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メモリ・GPU・CPUが軒並み値上げ、DIY市場は厳しい1年に Intelは市場10〜12%縮小と予測

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自作PCデスクに部品が散らばり、メモリやGPUの上に赤い上昇矢印の価格タグが浮かぶ様子を描いたコンセプトアート。警告的な雰囲気を青と赤の照明で演出

■事実

Intel CFOのDavid Zinsner氏は2026年第2四半期決算説明会で、メモリ価格上昇と供給制約を要因に、2026年通期のPC需要(ユニットベースのTAM)が「低二桁%減」になるとの見通しを表明しました。

同氏は2026年第1四半期の決算説明会でも同様に、下半期のPC需要が季節性を下回り、通期で二桁%減になると説明していました。

市場調査会社IDCは2026年通期の世界PC出荷台数が前年比11.3%減になると予測。第4四半期は前年比20%減までさらに悪化する見込みで、2027年についても明確な改善は見込めないとしています。

過去の最悪期とされる2009年のPC市場下落率は12%で、今回の予測値はそれに匹敵する水準です。

Tom's Hardwareの価格指数によれば、16Gb DDR5メモリチップの現物価格は2025年9月の約6.84ドルから2025年12月には約27.20ドルまで上昇しました。(単一四半期で約298%の上昇)

32GB(2×16GB) DDR5-6000 CL30キットの小売価格は2025年初頭には90ドル未満だったが、2025年末から2026年にかけて約529ドルまで上昇しています。(約4倍)

DDR4も価格上昇を免れておらず、32GBキットは2025年10月の60〜90ドルから2026年1月には150〜180ドルまで上昇しています。

調査会社TrendForceは2026年第1四半期のPC向けDRAM契約価格が前四半期比105〜110%上昇したと発表。これは記録された中で最大の単四半期上昇率です。

Counterpoint Researchも、2025年第4四半期から2026年第1四半期にかけてDRAM価格が全セグメント平均で80〜90%(四半期比)上昇したと確認しています。

価格高騰の背景は、AI向け高帯域幅メモリ(HBM)へのウエハ生産能力シフト。HBMと標準DDR5メモリは同じ製造ラインから生産されるため、AI向け生産を優先すると民生用DDR5の供給が圧迫される構造です。

世界のDRAM市場の約70%を占めるSamsungとSK Hynixは、いずれも投資家に対し積極的な増産(新規ファブ投資)には慎重な姿勢を示していると報じられています。

Intel自身のデータセンター向けAI売上は前年同期比59%増となる一方、クライアント(PC向け)部門はメモリ動向の影響で軟調化が見込まれるとされています。

表(価格比較・任意)

DIY向け主要メモリ製品の価格推移

製品旧価格(時期)新価格(時期)上昇倍率目安
DDR5-6000 32GBキット90ドル未満(2025年初頭)約529ドル(2025年末〜2026年)約4倍
DDR4 32GBキット60〜90ドル(2025年10月)150〜180ドル(2026年1月)約2〜3倍
DRAM契約価格(全セグメント平均)前四半期比80〜110%上昇(2025年Q4→2026年Q1)

DDR5 16Gbメモリチップ現物価格の推移(単位:米ドル)

ソース

  • 快科技(元記事、DIY市場の状況・元の中国語データ): https://news.mydrivers.com/1/1139/1139990.htm

■解説

業界最大手のIntelが自ら「PC市場は低二桁%減」と公式にガイダンスを出したという事実自体が、今回の値上げラッシュが一時的な混乱ではなく構造的な問題であることを裏付けている。

HBMと民生用DDR5が同じ製造ラインを奪い合っている以上、AI特需が続く限りメモリ価格が下がる理由は原理的に存在しない。これは需給の一時的な逼迫ではなく「儲かる方に生産能力を振り向ける」というメーカー側の合理的判断の結果だ。

SamsungとSK Hynixが増産投資に消極的なのは象徴的。高収益なHBMに集中した方が経営として正しい選択であり、DIY市場は「儲からない客」として後回しにされている構図が透けて見える。

「32GBメモリキット1本の値段でミドルレンジGPUが買えた」時代が過去形になりつつあるのは、笑えるようで笑えないブラックジョークだ。

ゲーミングPC需要だけでなく、ローカルLLMや画像生成用に大容量メモリを積みたいAI自作勢にとっても、今回の値上げは両面から効いてくる逆風だ。

従来から追いかけているメモリ市場正常化の目安(2027〜2028年)とも整合的な内容。新規ファブ投資による供給拡大効果が出るまでは値下がりを期待しにくい状況が続く。

「待てば下がる」がDIY界隈の合言葉だった時代は終わり、2026年は「待てばもっと上がる」が現実的な結論になりつつある。

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