Snapdragon X Eliteを搭載したMicrosoft Surface Laptop 7は、マルチスレッドベンチマークで7,923.5ポイントを記録し、Apple M2の3,822.3ポイントを上回った。
マイクロソフトは、Snapdragon X Eliteを搭載したコンピューターがアップルの製品に挑戦することを確信しており、サードパーティのベンチマークがそれを証明した。
同社は最近、Surface Laptop 7を含む複数のSnapdragon X搭載AI ノートPCを発表した。多くの人が、Snapdragon XプロセッサはWindowsノートPCのゲームチェンジャーだと言っている。
マイクロソフトは最近、アップル・シリコンを搭載したMacBookでノートPC市場を支配しているアップルに対抗する必要がある。
ハードウェア探偵HXLは5月25日、SoC Snapdragon X Elite X1E-78-100を搭載したSurface Laptop 7でCPU-Z(ARM64)ベンチマークを実行した結果を発表した。
CPU-Zの内部ベンチマークツールを使用して、X1E-78-100とApple M2を比較した。
CPU-ZはmacOSでは利用できないため、レビュアーはWindows 11を実行する仮想マシンを作成してベンチマークを実行した。
そのため、途中でパフォーマンスが低下する可能性がある。
Cinebenchとは異なり、CPU-Zは信頼できるベンチマークとはみなされていないため、結果は割り引いて考えていただきたい。
X1E-78-100は、シングルスレッドで686.0ポイント、マルチスレッドで7,923.5ポイントという結果を示した。
HXLはこの結果を、Windows 11仮想マシンを実行するApple M2デバイスのベンチマークテストと比較しました。
シングルスレッドの結果は749.5ポイントとAppleのコンピュータの方が高かったものの、マルチスレッドのテストではSurface Laptop 7の半分以下の3,822.3ポイントにとどまり、Surface Laptop 7がこれを上回りました。
https://x.com/9550pro/status/1794202815369490738
いくつかのベンチマークでは、Snapdragon X EliteがIntelやAMDのトップラップトップ製品に勝てることが示されていますが、AppleシリコンのMacBookと比較した実環境テストはこれまでありませんでした。
この結果は、Qualcommを搭載した新しいラップトップが独自の性能を発揮する可能性を示しており、薄型軽量プラットフォームでバッテリ駆動時間の延長を望むユーザーが、Apple社だけに頼るのではなく、WindowsとmacOSのどちらかを選択することを可能にします。
Qualcommは、Snapdragon X EliteでLinuxを正式にサポートする準備を進めており、ユーザーにオープンソースのオペレーティングシステムの選択肢を提供すると報じられています。
Snapdragon X EliteとX Plusチップは、コンシューマー向けノートパソコン市場にとって重要な進展だ。
アップルがアップル製シリコンを採用した最新のMacBookをリリースするのを待つだけでなく、サムスン、HP、レノボ、エイサーといった他のメーカーからもこれらのノートパソコンを購入できるようになったからだ。
これらの新しい製品は競争を促し、エンドユーザーにとってより良い製品と価格をもたらすだろう。
今のところ、Snapdragon X Eliteとアップル製シリコンを直接比較したベンチマークはこれしかない。
Qualcommのチップから最大のパワーを引き出すレイアウトやシステムを確認できるよう、他のメーカーのテスト結果を楽しみにしている。
しかし、リーク情報や公式結果だけに頼るのではなく、信頼できる出版物やチャンネルによる本格的なレビューを見たいと思っています。
そうすれば、Snapdragon Xを搭載したラップトップを購入する際に何を手に入れることができるかを知ることができます。
解説:
CPU-ZのSnapdragon X EliteとApple M2の比較だそうです。
なぜこんなわかりにくい情報が今更上がってくるのか意味不明ですが、比較としてあまりに無意味だと感じましたので、Geekbenh6のGeekbench Browserから比較した結果を持ってきました。
それが上のグラフです。
わたくしは結果に角度をつけるのが大嫌いなので、検索して出てきた結果をそのまま使っています。
- Snapdragon X Elite 12コア
- Apple M3 Pro 12コア12スレッド
- Apple M3 8コア8スレッド
- Intel Core Ultra 7 165U 12コア12スレッド
- AMD Ryzen 7 7840U 8コア16スレッド
となっています。
残念ながら、Apple M3系列にはシングルもマルチもWindows機は追いつけるような結果になっていません。
ネットで拾ってきた結果なので、環境はもちろんそろっていません。
Windowsは10と11の結果が混在しています。しかし、Windows11と10ではあまり値に違いはなく、条件を多少変えたとしてもM3とはひっくり返るような差ではないです。
疑問に感じた人は自分で検索してみることをお勧めします。
ARMよりはx86のほうがまだましですが、一番シングル性能が高速なCore Ultra 7 165UでもAppleの一番下のM3に体感速度に一番関係あるシングル性能で20%も差がついており、現実は残酷だなあといった感じです。
この結果を見るとノートPCではAppleシリコンにWindows機は大差をつけられけちょんけちょんに負けているといっても過言ではないと思います。
特にSnapdragon X Eliteは2年でMeteor Lakeの5倍の性能にすると言っていますが、NPUの話なのではないかなあと思います。
5倍というとシングル性能は12,000、マルチだと50,000ポイントを超え、現実的ではないスコアだなあと思います。
Windows機の中で比較すると今のところマルチスレッド性能が一番高いのはSnapdragon X Eliteですが、シングルスレッド性能はCore Ultra 7 165Uが一番高いです。
Apple M3の性能は圧倒的でここまで差がつくと確かに売り上げで差がつくのも納得できるかなと思います。
何が原因なのですかねえ。
ここまでくるとシリコンの差だけでなく、OSのオーバーヘッドも関係しているのではないかと思わざるを得ません。
まあ、AppleのM3はTSMC3nmを使っているのでイーブンな比較ではないのかもしれません。
しかし、資金力を使って進んだプロセスを使うのも実力のうちと考えるとやはりAppleシリコンの優秀さが光りますね。