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MLD RTX 5050改版の正体、Steam Machineの迷走、PSSR 2登場、Project Helix正式確認まで

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GPUチップ、小型ゲーミングコンソール、PS5 Proコントローラー、Xboxロゴを組み合わせたゲームハードニュースのコラージュ

■事実

■ RTX 5050 9GB / RTX 5060 12GB / RTX 3060復活

Moore's Law is Dead(以下MLD)は、複数の進行中のエントリークラスGPU新SKUについてソース情報を確認したと明言した。

RTX 5050 9GBについては、3GB GDDR7モジュールを3枚搭載した96ビット構成として登場することが、kopite7kimiのリーク内容と一致している。

ホスト・トムは「帯域幅は既存のGDDR6版と同等に抑えてあり、意図的なセグメンテーション」と分析した。

3GB GDDR7モジュールが余剰在庫として積み上がっており、それを消化するための製品という側面が大きいとも指摘している。

「12GB構成が技術的に可能なのに9GBにしたのは、RTX 5060 8GBより多い容量を持たせたくないからだ」とトムは断言した。

RTX 5060 12GBについては、RTX 5070向けGB205ダイの欠品品(disabled cores)をGB206の代替として使用するモデルとされ、バス幅を128ビットに落とした上で3GBモジュールを4枚搭載する構成とトムは補足説明した。

RTX 5070 laptop 12GBは既存の5070ラップトップをGB206ベースのまま容量増強したものとされ、同じ12GBになるRTX 5060 12GBとの比較が興味深い結果になる可能性があると述べた。

GeForce RTX 3060については、2025年3月中旬に中国での再生産・再出荷が計画されているとTechPowerUpが報じており、12GB版(192ビット)か8GB版かは不明とされる。

トムは「ボトルネックはRAMではなくシリコンだという自分のリークを裏付けている」と述べた。

「NVIDIAはTSMCのキャパシティをAI顧客向けに優先しており、ゲーミングカードの製造量を大幅に削減している。余ったRAMをどう使うかという発想でこれらの製品が生まれている」というのが番組の結論だ。

エントリークラスGPUの3種類を並べたメモリ構成比較図

■ Steam Machine:「希望する」発言が混乱を招き即座に訂正

Valveは年次レビュー投稿の中で当初「2026年中の出荷を希望している」(we hope to ship in 2026)と記載した。

この表現がコミュニティに「実質的な延期予告」として受け取られ、大きな混乱を招いた。

ValveのPR担当ケイシー・イッチャンソン・ボイルは「私たちの側では何も変わっていない」とVERGEに回答し、ブログ投稿は「3製品すべてを今年出荷する」という断定的な表現に更新された。

Steam MachineはAMD Zen 4 / RDNA 3世代のAPUを搭載し、Steam Deckの6倍以上の性能を謳う小型据え置きゲーミングPC。

Steam Frame(ワイヤレスVRヘッドセット)および新型Steam Controllerとともに2026年中の発売が再確認された。

依然として具体的な発売日・価格は未発表であり、「early 2026」という当初の約束からは後退している状況だ。

メモリ・ストレージ不足が価格と発売時期の確定を困難にしていると、Valveは公式に認めている。

チェコの認定小売業者からのリークでは価格が約$1,000との情報も流れており、当初トムが想定していた$430〜$450という目標からの大幅乖離が懸念されている。

トムは「RAMが確保できるかではなく、安定した供給と価格が確定できないことが最大の問題」と分析した。

Steam Machineは6nmプロセスによる旧世代モバイルGPUを搭載しており、1〜2年後に3nmコンソールが登場する中でタイミングが遅くなるほど競争力が失われるとも指摘した。

■ AMD Zen 7レンダー公開——Silverton(16コア)とSilver King(8コア)の二分化

MLDはZen 7のCCDデザインに基づいた実際のダイ外観レンダーを公開した。

Zen 7ではコンシューマー向けCCDを高性能16コア「Silverton」と省電力8コア「Silver King」に分離することが示された。

サーバー向けには33コアの3D積層「Steamboat」チップレットが存在するが、コンシューマー向けには登場しない。

Silver King(8コア)はラップトップおよびバジェットデスクトップ向けとして設計されており、6GHz未満の省電力動作を想定している。

Silverton(16コア)はデスクトップ・ThreadRipper向けで、7GHz以上を目標にクロックを最大化する設計になるとトムは解説した。

Zen 7登場後もAmazonのベストセラー上位は8コア以下が中心であり、8コアに特化したSilver Kingを量産することで、16コアダイを無効化して8コアを作るという非効率を回避できるとトムは説明した。

■ FSR 4.1 DLL:プレリリースドライバーからリーク

AMD Adrenalin 26.3.1と思われるプレリリースドライバーからFSR 4.1のDLLがリークされた。

コンテンツクリエイターのAncient Gameplaysによる分析では、FSR 4.0.3(FSR Redstone)と比較して「一部は改善、一部は悪化」という結論が出ている。

主な改善点はテンポラル安定性の向上(シマリングの低減)とされるが、色の彩度に変化が生じているとの指摘もある。

トムは「AMDのFSRマネジメントに不満を持つ社内エンジニアが意図的にリークしている可能性が高い」との見解を示した。

FSR 4.1がこれほど早く登場したことは、FSR 3時代と比較してイノベーションのペースが上がっていることを示すとも述べた。

なお、FSR 4のRDNA 3以前の世代への正式対応については、AMD公式からの発表はまだない。

■ PSSR 2 / Resident Evil Requiem:Project AmethystがPS5 Proで結実

SonyはPS5 Proの新型アップスケーラー(事実上のPSSR 2)を発表し、Capcomの『バイオハザード リクエム』(英題:Resident Evil Requiem)が初採用タイトルとなった。

PS5 PROリードアーキテクト・マーク・サーニーは公式ブログで「新PSSRのアルゴリズムとニューラルネットワークはAMDとのProject Amethystパートナーシップから生まれた」と述べた。

「AMDのFSR 4アップスケーリング技術を通じてPC向けにも協働の成果が届けられており、今回のPS5 Pro向けはそこからさらに6ヶ月の最適化を加えたもの」とも説明した。

Digital Foundryの分析では、RT(レイトレーシング)モードにおいて約1080p強のベース解像度から4K出力が行われており、「PCのDLSSやFSR 4と同等の水準に達した」と評価された。

2026年3月にはシステムアップデートが配信予定で、PSSR 1を使用する既存のPS5 Proゲームでも設定から「PSSRの画質を強化」を選ぶことで新版に切り替え可能になるとされている。

トムはPS5 Proが「FP8なしでもPSSRが動作していること」は、FSR 4がRDNA 3以前にも理論的に対応可能であることを強く示唆していると指摘した。

■ Xbox Project Helix正式確認——コンソールとPCのハイブリッド

新Xbox CEO・アーシャ・シャルマは2026年3月5日、次世代Xboxのコードネームが「Project Helix」であることを公式に明かした。

「Project HelixはパフォーマンスでリードしXboxおよびPCゲームを動作させる」と発言した。

Helixはコンソールとしての動作に加え、PC向けゲームを含む幅広いタイトルの動作を想定したハイブリッド機となる見通しだ。

内部コードネーム「Magnus」として知られるAMDカスタムSoCを搭載する予定であることは、複数のリーカーが以前から報告していた。

シャルマはGDC 2026(2026年3月)でさらなる詳細をパートナーやスタジオと共有するとしている。

価格や発売時期の詳細は明かされていないが、トムの試算では「Xboxが薄利でも採算が合う価格帯は$999前後になる可能性がある」とした。

PS6との性能差については「Magnusの計算ユニットがPS6 Kanisに対して約31%多いとしても、クロック次第では差が小さくなる可能性がある。最大でも30〜40%程度の差に収まるのでは」との見解を示した。

Xbox Series XはPS5に対してコンピュートユニット数で44%の優位があったにもかかわらずパフォーマンスで劣ることが多かった過去の例を引き合いに出した。

■ Nintendo・FedExが米政府に関税還付を訴訟

任天堂オブ・アメリカとFedExは、トランプ大統領の関税が違法であるとして、米国国際通商裁判所に米政府を提訴した。

両社は関税の全額還付と利子の支払いを求めている。

番組では「関税はすべての関係者を傷つける客観的に愚かな政策だ」とトムが強調した。

関税の影響はRAM・ストレージの価格高騰という形でゲームハードに直撃しており、Steam Machineの価格確定困難の一因になっているとも述べた。

■ その他ラップアップ(短信)

AMDはGorgon Point(ゴルゴン・ポイント)のAM5対応として8コア・8コンピュートユニット版を確認した。

トムは「16CUが真価を発揮するにはDDR5 7500以上の高速メモリが必要で、現状のメモリ価格では8CUモデルがコスパ的に合理的」と解説した。

BluepointがFromSoftwareにBloodborneリメイクを提案したが、フロム・宮崎英高氏が「自分が主導でないリメイクは認めない」として拒否したとの報道が取り上げられた。

トムは「これがBluepoint閉鎖の経緯の一部だったとしても、閉鎖の判断は誤りだったと思う」と述べた。

Intel Aero Lake(第15世代)リフレッシュ版Xeon/Core Ultra 270KがHP製品のマーケティング資料に登場したことが確認された。

NVIDIAはGeForce供給不足を公式に認め、ドライバーの不具合が多発していることに関してトムは「AMDはRDNA4でドライバーの安定性が高い。DLSS 4.5があるからといってNVIDIAを選ぶ必然性は今のところない」と珍しく好意的なAMD評を述べた。

NVIDIAはOpenAIおよびAnthropicへの投資を今後は行わないと表明した。

コンソールとPCの両要素を持つ未来的ハイブリッドゲーミングデバイスのコンセプトアート

解説

今回の話で最も核心をついていたのは、「NVIDIAのGPU供給不足の本質はRAMではなくシリコン」という指摘です。

RTX 5050 9GB、RTX 5060 12GB、RTX 3060復活——これらを並べて見ると、「3GB GDDR7の余り在庫をどう使い回すか」「欠品GB205ダイをどこに押し込むか」という在庫処理的な発想が透けて見えます。

本来作れるのに意図的に12GBにしない、という判断に対してトムが「情けないが筋は通っている」と言うのは正直なところで、NVIDIAのセグメンテーション戦略の実態がよく表れています。

Steam Machineの「we hope to ship」騒動は、Valveが典型的なコミュニケーション失敗を犯したという意味で象徴的でした。

内容的には「何も変わっていない」はずなのに、ワーディング一つで株価報道並みの騒ぎが起きる——それだけ市場がSteam Machineに注目しているということでもあります。

個人的に気になるのは、「early 2026」から「we'll ship sometime in 2026」へと段階的に約束が後退していることです。

今から4月・5月と経過していくごとに、「2026年後半=年末商戦直前に滑り込み」というシナリオが現実味を帯びてくる。

そのタイミングでXbox Helixや将来のPS6ハンドホールドに関する報道量が増えたとき、Steam Machineが話題の中心に戻れるかどうかが試されます。

PSSR 2については、Digital Foundryが「DLSSやFSR 4と同等の水準」と評価したのはかなり大きなできごとです。

PSSR 1が登場した際は「マシになったが見劣りする」という評価だったのを考えると、1年半での改善幅はかなり急速です。

トムが指摘した「PSSR 2がFP8なしで動作しているということは、FSR 4のRDNA 3対応は技術的に可能だ」という点は、AMDが意図的に旧世代をブロックしているという議論をさらに後押しします。

これは以前の番組でも繰り返し出てきたテーマですが、AMDが頑なにRDNA 3への公式対応を拒む理由がハードウェアではなくマーケティング上の判断であることが、今回でほぼ確定したと見ています。

Xbox Project Helixについては、「名前がわかっただけで中身はまだ何もない」という段階です。

ただ、新CEO・シャルマがXboxとPCゲームの両方に対応するハイブリッド機であることを明言したことは、過去のような曖昧な「Play Anywhere」戦略とは異なる踏み込みがあります。

トムのMagnusリーク内容と照合すると、「PS6に対して30〜40%程度の性能差」という予測は現実的な線で、「PS5 ProとSeries Xの差が実態として小さかった」前例を考えると、性能差の大きさを期待しすぎないほうが無難でしょう。

Xboxがコンシューマーゲーム市場で巻き返せるかどうかは、価格設定と「なぜXboxを買うのか」という理由付けにかかっています。

Halo・Fable・Forza・GearがすでにPlayStationに来ている時代に、$999超のハイブリッドPCコンソールを売るのは並大抵ではありません。

シャルマ新CEOにはゲーム業界の経験がないという批判もありますが、「ゲームは人間が作る芸術だ」という発言には少なくとも正しい方向への意志を感じます。

要するに今週の収穫は、「NVIDIAのエントリーGPU混乱の根本は供給不足、ValveのSteam Machineは年内には出るが詳細は謎のまま、AMDとSonyの協力がついてにアップスケーリング競争を変えた、XboxはPC/コンソールハイブリッドとして次世代を目指すことを確認した」という4点に集約されます。

 

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