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AMDの次世代Sound Wave APUが目撃される - Strix、Sarlak、Krackenがチップレット設計を採用する可能性

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AMDの次世代APU「Strix」「Sarlak」「Kraken」「Sound Wave」に関する詳細が暴露され、将来のモバイルおよびデスクトップ・プラットフォームに関するレッド・チームの計画が明らかになった。

AMDの次世代APUはチップレット設計を多用する可能性、Sound Waveもリークで暴露される

AMDは将来のモバイル・プラットフォーム向けに様々なAPUを開発しており、デスクトップにも展開する可能性がある。

最も差し迫った次世代ラインアップはStrix(またはStrix Point)で、次期Zen 5コア・アーキテクチャを採用し、グラフィックス側には刷新されたRDNA 3.5アーキテクチャを搭載する。

AMD Strix APUはRyzen 8050ファミリーに属し、XDNA 2 "Ryzen AI "として知られる全く新しいNPUを提供し、AIコンピュート性能を3倍向上させる(最大48TOPS)。

これらのAPUは、現行のHawk Point APU「Ryzen 8040」ファミリーを2024年後半に置き換える予定である。

Strix Pointに続くのは、来年のKracken Pointで、同じZen 5コアとRDNA 3.5 GPUを利用する。これらのチップは以前、RDNA 4コアを搭載するように設計されていたが、その計画は中止された。

現在の情報では、Kracken APUはZen 5とZen 5Cのフレーバーで最大8コアを利用し、最大8個のコンピュートユニットを提供するとのことで、非常にメインストリームなチップのラインナップになりそうだ。

この情報の中で最も興味深いのは、SarlakとStrixはチップレット設計を示唆する異なるIOダイ構成を持つということだ。

AMDのStrix APUは、最大12CPUコア&16CUの標準的なモノリシックと、最大16CPUコア&40CUのプレミアムチップレット設計の2つの構成で提供される。

Sarlakは、プレミアムStrixの内部コードネームだという噂があるが、StrixとSarlakのIOダイが別々に記載されているので、ここで入手できる情報を見る限り、そうではないようだ。

最後に、Sound Waveについての言及があるが、これはZen 6やRDNA 5などの最新技術を搭載した先進的なプロセスノードをベースとするAMDの次世代APUである可能性がある。

Sound Waveについてはほとんど知られていないが、Krackenの後に記載されているため、2026年に発売される可能性がある。

また、各AMD APUに記載されているプロセスノード技術は正確ではなく、本当のプロセス技術を隠している可能性があることにも注意する必要がある。

StrixはA0とB0の両方のステッピングで記載されている。

AMDのZen 5コア・アーキテクチャは、今年のComputexで発表される可能性が高い。

AMD Ryzen モバイルCPU:

CPUファミリー
ネーム
AMD
Sound Wave?
AMD
Krackan Point
AMD
Fire Range
AMD
Strix Point
/Halo
AMD
Strix Point
AMD
Hawk Point
AMD
Dragon Range
AMD
Phoenix
AMD
Rembrandt
AMD
Cezanne
ファミリー
ブランド
不明AMD Ryzen 9040
(H/U-Series)
AMD Ryzen 8055
(HX-Series)
AMD Ryzen 8050
(H-Series)
AMD Ryzen 8050
(H/U-Series)
AMD Ryzen 8040
(H/U-Series)
AMD Ryzen 7045
(HX-Series)
AMD Ryzen 7040
(H/U-Series)
AMD Ryzen 6000
AMD Ryzen 7035
AMD Ryzen 5000
(H/U-Series)
製造プロセス不明4nm5nm4nm4nm4nm5nm4nm6nm7nm
CPUコア
アーキテクチャー
Zen 6?Zen 5Zen 5Zen 5CZen 5
+ Zen 5C
Zen 4
+ Zen 4C
Zen 4Zen 4Zen 3+Zen 3
CPUコア数
/スレッド数
不明8/1616/3216/3212/248/1616/328/168/168/16
L2キャッシュ
(最大)
不明不明不明不明不明4 MB16 MB4 MB4 MB4 MB
L3キャッシュ
(最大)
不明32 MB不明64 MB32 MB16 MB32 MB16 MB16 MB16 MB
最大CPU
クロック
不明不明不明不明不明不明5.4 GHz5.2 GHz5.0 GHz
(Ryzen 9
6980HX)
4.80 GHz
(Ryzen 9
5980HX)
GPUコア
アーキテクチャー
RDNA 5
iGPU?
RDNA 3+
4nm iGPU
RDNA 3+
4nm iGPU
RDNA 3+
4nm iGPU
RDNA 3+
4nm iGPU
RDNA 3
4nm iGPU
RDNA 2
6nm iGPU
RDNA 3
4nm iGPU
RDNA 2
6nm iGPU
Vega Enhanced
7nm
最大GPU
コア数
不明12 CU
(786 SP)
2 CU
(128 SP)
40 CU
(2560 SP)
16 CU
(1024 SP)
12 CU
(786 SP)
2 CUs
(128 SP)
12 CU
(786 SP)
12 CU
(786 SP)
8 CU
(512 SP)
最大GPU
クロック
不明不明不明不明不明2800 MHz2200 MHz2800 MHz2400 MHz2100 MHz
TDP (cTDP
Down/Up)
不明15W-45W
(65W cTDP)
55W-75W
(65W cTDP)
25-125W15W-45W
(65W cTDP)
15W-45W
(65W cTDP)
55W-75W
(65W cTDP)
15W-45W
(65W cTDP)
15W-55W
(65W cTDP)
15W -54W
(54W cTDP)
発売時期2026?2025?2024H2?2024H2?2024H2?2024Q12023Q12023Q22022Q12021Q1

ソース:wccftech - AMD’s Next-Gen Sound Wave APUs Spotted – Strix, Sarlak & Kracken Possibility Utilize Chiplet Design

 

 

 

 

解説:

Zen5世代のAPUは3種類?

  • Strix Point=12コア、ハイブリッド、iGPU1024SP
  • Strix Halo=16コア、MCM、iGPU2560SP
  • Kracken Point=8コア、iGPU768SP

FireRangeに関してはデスクトップと同じ構成のモデルだと思いますので割愛します。

Strix Pointが全く新しい構成の製品で、Kracken PointがPhoenixの後継製品ということなのだと思います。

これを見ると、AMDが徐々にデスクトップCPUからAPUにシフトしていっているのがよくわかりますね。

Strix Pointは系統としてはPhoenix2を発展させた製品と言えると思います。

現在では出荷の割合がモバイルとデスクトップで7:3くらいですから、モバイルに力を入れるのは合理的ではあると思います。

もちろん、ゲーマーとしては寂しい限りですが、APUがモバイルゲーミングPCや小型PCとして新しいカテゴリの製品を生み出していることを考えるとゲーマーにとってもなかなか魅力的な世界が広がっているのではないでしょうか。

特に、現在ではOculinkを利用してモバイル用のGPUを外付けにする流れが来ていますので、これがずっと続くのであればゲーミングPCは超小型になる時代が来るかもしれません。

わたくしとしてもすべて小さくまとまってくれるのであれば、Oculink接続の小型GPUが大流行して、通常のデスクトップのGPUよりも流通してほしいところではあります。

普通のノートPCにとってもOculinkさえついていれば簡易的なゲーミングPCとして使えますので、なかなか面白い可能性だと思います。

 

 

 

Ryzen 7000X3Dシリーズ(Socket AM5)

 

Ryzen 7000シリーズ(Socket AM5)

 

Ryzen 8000GシリーズAPU(GPU内蔵)

 

Ryzen 5000/4000シリーズ

 

 

 

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