DigiTimesは最近、PCおよび部品メーカーのインサイダー情報を引用したレポートを発表し、7nm在庫が市場に参入するにつれて、AMDは年末に急成長を遂げると述べている。
AMDは、市販のRyzen 3000シリーズおよび64-Core Romeのエンタープライズラインナップを含む、2019年上半期に7nm製品を発売する予定です。
台湾のレポートによると、AMDは7nm製品出荷を出荷すると2019年下半期に市場シェアを獲得
昨年のZenデビュー後、2019年には多くの注目を集めていますが、それは今のところ止まりません。
はるかに大きいIntelとは異なり、AMDはマージンを操作する余地がたくさんあり、これは私がそれが2019年下半期中に利用することを期待する何かです。
AMDの7nm(TSMC)部品は市場で最初のサブ14nm部品になるでしょう そして現在のタイムラインが立っているように - 彼らは優にIntelの同等の10nm(Intel)製品を打ち負かすだろう。
このヘッドスタートは、プロセスの効率と経済的な利点から恩恵を受けるため、市場シェアの増加に変換されます。
新しいZen 2アーキテクチャを搭載したAMDの第3世代RyzenシリーズCPUと、対応するX570チップセットは5月末のComputex 2019で発表される予定です。
一方、AMDの新しいサーバーCPUの"Rome"と呼ばれるコードネームの製品は2019年半ばに出荷予定です。
同社の次世代NaviシリーズGPUも、第3四半期に発表される予定です。 すべてのチップは7nmプロセスで製造されます。 - DigiTimes
このレポートによると、AMDの7nm Ryzenプロセッサ(Ryzen 3000シリーズとも呼ばれる)のX570チップセットは、Computexで発表される予定です。
一方、Naviは第3四半期(Gamescom?)に発売される予定で、これは私が以前読者に語ったことと一致しています。
IntelのCPUが不足しているため、Hewlett-Packard(HP)とLenovoは、2018年後半からAMDのCPUをノートPC用に注文しています。
一方Asustek Computerは、予想を上回る売上を達成したいくつかのゲーミングノートブックにAMDのソリューションを採用しました。
AcerとHPも、ChromebookにAMDのプラットフォームを使用しています。
採用の増加に伴い、AMDはノートブック市場でシェアが大幅に拡大すると見込まれています。 - DigiTimes
昨年の4コアからHEDTセグメントでは18コア、メインストリームセグメントでは6〜8コアのダイになったため、Intel CPUの供給は不足していました。
これは、Intelの14nmノードが現在非常に効率的であることを意味し(性能を重視するには精巧さが必要です)、パフォーマンス指標がチャートから外れているため、市場での供給不足がますます増えており、AMDはこれを満喫しています。
ほんの数年前にAMDが全く競争的ではなかったことを考えると、これもまた市場シェアの増加につながります。
ソース:wccftech - DigiTimes: AMD Will See Sharp Sales Increase In 2H 2019, Driven By 7nm Parts
解説:
DigitimesがAMDの7nm製品がバカ売れするだろうと予測しています。
折しもintelはCPUの供給不足に陥っており、今までノートPCのCPUはほぼintelが独占してきたintelの牙城となっていましたが、それすらもAMDのCPUを採用する例が増えているという話です。
この話はすでに皆さんご存知のことと思いますが、金融市場や株式市場側から見た裏付け記事になります。
物事を一面からしか見ないのは説得力にいささか欠け、私や元記事の独りよがりではないか?ととられることもあるかと思いますが、この記事のソースとなっているDigitimesはIT系メディアではありますが、独自にリサーチ会社も持っており、信頼度は非常に高いです。
このDigitimesの調査結果はintelが4コアに最適化して生産計画を組んでいたためにAMDの多コア製品に対抗するための8コア製品を生産したことが原因で、ダイサイズが大きくなり生産計画が狂ったという結論をつけています。
この見方は国内の主要メディアで記事を執筆されているテクニカルライターの方々と同じ見解で、国内のテクニカルライターさんの洞察が非常に優れていることを裏付けています。
もしかしたら洞察ではなく、本当にそういう内々の情報をつかんでいたのかもしれません。
私もこの意見が正しいと思っていましたが、やはりDigitimesもそのように結論付けたようです。
プライドの高いintelらしく、大本営発表ではこの件には全く触れて無いと思います。
AMDのメニイコア戦略に負けたとは言えなかったのだと思います。
こうした状況は2015年近辺にあったARMとの決戦に勝って、波に乗り利益率を向上させてきたintelの油断がもたらしたものだと私は考えています。
AMDがRyzenを発売するまでは全くうまく回っていたので、intelに落ち度があったとは言えないのですが、ユーザーの利益を害するところまで利益率を向上させるとどうなるか?
スマホゲームの記事でも書きましたが、あまりに暴利を貪ると一旦強力なライバルが出てくるとこんな風に脆く崩れていってしまうということです。
私は利益を上げることは尊いことだと思います。
しかし、やりすぎるとどうなるのか端的にわかる事例です。
その他、NaviがGamescom2019で発表されるとさらって書いてあり(笑、Gamescomは8月ですので、やはり実際の発売が9月・10月になる可能性も大いにあるという感じです。
AMD的には普及グレードマザーボードのB550と合わせてクリスマス商戦に間に合えばいいやという感じなのでしょう。
本丸はコンシュマーCPUではなく、サーバーCPU
このintel VS AMD(ARM勢)の第二次決戦の本丸は我々が購入するようなコンシュマーCPUではなく、XeonなどのサーバーCPUです。
AMDのEPYCがシェアを伸ばすだけならまだよいですが、ARMのNeoverseがシェアを伸ばすようであればかなり危機的な状況になると言ってもよいでしょう。
それはイコール、サーバー市場(性能重視)でもx86よりARMの方が優れているという結論がつけられるということにほかなりませんので。
Xeonを買ったことのある方はわかっていると思いますが、Core iシリーズと中身はほとんど同じなのにあれだけの高値で売れるわけですから、ここを抑えられると本当にジリ貧になります。
intel VS ARM勢の第一次決戦は2015年にありその時はintelが勝ちましたが、第二次決戦はおそらく来年(2020年)が山場になると思います。
2020年は日本でも5Gが始まり、ネットインフラに投資がなされ、いろいろな意味で転機になる年ですので、今年から来年にかけてintelがどのような選択を行うかでPC市場に激震が起きる可能性は0ではありません。
今、私たちはPC市場の歴史的な転機に立ち会ってるのかもしれません。
Ryzen 9000シリーズ Ryzen 7000X3Dシリーズ Ryzen 8000GシリーズAPU(GPU内蔵) Ryzen 5000/4000シリーズ