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「偉大な」Intelは1兆ドルの価値があるとチップ専門家ジム・ケラーが主張、事業分割は 「ファイヤーセール 」と呼ぶ

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「偉大な」Intelの価値は1兆ドル程度になるはずだと、著名なチップ専門家で元Intel技術者のジム・ケラー氏が主張し、事業分割は 「火事場泥棒 」だと述べている。

Intelの真価はもっと高いはず、高い野心を持つ企業だから、とジム・ケラー氏、「コンソーシアム 」に反対している。

Intelの事業売却騒動は、当初はQualcommがIntel事業を買収するという話があったことを考えると、とてつもない進化を遂げている。

現在では、TSMCやBroadcomといった企業が参戦し、興味深い展開を見せている。

そんな中、ジム・ケラー氏が興味深い発言をしている。

Intelが分割されるのは「株主」の価値を「解き放つ」ための動きではなく、むしろ大きく値下がりした製品を値引きするようなものだという。

TSMCとBroadcomがIntelの特定部門、特に製造とファウンドリー事業の買収に興味を持っていることは以前お伝えした。

この提案は株主価値を高めるかもしれないが、間違いなく半導体市場の大義には貢献しないし、トランプ政権について我々が知っていることによれば、彼らはこの取引を進めることを許さないだろう。

Intelの将来がどうなるか、もう1つの興味深い提案は、Intelの製造部門をTSMCが担当し、そうすることで両社が協力してより良いプロセス出力を達成することだ。

繰り返しになるが、事態はかなり不透明だが、楽観論は間違いなくチーム・ブルーの方向に向いており、Intelの株価が過去5日間で18%もの大幅上昇を見せたように、市場の注目度も高い。

確かなことがひとつある: 特にTSMCのような企業が、可能な限り政権に協力することで、トランプ関税を回避しようとしていることを考えると。

トランプ大統領は、台湾製チップに100%もの関税をかける可能性を提起しており、Intelの将来についての決定が間もなく下される可能性が高い。

ソース:wccftech - A “Great” Intel Should Be Worth $1 Trillion; Claims Chip Expert Jim Keller, Calling Business Split-Off A “Fire Sale”

 

 

 

 

解説:

ジム・ケラー氏はIntelの事業分割に反対

Intelの事業分割は「火事場泥棒に過ぎない」と天才ジム・ケラー氏が発言しています。

私も利益を上げるポテンシャルはあると思います。

しかし、一般人から見るとIntelに都合の悪い情報というのはあまり出回らないので、意味不明な理由でFab事業で失策を冒し、赤字を出す意味不明の会社というイメージが付いてしまっていると思います。

ジム・ケラー氏から見たIntelは素晴らしい会社なのかもしれませんが、Intel18AがBroadcomのトライアルに落ちたことを考えると、やはりどこか問題があるのだと思います。

おそらく、期間に対する歩留まり、性能などの伸びがTSMCなどほかのFab企業とは違うのだと思います。

この辺りを改善していかない限り、新しいプロセスを導入しても一番利益が出る初期の生産で他社からの受注を受けられないということになります。

これはかなり巨大なリスクでしょう。

いくら素晴らしいポテンシャルを持っていたとしても、他社に合理的な説明ができなければ意味はないです。

説明し、他社や社会に対して自分の実力を正しく評価させる説得力も実力の一つだと思います。

かつてIntelに在籍し、一般人よりも正しくIntelの実力を評価できるジム・ケラー氏が「火事場泥棒セール」というならそうなのでしょう。

しかし、上にあげたような正しく他者に自分の実力をプレゼンできる能力は一番なくてはならないものだと思います。

 

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