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ドイツ最大の小売業者におけるAMDおよびIntel CPUの最新の市場シェア結果は、Redditのユーザー「Ingebor」によって掲載されたばかりです。
最新の結果によると、AMDが彼らのAMD50周年のお祝いの一環として紹介した一連の割引とバンドルされたプロモーションのために、より多くの人々がIntelのCore iラインナップよりもAMD Ryzen CPUを購入しました。
AMD Ryzen CPUが、Ryzen 3000発売の1か月前にIntelコアCPUの販売を継続
Mindfactoryの最新の市場シェアと収益レポートによると、AMDはIntelと比較してCPUの総販売数を再びリードしました。
2019年5月現在、AMD RyzenのCPUとAPUのシェアは66%で、Intel Coreプロセッサのシェアは34%でした。
AMDとIntelの両社は先月に比べてより多くのプロセッサを販売することに成功したが、3rd Ry Ryzenの発売が7月上旬にほぼ確認されていたとしてもAMD Ryzen CPUは依然として人気を維持した。
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消費者がまだ第二世代プロセッサを手に入れている1つの理由は、あなたがいくつかの本当に驚くべき取引でそれらを見つけることができるという事実です。
AMD自身が、Ryzen 2000およびRadeon RX 500 / Vegaシリーズで、最大130米ドル相当のゲームをはじめとする新しいAMD 50プロモーションを開催しました。
一方、IntelはCoreシリーズのラインナップのために価格が安定して安定していましたが、第9世代プロセッサの安定供給はまだ見られず、2019年第4四半期まで続く見込みです。
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収益に関しては、AMD RyzenとIntel CoreのCPUはほぼ同等でした。
その理由は、AMDのCPUはより多く売れているが、Core i9-9900KやCore i7-9700KのようなIntel CPUはRyzenの製品のほぼ2倍のコストがかかっているので、収入シェアはほぼ同じだったからである。
また、個々のSKUを見ると、Core i9-9900KとCore i7-9700Kのどちらも、Core i7-8700Kほど人気がなく、Ryzen 7 2700Xより数ヶ月間先を行くことはできませんでした。
それは今最も人気のあるSKUが信じられないほど手頃な価格で驚くほどの価値と6コア12スレッドを提供するRyzen 5 2600のようです。
Ryzen 7 2700Xは、Ryzenスタックの中でAMDにとって2番目に人気のあるチップです。
最後に、各チップメーカーからの各特定ラインナップのシェアを見ることができます。
販売されたAMD CPUのうち、
- 71%・・・Pinnacle Ridge(Ryzen 2000 CPU)
- 18%・・・Raven Ridge(Ryzen 2000 APU)
- 10%・・・Summit Ridge(Ryzen 1000 CPU)
- 1%・・・Threadripper HEDT CPU
でした。
インテルのシェアには、
- 59%・・・Coffee Lake Refresh(9th Gen)
- 33%・・・Coffee Lake(8th Gen)
- 7%・・・Kaby Lake(7th Gen)
- 1%・・・Skylake-X(Core-X)
が含まれています。
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AMDは、さらに優れた価格とより高いコア、より高い周波数、そしてより高い効率を備えた3rd Gen Ryzenプロセッサを店舗の棚に持ち込むことからわずか1ヶ月の距離です。
AMDのPCIe 4.0対応プラットフォームに対するメインストリームのプラットフォームでインテルからの差し迫った反応が予想されていないため、AMDは大部分の地域でCPU市場シェアと収益の多くを獲得しているようです。
解説:
ドイツの小売り業者mindfactoryの売り上げデータが公開されました。
このmindfactoryはいわゆる日本の自作ショップのようなお店で、完成品を中心に売っているような一般向けの業態ではありませんので注意してください。
ただし、2018年の11月などはAMDだけで16000個もCPUを売っていますのでかなりの規模のお店であることは確かでしょう。
今回も製品の供給をショートさせているintelの売り上げがやはり芳しくありません。
概ねintel1/3、AMD2/3という水準で昨年の9月あたりからそのようになっています。
これはintelのCPUがショートした時期と一致します。
信頼性とは何なのか?
私は自作をして結構長いほうだと思います。
その私ですらもintelのCPUがショートするというのは見たことがありません。
製品をきちんと供給して機会損失の無い商環境を提供するというのは信頼性の一部です。
今は品薄をかぎつけるとハイエナのように転売屋が押し寄せ、ショップ側がマザーボードやメモリなど長い経験から仕入れ数を決めていたとしても、品薄のものだけ大量に買われてマザーボードだけが余ってしまったり、本来一緒に売れるべきだったものが売れなくなってしまったりなど、悪影響が出ています。
これらはすべて安定した供給が保証されていれば起こりえないことです。
intelという会社が信頼されていた大きな一つの要因は欲しい時にほしい数の商品が供給されてきたということです。
世の中で一番大切なことは多くの人を食わせていくことです。
intelが「うちの商品は今数を出せないけど、他社製品は売らないでくれ、今月は売り上げ0になってもカスミでも食って生きてくれや」と言ったら協力している販売店は怒るに決まっています。
逆に言えば今まできちんと品物を流してくれていたからこそ信頼されていたわけです。
この点に関しては、intelが今まで積み上げてきた信頼は何物にも代えがたい尊いものだと思いますし、だからこそ今回のような「売るものがない」という事態は深刻だと思います。
この世界には過剰なまでにintelサイドに立って物を言う人がたくさんいますが、売るものが無くて売り上げが立たなかったらショップや従業員に「intelのCPUを売らない店や人間には価値がないから、草でも食って生きてろ」というのでしょうか?
是非本人たちの目の前で言ってほしいです。
私は人間的にどうかと思います。
何度でも言います。世の中で一番尊いことは多くの人を食わせていくことです。
その期待に応えることが出来なければintelの信頼やブランドには傷がつくものと思います。
私もCore i9-9900Kの調達にはとても苦労して、アメリカのアマゾンをはじめとした複数のネット小売りで在庫状況をチェックしていましたが、レビューに「Z390マザーボードを先に確保して、Core i9-9900Kが発売されるのを楽しみにしていたが、全く手に入らないので、売ってX470マザーボードと2700Xを購入した」というような怒りの書き込みを見かけました。
多くの人がそう思っていたのではないかと思います。
一方AMDは旧製品のマザーボードでも自社の新製品を使えるようにしていますので、潜在的に300シリーズ、400シリーズのマザーボードを使っているユーザーはすべてRyzen3000シリーズの顧客になりますし、一旦AMDユーザーになったら他社に流れにくい環境を作っています。
intelとのブランド差を考慮した戦略の一環だと思います。
上のレポートで売れたAMDのプラットフォームを持つ全員が潜在的なRyzen3000シリーズの顧客であるということです。
「世の中で一番尊いことは多くの人を食わせていくこと」この言葉はぜひとも胸に刻んでほしいです。