私はブログで散々転売屋から買うなと言っていますが、実はこれ、保証問題が大きなウェイトを占めています。
転売の可否で言えば、どちらかと言えば、私は許容派です。
PCパーツは価格の変動が激しい上に保証の問題がどうしても付きまとうのであまり肯定的ではないというだけです。
素人がネット小売りという商売の道に入っていくには適切な業態なのではないかと思います。
ただ、年商1000万を超えてもまだ転売とかやってるのはどうかと思いますけど。
転売というのは基本的に素人の商売なので、言ってみれば「小売りごっこ」ですね。
転売で利益をあげられたとしても本当の小売りの世界ではおそらく通用しないです。
本当の小売りというのは業界知識、商品知識、工場のリードタイム、流行なども含めた、商品の企画、選定、販売を行った上で、ちゃんと売れるものを企画、発掘していかなければなりません。
転売というのは商品企画と市場とのミスマッチを埋める一種のハイエナ商法なので決して褒められたものではないです。
商品の製造、流通、販売の過程で誰かが泣いてるわけで、社会に何ら寄与してません。
ただ、何にでも最初はあるので、自分の興味のある業界の商品を販売するのには向いている商売だと思います。
そこから資金を得て本物の小売りの道に入っていくのは素晴らしいことだと思います。
転売で儲けているから商売人として一端になったと錯覚している方がいますが、そもそも、商品の企画・製造でと販売されるまでにはタイムラグがあり、そのタイムラグを経た後の商品を販売するのと、タイムラグを経る前の商品を販売するのは難易度が全く違います。
売れるとわかっているものは当然仕入れるものむずかしいです。
ですから、転売屋でブイブイ言わせていた人が本物の小売りの世界に行ってもおそらくは通用しないと思います。
ここまでは私の個人の意見です。
さて、転売の是非については賛否両論あると思います。
自分の企画記事の「Ryzen3000シリーズで自作します」でも書きましたが、今回私が不良中国人転売屋に当たった経験から見た、転売屋を利用しない方がいい理由です。
賢い消費者としては悪徳転売屋に引っ掛かるというのは非常に恥ずかしいことですが、自身への戒めとして記録に残しておきます。
経緯
Ryzen 7 3700Xの購入を考えていたが、納期があまりにも長すぎるため、一度amazon本体で予約を入れたが、短納期の商品が出ていたので、予約をキャンセルして、短納期の商品を買いなおそうとしました。
これが7/13くらいだったと思います。
この時点でどっちにしても即納はありませんでした。
また、価格が不安定に上下していたので、それも思い切って買うという決断を鈍らせていました。
「窮すれば鈍する」とはよく言ったものです。
その後、この業者が中国の業者でさらに転売屋であることに気が付きましたので、キャンセルを入れました。この時点で1週間程度経過していたと思います。
しかし、相手からは一度中国語を日本語に機械翻訳したと思われる意味不明の文章が送られてきたきりで、連絡が途絶えました。
最終的にはamazonのマーケットプレイス保証を使ってお金を取り戻すことが出来ましたが、かなりの時間を無駄にしたと思います。
amamzonとも何度もやり取りを行い、手間としてもかなりの労力をかけました。
皆さんも気を付けてください。
あてにならないamazonマーケットプレイスの業者の評価
この業者は業者の評価としてはそれほど悪い評価ではありませんでした。5点満点中4.8くらいだったと思います。
しかし、よく知られていますが、amamzonマーケットプレイスの業者の評価は自作自演で点数をかさ上げできますので、ほとんどあてにならないです。
特に中国人の業者で顕著ですが、明らかに日本語が不自由と思われる評価コメントが散見され、実際の取引でどこまであてになるのか不明です。
マーケットプレイスはamamzonが仲介しているだけなのでいったんトラブルになるとamazonの介入には限度がある
amazonマーケットプレイスはamamzonは仲介しているだけで、取引するのはあくまでも業者と顧客(あなた)になります。
そのため、99%詐欺られたと思ってキャンセルしても、業者の側がキャンセルに応じなければ返金されません。
amazonマーケットプレイス保証というものもありますが、納期から三日が過ぎなければ申請できません。
その間あなたの大事な資金はロックされ、帰ってくるのかどうかわからないという不安にさいなまれながら、最終的に返金されたとしてもその間の機会損失が発生することになります。
中国の商習慣
欧米や日本では金だけもらってドロンというような悪質な業者は稀です。
そんなことをすればあっという間に悪評が広がってすぐに取引できなくなってしまいます。
しかし、中国ではこういったことをする業者が平気で商売しているようで、「アリババ」で使われている「アリペイ」は取引において、一旦顧客から資金を預かり、顧客から商品が届いたのを確認してから資金がリリースされます。
あまりに信頼性の乏しい業者が多いため、こんな風に顧客を保護しなければ、誰も安心して取引が出来ないため出来た制度なのでしょう。
amamzonはマーケットプレイスに出店する業者には悪意が無いということを前提に欧米式のシステムが構築されています。
この方式だと、上のようにいくらでも詐欺ることが出来るわけです。
想像を絶する中国悪質業者の実態
今回、トラブルになったのは私のほかにかなりの数の方がいました。
なぜわかるかというと、業者の評価に低評価が山のようについていしたからです。
その中でびっくりしたのが、「商品を発送したことにして、全く別の人の運送トラッキングIDを通知する」というものです。
追求を一時逃れするにはいいのかもしれませんが、最終的にamazonマーケットプレイス保証を申請されれば業者の信用度は地に落ちて、以降、商売が出来なくなると思います。
おそらく、中国社会では詐欺で告発されたところで、逃げてまた新しく看板を付け替えて商売すればよいという習慣がまかり通っているのでしょう。
欧米や日本社会からしたら信じられないほどのいい加減さです。
中国人転売屋や日本人でも個人・零細の転売屋には注意した方が良い
日本では、一旦詐欺師という評価が付くとどこまでもその評価が付きまといます。
また、社会の仕組みが違いますので、あからさまな詐欺を行う業者というのはそれほど多くないです。
少なくとも私はそんな風に感じています。
しかし、残念ですが、グローバル化して、簡単に国を越境した販売が出来るようになった現在、日本人とは全く価値観の異なる社会で生きている人たちを取引する機会が増えました。
というか普通に気が付かずに取引している人もいると思います。
残念ながら、徐々にわたくしたちが今まで経験してきた常識が通じない世界になっているといわざるを得ません。
成熟した社会では、取引において不正を行うと、ペナルティが大きすぎるため、不正を働く業者そのものがあまり多くありません。
しかし、発展途中の社会ではそうではありません。
こうしたことにも注意して、日本国外の業者からものを購入するときは注意した方が良いでしょう。
基本的に転売屋の扱っている商品というのは正規の流通ルートから外れた商品ですので、リマーク品などが混じっている可能性もあります。
また、流通過程で中身がすり替えられている可能性も0ではないです。
転売屋自身に悪意が無かったとしても、こんな風にリスクがあることは理解しておいてください。
転売そのものは恥ずべきハイエナ行為ですが彼らは何か妙なプライドを持っているようですので、そういったプライドの高い人を狙った詐欺というのもこれから出てくると思います。
彼らはプロでもなく素人でもなく、消費者でも販売者でもない中途半端な存在です。
こういう中途半端で妙なプライドを持っている人というのは一番騙されやすいです。(笑
仮に詐欺にあったとしても消費者に用意されているセーフティネットが彼らに適用されるかどうかは微妙だと思います。
転売屋を利用したことがある、これからも利用すると考えている方はこういったことに注意して納得できる場合のみ利用するようにしてください。