Noctua、AMD AM5ソケット対応、低背型・デュアルタワー型CPUクーラー「NH-D12L」を発表

Noctuaは、最新のローハイト＆デュアルタワーCPUクーラー「NH-D12L」を発表し、AMDのAM5ソケットへのクーラー互換性についても言及した。

Noctua NH-D12L デュアルタワー＆ローハイトCPUクーラーを発表、AMD AM5ソケットの互換性についても言及

プレスリリース Noctuaは本日、全く新しいNH-D12LローハイトデュアルタワーCPUクーラーと、対応するNF-A12x25rラウンドフレーム120mmファンを発表しました。

高さはわずか145mm（Noctuaの通常の120mmモデルより13mm低い）で、多くの4Uエンクロージャや、これまで92mmファンによるソリューションに限られていた狭いタワーケースにフィットします。

同時に、5つのHeatpipeデュアルタワー設計と最先端のNF-A12x25r 120mmファンにより、多くのフルハイト120mmモデルを凌ぐレベルの効率を達成することができます。

「これまで当社の120mmクラスクーラーはすべて高さ158mmでしたが、最近では150mm、あるいは145mmまでしか対応できないPCケースが増えつつあり、そこでNH-D12Lの出番となりました」とローランド・モシグ（Noctua CEO）は説明します。

「標準的な四角い120mmファンでは、マザーボードのヒートシンクやシュラウドに多くの問題を引き起こすため、既存のモデルの1つを下げるだけでは選択肢になりませんでした。

そのため、私たちはこの斬新なデュアルタワー設計と、2つのタワーの間の非常に低い位置に設置できる丸いフレームのバージョンのNF-A12x25ファンを考え出しました-この高さクラスで印象的な結果を提供する勝利の組み合わせです。

Noctuaの通常の120mm CPUクーラーは高さ158mmですが、NH-D12Lはわずか145mmです。

これにより、幅広い4Uラックマウントサーバーケースや、158mmユニットでは幅が足りない多くのタワー型筐体だけでなく、一部の大型スモールフォームファクター（SFF）およびMini-ITX筐体にもフィットします。

NH-D12Lは、高さが低いにもかかわらず、92mmクーラーを容易に凌駕しています。

NH-U12Sのような有名な120mmユニットを超えることもでき、しばしばNoctuaの受賞歴のある120mmフラッグシップモデルNH-U12Aに迫ることができます。

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非対称設計のため、NH-D12LはIntel LGA1700/LGA1200/LGA115x およびAMD AM4/AM5ベースのマザーボードのRAMスロットにはみ出さないので、モジュールへのアクセスが容易で、背の高い放熱板やRGB照明を採用したDIMMにも100%の互換性を確保します。

2018年に登場したNoctuaのNF-A12x25は、市場で最高の120x25mmファンとして広く知られています。NH-D12Lに採用されたラウンドフレームのバリエーションは、同じ有名な静音冷却性能を提供しながら、背の高いマザーボードヒートシンクやシュラウドとの互換性の問題を冒すことなく、クーラー全体の高さを下げることが可能になります。

NH-D12Lには、2つ目のNF-A12x25r PWMファンをフロントまたはリアフィンスタックに取り付けるためのファンクリップも同梱されています。

しかし、2番目のファンは、通常、RAMまたはI/Oパネルの上に設置されるため、全高が145mmを超えることに留意する必要があります。

Noctuaの受賞歴のあるNT-H1サーマルコンパウンド、6年間のメーカー保証、Intelの最新のLGA1700ソケットとAMDの次期AM5プラットフォームを既にサポートしている有名なSecuFirm2マルチソケット実装システムを備えたNH-D12Lは、強力な冷却性能を必要とするが大型のNH-U12Aには合わない環境にとって完璧な選択となります。

よくある質問 NoctuaのどのCPUクーラーがAMD AM5と互換性がありますか？

AM5 (LGA 1718) は、AMDの次世代Ryzen 7000 (Zen 4) シリーズ・プロセッサー用に予定されているソケットです。

Noctua Compatibility Centre (NCC)のソケット互換性概要で、どのNoctua CPUクーラーがAM5ソケットをサポートしているか、またはマウントアップグレードキットを介してサポートしているかをご確認ください。

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つまり、AM4に対応したNoctuaのクーラーとマウントキットは、NH-L9a-AM4とNM-AM4-L9aL9iを除き、すべてソケットAM5の上位互換となる。

NH-L9a-AM4とNM-AM4-L9aL9iを除く全てのNoctua AM4マウントは、AM4標準の純正バックプレートのネジに装着できます。

このバックプレートのネジ山とそのパターンはAM4とAM5で同じであるため、AMD標準バックプレートに取り付ける弊社のAM4マウントはAM5にも対応しています。

つまり、2019年1月以降に購入されたすべてのSE-AM4モデルおよびすべてのNoctuaマルチソケットクーラーは、すでにソケットAM5をサポートしているということです。

これ以前に購入されたマルチソケットクーラーで、NM-AM4またはNM-AM4-UxSキットを使用して既にAM4にアップグレードされているものも、これ以上のアップグレードは必要ありません。2019年以前に購入され、まだAM4にアップグレードされていない古いマルチソケットクーラーは、NM-AM4またはNM-AM4-UxSアップグレードキットを使用してAM5と互換性を持たせることができます。

NH-L9a-AM4とNM-AM4-L9aL9iは、AMD標準のバックプレートをカスタム品に交換する必要があり、AM5では不可能なため、AM5には対応しません。

NH-L9a、NH-L9a-AM4、NH-L9iクーラー用のAM5専用アップグレードキットは現在準備中です。

メーカー希望小売価格は以下のとおりです。

• NH-D12L： 89.90ユーロ／USドル
• NF-A12x25r PWM: EUR/USD 29.90

ソース：wccftech - Noctua Talks AMD AM5 Socket Compatibility As It Launches Its Latest NH-D12L Low-Height & Dual-Tower CPU Cooler

解説：

Noctuaの新製品Noctua NH-D12LはSocket AM5に対応するようです。

それだけではなく、Nocutauの既存の製品も

NH-L9a-AM4とNM-AM4-L9aL9iを除く全てのNoctua AM4マウントは、AM4標準の純正バックプレートのネジに装着できます。

とのことです。

NH-D12Lは装着制限14.5cmで、縦型のクーラーにしてはかなりのローハイトと言うことになります。

記事を読み進めていくと、AM5はそんなに冷却能力が必要ないという結論になるのかなあと思っていたのですが、そんなことは全くなく、普通に今までの製品が使えるようになるという互換性の話でした。

各社ともに独自のマウントキットを出しているところ以外は、AM4のデフォルト金具ににそのまま取り付けられる製品はそのまま装着できる可能性が非常に高いです。

LGA1700も形状が変わったので、互換性がそこなれるのかなと思っていたのですが、結局そのまま付けられる製品が多かったのは記憶に新しいです。

※　ただし全く問題がないとは言えませんが・・・・。

既存の製品と完全な互換性は維持できなかったとしてもなるべく使えるように配慮されているようで、こういう配慮はとてもありがたいです。

※　ただし、製品によって違いますので、必ず対応は確認してください。

NH-D12Lはまだ発売されたばかりでこの記事を書いている現在、日本には入ってきていないようです。

一部の商業メディアさんでニュースになっていますが、店頭に並ぶのは少し先になるようですね。

ちょっと残念ですが、冷却パーツはGPUやCPUなどと比べると注目度があまり高くありませんから仕方ないかもしれません。

Noctua公式(英語) - NH-D12L製品紹介ページ

Noctua公式(英語) - NF-A12x25r PWM製品紹介ページ

NH-D12LはNocutau製品の性能指標であるNSPRの値が148となります。

以下に公式ページから転載したNSPRの一覧表を引用しておきます。

amazonでNH-D12Lを検索する(記事執筆時点で日本未発売)

amazonでNF-A12x25r PWMを検索する(記事執筆時点で日本取り扱い無し)