待ちに待ったPS5 Proの発表は、ソニーの価格設定によって大きな議論を呼んだ。PS4 ProがベースのPS4と同じ価格（399ドル）で発売されたのに対し、PS5 ProはベースのPS5より300ドル高く、ファンやアナリストを驚かせた（後者のグループは最終的にPS4 Proと同じくらい売れると信じているが）。
一部のゲーマーは、単に新品のPCを買った方がいいのではないかと考え始めている。
しかし、Digital Foundry社のRichard Leadbetter氏は、IGNの取材に対し、同様の性能を持つPCはおそらく「かなり高価」になるだろうと述べた。
彼はまた、PS5 ProのGPUをNVIDIA GeForce RTX 4070と比較した。
おそらく、それ以上でしょう。
つまり、必要なGPUは、さまざまなコンポーネントの全体像、強化されたレイトレーシング（AMDのGPUには今のところありません）、機械学習ブロック（AMDのGPUにはありません）などを考慮すると、本質的にはNVIDIAスタイルの機能セットでありながらAMD製であるようなものです。
RTX 4060は、ベースとなるPlayStation 5（機械学習とレイトレーシングを除く）にかなり近いので、4070を見ていることになる。昨日アマゾンを見たら、一番安いもので540ドルだった。
それ以上は、CPU、マザーボード、メモリー、電源、ケース、2TB SSDを買わなければならないので、コストが跳ね上がる。
つまり、オンラインプレイやクラウドセーブができるという名誉のために年間何ドルも支払っているわけではないので、実際の比較対象を正しく把握するためには、コストを年間で償却する必要があります。
というのも、PS5 Proがどのようなものか考えてみると、これは新規ユーザー向けではなく、プレイステーション5を持っているが、より良いプレイステーション5を手に入れるための可処分所得がある人向けのマシンだからだ、 そのような人たちは、PS4やPS5の既存タイトルのライブラリを持っているはずで、PlayStationのエコシステムからPCのエコシステムにジャンプするためには、10年以上かけて蓄積してきたライブラリをすべて置き去りにしなければなりません。
リードベッターが指摘した後者の点は、特に適切だと思う。ソニーは、PCゲーマーを新しいプレイステーション・コンソールのために愛着のあるプラットフォームを捨てさせようとしているのではなく、既存のプレイステーション・ファンに対して、より優れた、より高速なバージョンのPS5にアップグレードするよう求めているのだ。
高価格にもかかわらず、PS4 Pro（PS4全体の約20％を販売）と同じレベルの成功を収めることができるかどうかは、まだわからない。
解説：
PS5Pro=RTX4070搭載機と同等の性能になるということを主張しているようです。
Digital Foundry社はソニー大好きなんでしょうね。
ぶっちゃけ、わたくしはこの考えは支持しません。
理由はいくつかありますが、以下の通り
- PS5ProはAPUなのでCPUとGPUのメモリ帯域を共有していること。
- (PCの)Geforce、Radeonともに大容量のキャッシュを搭載し、見かけ上のメモリ帯域が強化されていること。
- DLSS3にはフレーム生成が搭載されていること。
- PS5ProのAPUのCPU部分はGDDR6のレイテンシにより、Ryzen 5 3600X相当まで性能が落ちているといわれていること。
ちなみにRadeonもFSR4からAIベースのアップスケーラー+フレーム生成になりますので、ほとんど差はなくなると思います。
PSSRに関してはほとんど情報が出てきませんので、フレーム生成が含まれるのかどうかまでわかりませんが、ほんの少ししか触れてこなかったところを見ると含まれていないのでしょうね。
フレーム生成は60FPSを超えた状態でフレームレートを伸ばすのに向いている技術なのでPS5Proにうってつけだと思いますが、大々的にPRしないところを見ると搭載されていないのでしょうね。
RTX4090のようなフラッグシップモデルが30万円するようになった今コンシュマーがどうあがいてもPCにはかなわなくなりました。
コンシュマーのユーザーは過剰な思い入れによって、自分の推しゲーム機をかなり過大評価しがちです。
TDPも違いますし、価格も違いますので当然ですが、このように誤解を与えるような情報を出すのは感心しません。
上にあげた4つの欠点はゲームの最適化によってカバーできると思いますが、それでも同等スペック以上のPCより上にはならないと思います。