新規テスト機材導入にあたって当サイトで推奨しているエントリー向け高級電源Seasonic Focusシリーズの750w版「SSR-750FM」を購入したので、レビューします。
解説ページでも上げていますが、とりあえずスペックです。
FOCUS 750W GOLD | ||||||
AC入力電圧 | 電源:100V~240V | |||||
DC出力 | 電圧 | +3.3 V | +5 V | + 12V | -12 V | +5 VSB |
電流 | 20A | 20A | 62 A | 0.3A | 3A | |
電力 | 100W | 744 W | 3.6 W | 15 W | ||
定格電力 | 750 W |
+12Vが62Aまであるので、多少OCしても大丈夫だと思います。
ただ、最近のハイエンドCPUはintelとAMDの性能競争によって電力バカ食い傾向になっており、ATX12Vコネクタが8Pのほかに4Pもしくは8Pが追加でついていることがあり、片方だけの接続でも問題ないようですが、本格的にOCしたい方はこれらのコネクタが二つ付いている1000Wクラスの電源を購入されたほうが良いと思います。
こちらはH370以下のチップセットと組み合わせる普通のゲーミングPC用の電源です。
まずは写真から。
見てわかる通り、エントリー向けとは言えさすがは高級電源で、パッケージは豪華の一言です。
きれいにプリントされた箱を開けると、本体は布製のカバーの他、黒い発泡スチロールでおおわれています。
この電源はセミモジュラープラグ電源で、電源効率から言えばこれは理にかなっています。
モジュラープラグ式は接続端子の部分でロスが発生しますので、効率的に言えばあまり良くありません。
ATXコネクタは必ず使いますので、ここを直付けにするのは正しい考え方だと思います。
そうは言ってもSeasonicの上位モデルもフルモジュラープラグ式になっていますので、この電源がセミモジュラープラグ式なのはコスト的な問題なのだと思います。
端子の部分で損失が発生しますので電源的にはマイナスですが、単純に作業性やエアフローを上げるためだけのものです。
プラスチック式の使い捨て結線バンドの他、マジックテープによる結線バンド、ロゴシールもついています。
ねじも必要な分だけ付属しており、さすがは高級機といった印象です。
サイズはATX電源としては非常に小さいです。
12cmのCDケースとの比較。非常に小さな本体で12cmCDのケースより一回り大きいだけです。
ATX電源のフルサイズの奥行きは18cmなので、4cmも違うことになります。
この奥行きの短さは作業の難易度に大きくかかわってきます。
一般にATX電源の高級機のサイズは大きくなる傾向にありますので、この4cmの違いはありとあらゆるところにダイレクトに響いてきます。
エアフロー、作業難易度、クリアランスの向上による排熱性の向上・・・・etc。
自作経験の浅い人は電源のサイズにはあまり頓着しないと思いますが、初心者の方ならば非常に重要な要素の一つです。
サイズ的に余裕のあるケースだったとしてもクリアランスがあるか無いかで作業の難易度がかなり変わってくる場合もあります。
ATXパワーコネクタは今となっては一般的な24Pタイプ
ATX12V用のコネクタ4P+4Pで最大EPS12V8P相当の端子に接続できます
GPU用の補助電源は650Wと750WのみSLiに対応して上のケーブルが2本付属します。
SATA用のケーブルは4個口が二本付属し、8デバイス接続できます。十分でしょう。
今では対応デバイスを見ることも稀になった4Pペリフェラルコネクタ。三個口が一本付属します。
その他4PペリフェラルコネクタからFDD変換用の短いケーブル(12cmほど)が一本付属します。
ケーブルは柔らかくて配線がしやすいです。
各ケーブルの長さは70cmほどです。
昔の電源はケーブルが硬くて配線作業も一苦労でしたが、このSSR-750FMを使えばそんな苦労とは無縁です。
高いものと安いもの、何が違うかと言えばこういうところが全く違います。
作業がしやすいとPCの組み立てもばらすのも楽しくなります。
価格にこだわるのは一つの考え方で否定はしません。
満足度は高いでしょう。
しかし、自作を本当に心から楽しみたいならば、「快適な体験を買う」というのも一つの考え方です。
私がなぜ価格が上がることを承知で高いものを勧めるかと言うと、それが理由です。
「お金を出した分、自分は大事にされている」この実感を皆さんに体験してほしいからです。
「自分は大事にされている」と実感出来れば何をやるにも楽しくなります。
今回の写真を半額で売っている電源と比較してみてください。
少し見ただけで全く違うことが理解できるでしょう。
安物電源を定期的に交換していくのも一つの考え方ですが、高品質電源を長く使うのも安心感があってよいですよ。
消費電力などはワットメーターがありませんので、測ってません。
しかし、私が言わんとしていることは十分伝えられていると確信しています。
テスト用機材として導入した、Fractal Designの「Define Mini C White」にマウントして見ましょう。
スペースにかなり余裕があるのが見てわかるのではないかと思います。
こちらも何れレビューを上げますが、非常に素晴らしいケースです。
※ 機材テストとして手持ちのSocketFM2+のMini-ITXマザーをマウントしています。
使ってみた感想はSocketFM2+とCPUだけでは付属のファンは全く回らずほとんど無音です。
ケースに12cmファンが2基付属して2基とも回していますが、そちらの音で全く聞こえません。
ほぼ無音と言ってもよいと思います。
まとめ
Seasonicの電源の中ではあまり上位のモデルではありませんが、それでも一般市販されている電源の大半を軽くぶっちぎる実力のあるFocusシリーズです。
MTBF10万時間7年新品交換保証の実力は伊達ではありません。
MTBF10万時間で普通に10年保証を付けているメーカーもありますので、7年と銘打っていても10年は持つでしょう。
この辺にSeasonicのクオリティへのこだわりを感じます。
付属のケーブルも適度な柔らかさで取り回しがしやすいです。
電源によるトラブルを限りなく0にしたいならば、やはりこうした高級電源を購入されることをお勧めします。
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