インテルの次世代GPU「Arc Battlemage B580/B570」は、NVIDIAの現行GPU「GeForce RTX 4060 Ti」を凌ぐとされ、その性能の片鱗が初めて明らかになった。
インテルとAMDは 「ハイエンド 」GPU競争から離れ、「ミッドレンジ 」セグメントにより注力している模様
チーム・ブルーの 「Battlemage 」GPUをめぐるリークがインターネット上で乱れ始めたが、残念ながらそれぞれの性能に関する情報は得られず、リリースに何を期待すればいいのか見当もつかない。
我々はIntelのBattlemage SKUの 「いくつかの 」仕様を知っているが、Golden Pig Upgrade(Weiboより)によって、Intelの次期 「廉価版 」Arc Battlemage B580とB570 GPUが、合成ベンチマークにおいてTeam GreenのGeForce RTX 4060 Tiよりも高いパフォーマンスを特徴とすることが明らかになった。
興味深いことに、Golden Pig UpgradeはIntelのBattlemageのパフォーマンスについて言及しているだけでなく、Team Redの次期「格安向け」GPUと言われるAMDの「Navi 44」がNVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiと競合できるだろうとも述べている。
世代的な違いから、この比較は確かにフェアではないが、これはインテルとAMDの次期GPUが、ローエンドからミドルエンドの市場に対応する場合、「真剣な」製品になることを示すために行われたものだろう。
GeForce RTX 4060 Tiがバジェット・ユーザー向けの「有力」候補の1つであることを考えると、インテルのArc Battlemage B580/B570 GPUやAMDのNavi 44も同様の価格対性能比が期待できる。
エンスージアスト向けの競争ではNVIDIAが明確なリードを獲得しているが、GPU業界の比較的「広いセグメント」では競合他社が追い抜くチャンスが残っていることを考えると、AMDとIntelは現在、市場のミッドレンジセグメントの注目をつかむことに重点を置いているようだ。
このアプローチは、数カ月前にAMDが統一「UDNA」アーキテクチャを発表した際に明らかにしたものと一致しており、「最も高性能な」GPUを競うのではなく、むしろ格安セグメントで幅広い消費者層を獲得することに注力することを明らかにしている。
Battlemageでは、Intelも同様のアプローチを採用しているようなので、Team BlueとTeam Redによる「手頃な」次世代オプションは、NVIDIAが提供するものよりも魅力的である可能性がある。
発売時期に関しては、インテルのBattlemage GPUは12月中旬までにデビューする見込みだが、AMDの「Navi 44」は2025年のCES付近、おそらく第1四半期に発売される予定だ。
解説:
BattlemageとNavi44はRTX4060Tiより性能が上になるという話です。
「え!?RTX5060Tiじゃなくて、RTX4060Tiですか?」
という質問には、
「Exactly」(=その通りでございます)
と答えておきます。
まず。AMDのNavi44は今回噂されているチップの中では上から2番目のモデルになります。
最上位はNavi48でこちらはRX7900GREより上でRX7900XTの少し下の性能になるといわれています。
そのため、おそらくは直近のモデルで言えばRX6400/6500XTに使われたNavi24に近い位置づけのチップになるのでしょう。
それがRTX4060Tiより下でおそらくはRTX4060より上になるのであれば、なかなか健闘しているレベルだと思います。
それはARC Battlemageにしても同様です。
B770/750がどの程度の性能になるのかは不明ですが、当初の噂通りならば、RTX4070前後の性能になるのではないでしょうか。
RTX4070TiはRTX4070とは少し性能差がありますのでそこに迫るのは難しいかなと思います。
ゲーム性能で言えばフレーム生成込みでRTX3090程度の性能ということになるのでしょうか。
ただし、Intel ARCはまだフレーム生成がロンチされていません。
フレーム生成なしだと評価は辛めになるんじゃないかと思います。
いずれにしても仕様を見る限りBlackwellに対してもAda Lovelaceに対しても競争力があるようには見えません。
期待を裏切る高性能を発揮してくれるとNVIDIA一強独裁に穴をあけるきっかけになり喜ばしい限りなのですが。
今のところまだ役者が不足しているとしか言いようがないです。
Intel GPU ARC Aシリーズ