
億万長者のイーロン・マスク氏は、AMDのAIハードウェアの性能についてツイートし、小規模・中規模のAIモデルには十分だが、ハイエンドワークロードでは依然としてNVIDIAが優位に立っていると主張しました。
イーロン・マスク氏、小規模・中規模のAIモデルはAMDハードウェアで「かなり良好に」動作すると述べるも、モデルのトレーニングではNVIDIAが優位に立っている
AI業界におけるAMDとNVIDIAの対立について言えば、両社とそれぞれのAI製品を比較する際には議論すべきパラメータが実際には多くありますが、Team Greenが早い段階でAIブームに乗じ、最終的にCUDAを基盤とした「ロックイン」エコシステムを構築できたと言っても過言ではありません。
そのため、AMDのような企業はTeam Greenと積極的に競争することはできませんでしたが、近年、状況は変わり、イーロン・マスク氏がTeam Redのハードウェアを高く評価していることを考えると、AMDが大きく進歩したことがわかります。
> be me, NVIDIA in 2006
> making GPUs so gamers can play World of Warcraft in HD
> Jensen Huang has a vision
> "what if we made them do... math?"
> entire boardroom thinks he's finally lost it
> create CUDA
> a software prison so elegant, academics will volunteer to be inmates
>… pic.twitter.com/j6b20O4tbD— Zephyr (@zephyr_z9) September 11, 2025
xAIはAIモデルにAMDのInstinct MI300/MI300X AIアクセラレータを採用していることが知られており、イーロン・マスクもテスラの開発でTeam Redと提携していることが知られています。
しかし、イーロン・マスクのAIニーズにおいては依然としてNVIDIAが主要なパートナーであり、小規模から中規模のモデルにおいては、AMDのAIパフォーマンスがマスク氏から高く評価されているようです。
モデルのトレーニングにおいては、Team Redはハードウェア面で頼りになる存在ではないかもしれませんが、推論ワークロード、微調整、中規模の基礎モデルといった分野では、AMDのInstinctシリーズが業界全体で採用されています。

AMDがAI製品においてNVIDIAほど積極的に大手テック企業に参入できていない主な理由の一つは、Team Greenの圧倒的な支配力により、Microsoft、Meta、Googleといった企業に自社製品を売り込む機会がほとんどなかったことです。
大手テック企業はAIニーズにAMDのInstinct GPUシリーズを使用していますが、NVIDIAほど普及していません。
そのため、Team Redは注目を集めるために多くの努力を払う必要があり、イーロン・マスクの発言は間違いなく彼らの後押しとなるでしょう。
さらに重要なのは、AMDがAI市場において最近行った取り組みが、NVIDIAの直接的な競合企業としての地位を確立していることです。
ROCmスタックとハードウェア製品の進化により、Team RedとTeam Greenの競争は今後、より熾烈なものになるでしょう。
解説:
イーロン・マスク氏がAIでAMDのハードウェアを推奨
ただし、残念ながら、AMDのハードウェアは中小規模前提だそうです。
いまだに大規模システムと学習はNVIDIAハードウェア推奨であり、圧倒的にAIハードウェア支配は変わりません。
中国のAcesndシリーズや、amazonやBroadcomなど独自のAIチップを開発している企業は多いですが、いまだにNVIDIAに対する切り札になっているようには見えません。
Intelもラックスケールの製品がないということでAIアクセラレーターの分野では非常に苦戦していますが、AI関連製品の開発をやめるつもりはないようです。
やはりAIは今トレンドの今後ともコンピューター分野の最も大きな技術革新であり、NVIDIAの後塵を拝しているのが分かっていても各社ともに開発をやめるつもりはないようです。
インドの企業Ola Krutrimは「Bodhi」というAIチップを開発しており、NVIDIAに依存しないという動きは世界中に広がっています。
ただし、「依存しない」というだけでNVIDIA製品の優位性は当面揺るがないでしょう。
私もROCmで画像生成AIのLoRAを作成したことがありますが、NVIDIAのオンリーの学習アルゴリズムがあり、すべてが快適に使えるとはとてもいいがたかったです。
今後はこの辺りが課題なのでしょうが、今のところROCm7も推論でNVIDIAを抜くというのが大きな一つの目標とされており、なかなか学習までは手が届いていないような印象を受けます。
NVIDIAに追いつき追い越すのはかなり長い道のりが待っているのではないでしょうか。