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ValveのGamescope CompositorにAMD FidelityFX Super Resolutionkサポートが登場

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ValveのWaylandコンポジターであるGamescopeが、AMD FidelityFX Super Resolution(通称AMD FSR)をサポートするようになり、Linuxプラットフォーム上でゲームを実行するプロセスを支援するようになりました。

Linuxは、オープンソースのオペレーティングシステムにハイエンドゲーム用のAMD FidelityFX Super Resolutionを搭載することで、ValveのGamesopeをさらに支援することになります。

ValveのGamescopeは、ValveのSteamOS Compositor(ファイル名「steamcompmgr」)から、Waylandの設定で最も満足できるゲーム性能を供給するマイクロコンポジターとして作成されました。

このプロセスは、標準的なLinuxデスクトップ上でネストされたコンポジターとして動作するように組み込まれています。

Gamescopeは、すでに整数スケーリングやその他のコンポーネントの統合をサポートしており、そのすでに堅牢な設定にAMD FSRを含める予定です。

AMD FidelityFX Super Resolutionは、同社のオープンソースの画像アップスケーリング手順で、次世代ゲーマーやユーザーに対して、より高いグラフィック結果を提供します。

昨晩、GitHubにマージされた最新のAMDは、Gamescope内で動作するゲームのAMD FidelityFX Super Resolutionサポートを促進するように見えた。

ウェブサイトPhoronixは次のように記しています。

[Gamescope では、FSR のアップスケーリングを有効にする -U 起動引数と、FSR のシャープネス サポートを有効にする --fsr-sharpness 引数が追加されています。さらに、FSR のアップスケーリングとシャープネスの動作を変更するための同様のキーボードショートカットも用意されています。

- Phoronix

ゲオルク・レーマン(Georg Lehmann)は、LinuxのVulkanの開発で重要な役割を果たし、ProtonのFSRのサポートに携わったプログラマーで、Gamescopeの構成を作成しました。

Valve はすでに、新しい携帯ゲーム機にクロスプラットフォームのサポートを提供し、ゲーマーに楽しんでもらうことに大きな関心を示しています。

Valveは、来るべき次世代ハンドヘルド機Steam DeckでGamescopeを活用すると噂されています。

AMD FidelityFX Super ResolutionをLinuxやその他のOSに組み込むことで、すべてのユーザーがLinuxデスクトップからこのコンポジターを使用して利益を得ることができるようになります。

昨日、AMDのオープンソース部門がProcess Adaptive autoNUMA(PAN)と呼ばれる機能を立ち上げ、Linux OSの特定のサーバーワークロードで性能向上を可能にしたことを報告しました。

また、AMDとIntelは、今後数カ月でリリースされるIntelのディスクリートグラフィックスカード「ARC Alchemist」などのデバイスをサポートするため、未発表のLinux 5.17に各社のオープンソースエンジニアを取り込んで支援することにしている。

Linux 5.17はまだ開発中です。それでも、この新しいカーネルは、これまでで最も重要で、最も重要なリリースのひとつになるだろう。

ソース:wccftech - AMD FidelityFX Super Resolution support comes to Valve’s Gamescope Compositor

 

 

 

解説:

誇らしげなTux君

linuxのペンギンはTux君と言いますが、画像を見ると、普通の表情ですが、FSRのロゴが入っていると何か誇らしげに見えるので不思議です。

さて、FSRがLinuxの標準の機能として追加されたようですね。

AMDの計算通りと言うことなのでしょうか。

後追いでなりふり構っていられないIntelですらもXeSSを最初からオープンソースにするのは二の足を踏んでいますが、Lanczosアルゴリズムによる画像補正と言うありふれた技術であるFSRは特に躊躇することなくオープンソースにしています。

オープンソースならば遠慮なく使うことが出来るため、リポジトリを追加するなどの設定の変更を行わずにインストールすることが可能で、この意義は大きいと思います。

そのうち、Androidにも使われるかもしれませんね。

4Kまでのラスタライズによるゲーム性能に関しては既に単体GPUは飽和しつつあります。

そのため、内臓GPUの性能アップになるような技術と言うのは単体GPUの売り上げに影響するのであまり積極的にアピールされてこなかった技術なのでしょう。

しかし、ここにきて、DLSSに対抗する類似の技術としてAMDがオープンソースで公開したため、なかなか面白い話になっています。

FullHDまでで快適にゲームがプレイできる(60FPS)場合、一定数のユーザーは満足する可能性があります。

将来的にはスマホやMetaQuest2などにも使われるでしょうし、未来の版図を大きく変える可能性のある出来事だと思います。

 

 

 

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