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Intel Sunny Coveの後継は大幅に大きくなる:Jim Keller

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Sunny CoveはIntelの「Skylake」以来初めての真に新しいパフォーマンスCPUコアデザインのコードネームであり、同社の10 nm「Ice Lake」プロセッサでデビューし、最初の有形IPCの増加を詰め込みました。

VLSIの第一人者であるJim Kellerは、Intelの将来のCPUコアデザインを構築する取り組みを主導しており、カリフォルニア大学バークレー校での集会で何を期待するかについて大きなヒントを落としました。

※ カリフォルニア大学バークレー校=BSDなどを作ったアメリカの名門大学

どの特定のコアがKellerが言及しているかは不明です。

「Sunny Cove」の後継者は「Willow Cove」というコードネームであり、Intel自身の公開スケッチは、より高速なキャッシュとプロセスレベルの最適化を備えたSunny Coveの段階的アップグレードを示唆しています。

IntelがIPCの次のラウンド(「ST perf」と呼ばれる)の増加について話すのは、2021年に予定されている「Golden Cove」のみです。

2021年の発売は2018-19年の設計段階によりよく適合するので、Kellerがこのコアに言及していることはもっともらしいです。

Kellerは、自身の講演で、Intelの次の大きなCPUコアを「Sunny Cove」よりも「大幅に大きい」と説明しています。

800ワイドの命令ウィンドウ、および「大規模な」データ予測および分岐予測機能により、インテルは世代間でパフォーマンスのリニアな成長軌道に戻ります。

Kellerはまた、これはIntelの「考え方の変化」であり、過去10年にわたって、世代間でIPCのわずかな増分のみを提供し、効率などの他の分野に焦点を当てているとコメントしました。

全く対照的に、1990年代から2000年代にかけて、インテルは「Netburst」と「Conroe」の間、そして「Nehalem」に至るまで、世代間でIPCの飛躍をもたらしました。

これらは、Intelがサブ10 nmスケールに近づくにつれて2010年代に鈍化した急速なプロセスの進歩によってある程度助けられました。

 

カリフォルニア大学バークレー校によるビデオプレゼンテーションは次のとおりです。

解説:

Sunny Coveの次のコアのサイズが大幅に大きくなるとJim Keller氏が発言したとのことです。

IntelのCPUにははNehalem(SandyBridge)以降、あまり劇的な性能向上が見られませんでした。

また、コア数・スレッド数の変化も見られなかったため、SandyBridge以降はわずかなクロック向上と小さな改良を繰り返しながら現在までやってきたと言っても良いです。

一気に変わったのは第一世代Ryzen以降で、Ryzen登場後はAMDの猛烈な追い上げにより、変化せざるを得なかったと言ったほうが良いと思います。

そのIntleが内部のアーキテクチャーに大幅に手を入れるという話が出ています。

このコアは2021年発売のGolden Coveだと元記事では推測しています。

なんでもそうですが、やはり競争が無いと劇的な変化というのはありません。

Intelが守りに入ってしまったのも、失敗するよりは小改良を繰り返して性能を向上させていった方がリスクが少なく、コア数やスレッド数は少ない方が、シングルスレッド性能を向上させやすいですし、生産性も高くなるからです。

Intelは企業として株主のために営利を追求する超優秀な企業として知られています。

しかし、AMDというライバルが今Intelに劇的な変化をもたらそうとしています。

Intelが自社の失態を認めたことにより、このように製品の開発路線を大きく変更しようとしています。

これが、Intelという会社の強さであり、NetBurstでAMDに負けた後、失点を挽回したIntelの底力だと思います。

今はぱっとしませんが、こういう話を聞くと「やっぱりIntelだなあ」と思います。

intelは間違いなく半導体世界一の企業であり、世界1の開発力を持っている企業だと思います。

ダメなものをダメと言っても特にIntelは倒産するような会社ではないです。

Intel信者のポジショントークは正直言って要らないお世話だと思います。

Intelくらいの超優秀な企業になったらダメなものはハッキリ、「ダメ」と言って問題ないです。

特にPentium4からSandy Bridge当たりを知っている方はintelがAMDに負けてから華麗に返り咲いたことを見ていますので、なおさらでしょう。

Golden Coveがどのような性能を誇るのか、AMDがそれをどのように迎え撃つのか。

CPUというのは本当に面白い世界だと思います。

 

第14世代intelCore i5/7/9シリーズ

 

※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。

 

 

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