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EX-LD4K271DB(KH2750V-UHD)レビュー

更新日:

最近ゲームのFPS計測が更新されなくて残念に思っている人も多かったと思いますが、4K HDRモニターの導入計画があったので、少し見送っていました。

現在準備中ですので、楽しみにしてください。

今回、IO-DATAのKH2750V-UHDを購入しました。

このKH2750V-UHDはEX-LD4K271DBとまったく同じものです。

  • 家電販売チャンネルに流れているものがKH2750V-UHD
  • Amazonなどのネット通販に流しているものがEX-LD4K271DB

というだけの違いのようです。

今回、このEX-LD4K271DB(KH2750V-UHD)を選んだのは100%価格です。

当サイトで推奨しているからというのもありますが、価格以外にはあまり期待していませんでした。

後述しますが、安物でもIPSパネルなので表示品質はかなり良いです。

 

仕様

サイズ27インチ(16:9)
パネル/バックライトADS ノングレア/LED
解像度3840×2160
視野角(左右/上下)178度/178度
輝度‎250cd/㎡‎
応答速度‎GTG5ms
コントラスト比‎1000:1‎
最大垂直同期周波数76Hz
映像入力端子/USB‎HDMI1(4K 60Hz、HDCP2.2)、HDMI2、HDMI3、アナログRGB、DisplayPort、USB(メンテナンス用/給電(最大3.0A)共用)
標準消費電力29.5W
本体重量(kg)‎約 5.7
外形寸法(台座を含む)(W x H x D mm)‎632×235×445
VESAマウント‎対応
主な付属品‎DisplayPortケーブル(1.8m)、HDMIケーブル(1.5m)、電源コード(1.8m、PSE適合品)、シール(2枚)、取扱説明書
保証期間‎3年間
※パネル、バックライトを含む。

 

今回購入したKH2750V-UHDの仕様は上のようになっています。

写真

箱は意外に小さいです。

こんな感じで梱包されています。非常にコンパクトかつシンプルですが、十分です。

付属品、台座とアーム、ケーブル類、説明書です。

台座を組み立てたところ

構造的にはアームを本体に取り付けてから台座に設置するという順番のほうがやりやすいです。

本体裏面

正面

 

HDRの規格にはDisplayHDR規格1.0でHDR400、HDR600、HDR1000の三種類が現在制定されていますが、このディスプレイはそのいずれの規格にも入ってません。

このDisplayHDR規格1.0対応は輝度や色空間のカバー率が細かく決められています。

なぜこのような規格ができたかと言うと、規格が出る以前のHDRのディスプレイというのは普通のディスプレイに使われている液晶パネルよりも性能が低くてもHDRの信号に対応していればメーカーがHDRと銘打っていた言ってみれば「なんちゃってHDR」なので、混乱を避けるためにきちんとした規格が定まったという経緯のようです。

MicrosoftのHPにもありますが、デスクトップでHDRを使うのはこのDisplayHDR対応ディスプレイを使うことが推奨されています。

この辺については別にコンテンツを作って深堀したいと思いますので、気になる方はお待ちください。

実際、安価な4K HDRはこの「なんちゃってHDR」が多いです。

酷いものになると本来対応していないはずのDisplayPort1.2での表示でHDR対応と銘打って販売して、ユーザーからの質問には答えないというメーカーもあります。

すでにお持ちの方にとってはちょっとショックかもしれませんが、このDisplayHDR規格1.0対応ディスプレイは結構高いので、今のところ普及価格帯のものはなんちゃってHDRで我慢するしかないという状況ですね。

このDisplayHDR規格1.0対応ディスプレイは最下位グレードのHDR400対応でも6万前後します。

ちなみに以前ブログで紹介したASUSの4K@144Hz対応のディスプレイAsus ROG SWIFT PG27UQはHDR1000の認定を受けたようです。

高いので当たり前ですね。

これらのDisplayHDR規格1.0対応ディスプレイが普及価格帯に降りてくるまではしばらくかかるでしょう。

GPUが4K HDR対応ゲームで最低60FPSを楽に出せるようになるまでしばらくかかると思いますので、今のところ4Kゲーミングはまだまだ黎明期といってもよいと思います。

今後、DisplayHDR規格1.0対応ディスプレイが普及価格帯に降りてきたら、映像の表示品質が高くなる余地がまだ残っているということは覚えておいてください。

輝度と色域のカバー率の違いが判る繊細な感覚をお持ちの方にとっては現在はかなり厳しい状態なのかなと思います。

私はそれほど感覚が鋭くありませんので、あくまでも以前のTN液晶と比較してですが、このディスプレイでも十分美しいと感じます。

付属のスタンドには本体正面側にスマホを立てかけられる溝が入っており、そこに立てかけて本体のUSBポートから給電可能というギミックがついています。

本体はVESAマウント対応です。

デザインは、上の写真で紹介した写真の通り、奇をてらわないオーソドックスなデザインで、可もなく不可もなくというところです。

色は黒一色のみで白などの設定はないです。

面白味には欠けますが、どのような環境でも目立ったり浮いたりしないデザインとも言えます。

パッケージングはかなり小さく、以前のディスプレイも梱包が簡易だったので驚いた記憶がありますが、さらに小さくなっています。

箱にハンドルがついており、成人男性ならば持って帰ることは十分可能なサイズです。

付属品は、組み立て式のモニタースタンド、電源ケーブル、Displayportケーブル、HDMI2.0b対応ケーブル、説明書がついています。

説明書は折りたたまれたぺら紙が1枚付属している簡易なものですが必要十分です。

たった4万円前後の格安4K HDRそのうえIPSというモニタにしてはケーブルが2つ付属しているのはかなりお得感があります。

ロシアンルーレット的にハズレ品が回ってくるレベルのケーブルは安いですが、ハズレ無しのそれなりの品質のケーブルを買おうとすると結構高いので、これはありがたいんじゃないかと思います。

また、電源はこの手の製品にはありがちなアダプターではなく、電源ケーブルのみなのも個人的にはポイントが高いです。

ただし、ケーブルはそれなりにゴツイ感じなので、極端に扱いにくいわけではないですが、取り回しが抜群というわけではありません。

 

 

KH2750V-UHDに見る4Kディスプレイの意義

このKH2750V-UHDは27インチで4K表示しますが、ディスプレイのサイズを比較してみると

画面サイズ対角線
24型53.0429.8760.96
27型59.6633.668.58
31型68.538.5878.74
43型95.0253.52109.22

単位:cm

 

24インチでFULLHDの解像度が現在一般的ですが、24インチは16:9だと横53.04cm、縦29.87cm、対角線60.96cmです。

これを4Kで例えば同一サイズの画像を同じ大きさで表示しようとすると43インチでも足りません。

例を挙げると64X64のアイコンを表示しようとすると1/3や1/4のサイズになってしまうということです。

これでは使い物になりません。

では何に使うのかというと、Windowsでは画面のスケーリングを設定して文字やアイコンなどを大きくし、表示品質を上げるのに使います。

あまり意味がないように見えますが、スマホでは5-7インチでFullHD、WQHDという解像度が一般的であり、単に表示するだけならこんな解像度は全く必要ないのですが、これらのものを表示の品質を上げるために使っています。

それがスマートフォンがクールで先進的というイメージを作るのに一役買いました。

よって当サイトのように4Kゲーミングを推進する立場からすると、これらの表示のスケーリング設定を行って、表示の品質を上げることイコール善と定義します。(笑

スマホがオッケーでPCがダメとかいうのは単純にマーケティング上の文法です。

Windows10でこれらのスケーリング設定を行うと昔の32bitソフトの文字がスケーリングされないという問題を抱えていますが、最新のアップデートで一応改善されたようです。

※ Windows10は4Kディスプレイを検出すると自動で1.5倍のスケーリングをかけてくれます。

今後もこのスケーリングに関してはどんどんOS側で改善が進んでいくものと思いますので、時代は4Kに向かって進んでいると理解してもらって構わないと思います。

この表示のスケーリング問題がすべてのソフトで解決した時が本格的な4K、8K時代の到来になると思います。

これらの問題が解決してようやく、ノートPCにも4K液晶が搭載されX2.0のスケーリングがかけられるようになると思います。

ぶっちゃけた話、4Kゲーミングやデスクトップでこうした高い品質を求めない人には現時点の4Kは単純に邪魔なだけです。

一部のソフトではOS側で指定しても文字が小さくなりますので個別に設定しないといけませんし、はっきり言って面倒で邪魔です。

しかし、当サイトに来て、高性能GPUの情報をわざわざ調べているレベルの人は高品質デスクトップにも肯定的な方だと思います。

 

このKH2750V-UHDはADSパネルを使っていますが、ADSパネルとはIPSパネルのことです。

なぜ名前が違うのかというとIPSパネルは特定のメーカーの登録商標なので、それ以外のメーカーが同じ方式のパネルを作っても同じ名前が使えないためです。

私が以前使っていたのは24インチのTN液晶だったのですが、格安の4KディスプレイでもIPSパネルですのでさすがにTNパネルとは一線を画する表示品質でした。

27インチなので表示面積が広がったのですが、画面の端を見ても色が変わったりなどはありません。

4K表示品質は圧倒的です。

一応ドット抜けチェッカーでチェックしてみましたが、ドット抜けはありませんでした。

今回はYoutuneの動画を全画面表示にして使いました。

パネルの品質に無頓着な方は接続して正常に映ることを確認した後、一回はドット抜けのチェックをしてみたほうが良いと思います。

私はなぜかディスプレイのあたりが良く、今のところ5連勝中くらいです。

安物ディスプレイにありがちの光漏れもありませんでした。

光漏れはドット抜けチェッカーの黒色になったところでフレーム周りをチェックするとわかりやすいです。

この光漏れはミドルクラスの製品でも結構あるみたいなので、気になる人はEIZOクラスのディスプレイを買った方が無難です。

 

欠点

毎度ですが、この製品の欠点です。

まず、画面のチルト機能が全くないです。上下左右はめ殺し、まったく動かせません。

ウンともスンともいわないので、ディスプレイの角度や高さを変えたい場合はVESA対応のモニタースタンドを別途購入してくださいというスタンスです。

4K HDRさらにIPSパネルで税込み4万円前後の製品なので仕方ないと言えば仕方ないですが、お持ちの環境によってはモニタースタンドが必要になり、トータルであまり安くなかったという結果になりかねないので注意が必要なところです。

4K HDR 60Hz表示がHDMI1でしかできない。

4K HDR 60Hz表示はHDMI1でしかできません。

スペックの説明でも書きましたが、HDMIは3、DispalyPortは1ありますが、DisplayPortはバージョンが1.2なのでHDRに対応してません。

DisplayPortはコストが高くつくので、あえてHDMIを増やして、DisplayPortの数を削ったのだと思います。

またHDMI1.4は4Kは30Hzにしか対応してないので、搭載されているディスプレイ接続端子のうち4K 60Hz表示させられるのはHDMI1とDisplayportだけになります。

ないよりはマシですが、こうした理由によりPCの(ゲーミング)モニターというよりはAV機器やゲーム機向けというような仕様になってしまっています。

本ディスプレイの最大の能力を発揮するにはPCディスプレイの接続としてはあまり一般的とはいいがたいHDMI2.0bを使わなくてはなりません。

最新GPUのRTX2000シリーズでもHDMIは一つしかついてませんので、このディスプレイとVR機器をそろえるとそれだけでHDMIが足りなくなります。

これが要注意なところです。

 

また、4K HDR 60Hzに対応しているHDMIコネクタは1つだけしかありませんので、ゲーム機などHDRに対応している機器を複数接続したい場合は切り替え機を使うしかありません。

DisplayPortは初期設定ではなぜかDisplayport Ver1.1になっており、1.2にするにはメニューで切り替える必要があります。

Displayport Ver1.1は4Kでは30Hzまでしか対応してませんので、何も知らない人はいきなりハマると思います。

一例ですが、随所にこのように気の利いてない点があります。

某国で生産しているOEMといわれていますが、いかにも某国らしい気の利いてなさです。

現時点でこのEX-LD4K271DB(KH2750V-UHD)は4K HDR対応ディスプレイとしては一番安いので、これらの欠点は全て価格との相殺という形になります。

また、IODATAのディスプレイは基本5年保証ですが、この製品はなぜか3年保証です。

やはりこのクラスの製品としては激安といってもよいほどの価格なので、品質的には多少の不安を覚えるところです。

 

総合的な評価

4K HDR対応のIPS液晶ディスプレイとなると他社製品は1-2万円は価格があがります。

他社製品の普及価格帯は全てTN液晶です。

よってこのディスプレイの価値はシンプルです。

上に挙げた欠点が許せるか許せないかでこのディスプレイの価値が決まります。

使い方で、上の欠点が許せない人にとってはダメ製品、許せる人にとっては神製品になるでしょう。

私にとってはこのディスプレイは安価に最先端のHDRコンテンツが4Kで再生できる神ディスプレイです。

このディスプレイをお求めになる場合はその特性を十分に理解したうえで納得してから購入されることをお勧めしておきます。

 

※ 追記:2018年12月23日現在、HDRをONにすると、デスクトップの色が薄くなる現象が確認されています。検索してみると他社の4K HDRディスプレイでも同様の症状の方がいるようで、今のところ対策はないようです。

ちなみにうちの環境ではまだWindows10の1809のアップデートはしていません。

現在YOUTUBEのHDR動画なども見て確認していますが、色が薄くなったままです。

スマホで画面を撮影したりしていますが、イマイチ伝わりにくい感じです。

ある程度情報がまとまったら別記事にしてあげたいと思います。

※ 作成しました 参考記事:Windows10におけるHDR対応コンテンツの楽しみ方

ネットでの情報では、SDRとHDRはガンマ値が全く違うようなのでそのように表示されるようです。

「HDRコンテンツは暗くなったり薄くなったり表示されるのが正しい」という情報もあって、イマイチ原因がよくわかりません。

参考:gamesindustry - PS4のHDR画面はなぜ暗くなったのか?

PS4でHDR対応ゲームをプレイして比較するとある程度はっきりすると思うのですが、残念ながらPS4そのものを持ってません。申し訳ないです。

HDRに期待してこのディスプレイを求められる方向けに注意を喚起しておきます。

→ 上のリンクからHDRに関する情報をまとめていますので、参考にしてください。

 

 

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