NVIDIAは、RTX 4000よりもRTX 5000シリーズの方が多くのカードを出荷したと主張している。しかし、その数字を示すことはできなかった。
NVIDIAは、RTX 5000シリーズとRTX 4000シリーズの出荷数を比較し、より良いアベイラビリティと価格設定と「漠然とした」グラフを発表しました。
NVIDIAのRTX 5000シリーズBlackwell GPUの発売以来、希望小売価格よりも高い価格であっても、顧客が自分自身のために1つを確保することがほとんどできなかったため、多くの人がそれを「紙」の発売と呼んできました。
今日に至るまで、ほとんどのRTX 5000シリーズGPUは大手小売店では入手できず、在庫が入荷するたびに数台しか入手できず、数分または7秒ですぐに売れてしまいます。
しかし、NVIDIAの声明は、ここ数週間で我々が目にしてきたものとは全く正反対である。
報告書によると、NVIDIAは、発売後同じ期間にRTX 4000シリーズよりもRTX 5000シリーズのGPUを「2倍」出荷したと主張している。
約5週間で、グラフはRTX 5000シリーズがRTX 4000シリーズの出荷数を大きく上回っていることを示しており、NVIDIAがCESで最初に展示したRTX 5090対RTX 4090のパフォーマンスグラフと似ている。
それにもかかわらず、数字がないため、このグラフは曖昧であり、論点を証明するものではない。
多くの小売業者は、RTX 5000シリーズGPUの次の在庫が数週間後に到着することを確認しており、世界中の最大の小売業者でさえ、RTX 5090は数十ユニット以上持っていなかった。
RTX 5070 TiとRTX 5070も似たような状況だったが、NVIDIAの言う通り、これらのカードはRTX 4000シリーズよりも多く出荷されている。
ここで注意すべき点は、NVIDIAが5週間以内に4つのRTX 5000シリーズGPUを発売した一方で、GeForce RTX 4090を発売した1ヵ月後にRTX 4080を発売したに過ぎないということです。
そのため、技術的にはRTX 4090の出荷とRTX 5090、RTX 5080、RTX 5070 Tiの出荷を比較することになる。
NVIDIAのジャスティン・ウォーカー氏は、今後数週間で入手可能性が高まり、価格も安定すると述べている。
TweakTownの報告によると、NVIDIAはすでに出荷を「増強」しており、市場により良い供給を確保するために「残業」をしているとのことです。
AIBパートナーだけでなく、小売パートナーとも緊密に協力し、希望小売価格で供給できるようにしている、
結局のところ、そのための最善の方法は、より多くの供給を棚に並べることだ。供給が需要に追いつき次第、価格は安定すると期待しています。
- NVIDIA、ジャスティン・ウォーカー
RTX5070がAmazonで1位を獲得しているのを見ましたが、入手性は皆さんが思っているほど良くありません。
価格が希望小売価格近くまで下がるには、あと2、3週間かかりそうですが、発売時よりはいくらか良くなっています。
解説:
NVIDIAはRTX5000シリーズの出荷は最初の5週間でRTX4000シリーズの2倍であると主張
PCゲーマーなら誰しも、「そんなバカな」と感じるのではないでしょうか?
元記事にある通り、RTX5090は全米の小売店で入荷が200ユニット程度といわれています。
現在の状況を見ると「ふざけんな」って感じますよね?
では、NVIDIAはウソツキ野郎なのでしょうか?
いや・・・・NVIDIAは嘘をついてない可能性があるよ。
マイニングブームの時、VRAMが12GBで価格が比較的安かったRTX3060無印は大人気となりました。
マイナーたちはそれまでのRTX3000シリーズ上位モデルの発売ですでに争奪戦になることを学習しており、店頭に並ぶ前のRTX3060 12GBを小売店に交渉して事前に確保していました。
なぜそれがわかるかというと、ちょうどマイニングハッシュレートのリミッターであるLHRが搭載され、発売日にLHR付きの新製品の中古のGPUが市場に出回ったからです。
苦笑するしかありません。
日本は転売に忌避感が強いですが、海外の場合、普通より多くの金を積めば店頭に出る予定の分を削って個別に取引できるということです。
※ 大部分がアメリカのマイニング企業であり、マイニングの方式がプルーフオブワークからプルーフオブステークに変更になった時倒産して抵当に入った大量のマイニング落ちのGPUが市場に出回りました。
ゲーム用Blackwellはワークステーションに搭載されたBTOモデルが情報解禁前に公開された事は記憶に新しいです。
つまり、ワークステーションなりAIサーバー用途に引っ張って行かれた可能性は十分にあるのではないでしょうか?
NVIDIAのこの発言を見ると「お前、何言ってんだ」と感じますが、マイニングブームの時にあったことを考えるとさもありなんと思います。
NVIDIAは頑張って生産するつもりのようですが、残念ながら、ワークステーション及び、AIサーバー用に引っ張っていかれるならば、いくら生産しても追いつくとは思えません。
ワークステーションなら一台4-8程度、サーバー向けなら1データセンター当たり数万ユニットなどという単位でしょう。
これらの需要に応えるためにブローカーが希望小売価格の倍くらいの値段で引っ張って行ってるならば、市場に出回ってこないことも理解できる話です。
もちろんRTX5080やRTX5070Ti、RTX5070無印まで在庫が枯渇しているのは不自然ですから、必ずしもわたくしの言ったとおりになっているとは限りません。
しかし、今の状況を考えるとマイニングブームの時の状況が脳裏にチラつくのは仕方ないのではないかと思います。
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