSDと言った感じです。

メーカー名はギッシュジャパン株式会社とあります。

ギッシュジャパン株式会社公式HP

実は私が買った直後はHPに製品の記載があったのですが、今見るとARKAINEのNMVe SSDの記載が無くなっていました。

MicroSDやUSBメモリなどはまだ記載が残っています。

まだamazonには普通に販売されており、もう取り扱いを止めて在庫のみになってしまったのか、何か事情があるのか不明です。

amazon限定ブランドのSEKCもこのギッシュジャパン株式会社が取り扱っているようです。

メーカーとありますが、恐らく代理店的な立ち位置なのだと思います。

 

ネットから得られる情報はこの程度だと思います。

早速いつも通り、phison_nvme_flash_id2.exeでSSDから情報を取得してみました。

コントローラー:Phison PS5013-E13T

フラッシュメモリセル:YMTC 3dv2-64L TLC 16k 256Gb/CE 256Gb/die 2Plane/die

でした。

コントローラーはPhisonでSSDの検証を始めてから初めてPhison社の製品に当たりました。

その製品がもっともよく使われている会社だと思いますが、一回もレビューしてないところが激安品中心の当サイトらしいところです。

中身はSMIかなと思っていたので少し驚きました。

セルは安価な製品には大体採用されている中国のYMTCでした。

他社製品と比較すると価格が高めなので割高感があります。

残念ですが、phison_nvme_flash_id2.exeを実行するとOSごと落ちてしまいます。

ログも残りませんので止まるところまでのSSを撮影しました。

いつも通り、一番後ろに張り付けておきますので参考にしてください。

何度かトライアンドエラーをして、アンセーフシャットダウン回数が増えました。(涙

安価な製品は大抵スペックが簡略的に書いてありますが、最低限度上で挙げたスペックの他、コントローラーとDRAMキャッシュの有無と容量くらいは書いておいてほしいです。

このくらいなら買って調べたらわかりますので隠す意味もありませんし、まさか中身を調べないでOEMで取っているというわけでもないと思います。

馴れてる人ならコントローラーを見れば大体挙動が想像つくので、ぜひともお願いしたいところです。

フォーマット後の容量は238GBでした。

 

 

検証環境

  • CPU:Intel Core i7-13700K
  • CPUクーラー:サイズ Big shuriken3 RGB
  • マザーボード:Asrock Z690M-ITX/ax
  • SSD:M2_2(チップセット側) AGI NVMe Gen3(システムドライブ)
  • M2_1(CPU側) ARKAINE NVMe Gen3 SSD 256GB(今回レビューするSSD)
  • 電源:Corsair SFX 750W電源 SF-750
  • メモリ:Patriot Viper DDR4-3000 OCメモリ8GB*2=16GB
  • ケース:QDIY 0040-*PCJMK6-ITX(テストベンチ)
  • OS:Windows11 22H2(最新Windows Update適用済)

注意してほしいのはテストベンチなので、当然オープンエアと言うことになります。

普通のケース(特にMini-ITX)よりはかなり冷却に関する条件が良いのでそれを差し引いてみてください。

 

Crystal Disk Info 8の結果

ストレージのSmart情報を表示する定番ソフトCrystal Disk Info 8の結果です。

電源投入回数がちゃんと一回だったのは気持ちがいいですね。

びっくりしたのは製品名がPCIe SSD 256.0GBとなっている所。

複数のOEM先に出している説がかなり有力になってきました。

製品名を入れなければ、特にラインを分けることなく、パッケージを変えるだけで同じ製品を出荷することができます。

 

 

Crystal Disk Mark8の結果

SSD/HDDのベンチマークの定番であるCrystalDiskMark8の結果です。

CrystalDiskMark8は各テストを5回計測し、一番数字が良かったものを表示ます。

ストレージの最高の状態の性能を測定するベンチマークです。

テストは1/8//64GiBで行いましたが、64GiBでは結果が落ちる現象がみられました。

 

 

結果は1GiBのものだけSSを張り付け、後はグラフにします。

 

スペック上ではリード1,700MB/s、ライト1,000MB/sとなっていますが、リードが随分速く、ライトが若干達していませんでした。

テストデータ8GiBだとライトも1,000MB/s台になるので測定条件によって若干数字が前後するのでしょう。

リードが2,500MB/sと800MB/sも差があるのは理由がよくわかりません。

AS SSDベンチマークでもこのような数値は出ておらず、1,700MB/sがどこから出てきた数値なのか全く不明です。

 

ランダム性能

スペック表ではランダム性能が標記されていませんでしたので計測してみました。

上の数値から判断すると最大でリード179K IOPS、ライト225K IOPSでしょう。

全般的に見て、優秀な方だとは思いますが、特に驚くほど数字が高めと言うところはなく、平均的なGen3 SSDと言った印象を受けます。

 

 

 

 

 

 

ATTO Disk BenchMark 4の結果

SSDの各ブロックサイズにおける速度を測定するベンチマークです。

QD1

 

QD4

 

 

 

AS SSD ベンチマーク

SSD専用のベンチマークソフトであるAS SSDベンチマークでも測定してみました。

こちらもリードはスペックの値よりも良い値が出ています。

 

 

空き容量が少なくなってきたら、どのように速度が変化するか?

最新のSSDはフラッシュメモリセルをSLC化してキャッシュにし、速度が低下しないようになっている。

今回は残り容量64GBまで減らし、32GBのファイルをコピーしてみた。

※ C:ドライブのPCIe Gen3x4 256GBのSSDからコピー

 

準備として、約174GBほどのファイルを作成し、USB 2.5'HDDからコピー

最初は速度がゆっくりで、速度が上がっていきます。

2.3GB/s前後で安定。

極端に速度が落ちることは無く、 快適でした。

残り64GBのところでC:のGen3 SSDから32GBのファイルをコピー

こちらも2.3GB/sで安定してコピーできました。

この結果を見ると、大きなファイルの置場としても特に問題なく使えるでしょう。

 

 

温度:

Crystal Mark 8を以下の設定で実行してその間の温度を測定しました。

5秒間隔更新です。

 

テスト中は温度が31度で変わませんでしたが、テスト終了後5-10秒経ってからいきなり43度に上昇しました。

しかし、総合的にみてあまり発熱しないSSDと判断してよいでしょう。

 

 

 

総評:

それほど悪くないSSDだが・・・。

シリーズのラインナップを見ると、激安品と比較すると割高感があり、普通の価格のSSDと比較するとフラッシュセルがYMTC製と評価が分かれるSSDだと思います。

Phison PS5013-E13T搭載製品は初めて使いましたが、巨大なファイルのコピーでも極端に速度が落ちることがなく、なかなか賢いコントローラー(とファームウェア)だと思います。

MAXIO MAP1202搭載のFanxiang S500Pro 256GBと比較すると、シーケンシャルリードこそ負けていますが、ランダムリード/ライトはこちらの方がかなり勝っており、見かけの数字以上にARKIANE NVMe Gen3 SSDの方が快適に使えると思います。

また、ATTOベンチマークのブロックサイズ別の速度でもほぼすべての局面においてARKIANE NVMe Gen3 SSDの方が勝っています。

見かけではFanxiang S500Pro 256GBの方が高性能のように見えますが、シーケンシャルリード/ライトが高ければ性能が高いという悪弊が生んだミスリードだと思います。

実際に使って快適なのはこちらでしょう。

このARKAIN、SEKCARCANITETRIDENITEAXEの製品は前から気になっていました。

今回ARKAINをレビューしたので似たような他4製品は当面レビューしないと思います。

価格がネックですが、実力は可もなく不可もなくという感じです。

YMTC製のフラッシュに不安がある人にはお勧めしにくいですが、そうでない人は買っても損はないと思います。

代理店的な立ち位置と思いますが、きちんと日本の会社がメーカーと名乗っているのであまり無茶な対応はされないと思います。(多分。

他社製品のとの比較記事はこちらです。

 

今回レビューした製品

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512GB版

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1TB版

 

おまけ:

phison_nvme_flash_id2.exeのログ

※ ただし途中でOSを巻き込んでハングアップしましたので、SSのみになります。

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