MSIは、AMDのRyzen Z2 AI Extreme APUを搭載したハンドヘルド機「Claw」の発売を計画しており、ハイエンド性能を優先するためにIntelからシフトする可能性があると報じられている。
MSIの次期Clawハンドヘルド機は、AMDのRyzen Z2ラインアップにより、世代を超えた大幅な性能向上を実現する。
IntelのLunar Lake "Core Ultra 200V "プロセッサーを搭載したハンドヘルド機のラインアップはそれほど多くなかったが、目立った製品はMSI Claw 8 AI+デバイスで、これは同社初のハンドヘルド機であっただけでなく、基本的に最初の "Core Ultra "ゲーミングハンドヘルド機の1つでもあった。
しかし、@Haze2K1によると、MSIはClawラインナップの将来のハンドヘルド機のリリースをTeam Redに切り替える予定であり、Ryzen Z2ラインナップを採用し、Intelのプロセッサとの独占関係を終わらせる可能性があると主張している。
MSI will release Claw handheld utilizing AMD Ryzen AI Z2 Extreme
— Haze (@Haze2K1) April 11, 2025
MSIがハンドヘルド機にAMDのAPUを採用するというニュースを目にしたのは今回が初めてではなく、2025年のCESで@CodeCommando_は、このメーカーがRyzen Z2 APUを中心としたデバイスを準備していると報告している。
しかし、MSIがASUSのような競合他社と同様に完全にAMDにシフトするのか、それともIntelとAMDの両方の選択肢を提供するラインナップを用意するのかについては不明だが、インテグレーターはいずれかのCPUメーカーと「独占」契約を結ぶ必要があるため、後者の可能性は極めて低いと思われる。
MSIは、先日リーク情報が公開されたAPUのフラッグシップモデル「Ryzen Z2 AI Extreme」を採用するとしている。
このモデルは専用のNPUエンジンを搭載しているが、合計8コア16スレッド構成、最大ブーストクロック5.0GHz、16コアRDNA 3.5 iGPUを搭載するRyzen Z2 Extremeと同様の仕様とされている。
Intel Core Ultra 7 258Vと比較して、Ryzen Z2 AI Extremeはゲーミングワークロードを支配することが期待されており、これがMSIがベンダーの切り替えを決めた理由の1つかもしれない。
今のところ正式な情報は何もないが、この噂はAMDがハンドヘルド・セグメントでほとんどのメーカーを引きつけることに成功し、圧倒的な市場シェアを作り上げたことを示している。
解説:
MSI ClawもRyzen Z2を採用か?
AMDのAPUはゲーム用としては一日の長があるようで、MSIの携帯ゲーミングPC ClawはLunar LakeからRyzen Z2 Extremeに乗り換えるようです。
AMDは昔からAPUに力を入れており、その努力実を結んだという形ではないでしょうか。
NVIDIAもMediatekと協業してCopilot+に対応したSoCを発売しますが、APUはAMD一社で作っていますので、この分野においてはAMDが一歩進んでいるといってもよいのではないでしょうか?
Strix Haloというプレミアム製品が加わったことによって、AMDのAPUでなければ実現できないという製品は今後も増えていくと思います。
現実問題、AI PC、Copilot+向けとしてはLunar Lakeの方が全体的に完成度が高いと思います。
しかし、携帯ゲーミングPCとしてはドライバの完成度や性能、価格のバランスを考えるとAMDのAPUに軍配が上がると思います。
最初から数を売ることを前提にある程度割り切って作られているRyzenのAPUとモバイルが主戦場でGPUの性能にもプレミアをつけるIntelのSoC、二社の考え方がモロに出てしまった感じですね。
APUに関してはNPUがなかったとしても、iGPUの中だけでアップスケーラーが完結させられるFSRがありますので、その点も大きいのではないかと思います。
もともと携帯ゲーミングPCというのはVBalveにAMDが専用のAPUを供給することから始まった製品ジャンルですから、やはり一日の長があるのではないですかね。