AMD は、次世代 RDNA 4 GPU と VCN5 ハードウェアの初期サポートを Linux の RadeonSI OpenGL ドライバに統合し、未来への飛躍を遂げた。
AMDはRDNA 4 GPUの有効化により、これまで以上に高速なパッチをプッシュし、VCN5のエンコード/デコード機能も確認された。
Linuxにおける複数のGFX12/RDNA 4 GPU開発と、チームRedが 「IPブロック 」を使用してどのようにアプローチを強化したかを目撃して以来、しばらく時間が経っている。
この準備態勢に基づき、発売時には次世代GPUの最適なサポートが期待される。
現在、Phoronixは、RDNA 4 GPU有効化のための初期作業が、ついにLinux上のメインストリームRadeonドライバとの統合を確認したと報告している。
24のパッチがMesa 24.2-develにマージされ、その大部分はAMD ACコード、GFX12(RDNA 4 GPU)用のADDRLIBライブラリコード、RadeonSI OpenGLドライバに加えられた他のいくつかの変更など、プラットフォームの基礎を扱っていることが明らかにされている。
これらのパッチはマージリクエスト待ちであったため、私たちはこれらについて新しいものやユニークなものを目撃していない。
これらに加えて、AMDはRDNA 4 GPU向けにVCN5(Video Codec Next)エンコード/デコード機能を展開した:
過去に目撃されたように、AMDは公式発表から数日後にパッチをリリースすることに非常に消極的だった。
以前のパッチでは、RDNA 4 GPU向けのまったく新しいレイトレーシング機能も明らかになった。
このような取り組みにより、AMDはLinuxサポートを史上最高レベルに引き上げ、MESAのRADV Vulkanドライバのような選択肢に対抗する準備ができている。
解説:
AMD RDNA 4 GPUパッチがMesaのドライバに統合されました。
着々と準備が進んでいるようですね。
とりあえずドライバがないとOSが動きませんので、最低限度の準備は進んでいるということなのでしょう。
ドライバと密接に関係のあるROCmのほうも早期のサポートを期待したいところです。
RDNA3は予備的なサポートが発売後4か月かかりましたが、RDNA4は発売後と同時にサポートされることを期待したいところです。
Navi41/42がキャンセルされたのは残念ですが、RDNA4ではROCmも含めた早期のサポートを期待したいところです。
RTX5000シリーズの記事でも書いていますが、DLSS4でまた新しい技術が実装された場合、FSR3の時のようなAMDの苦難が始まるのでしょうね。
できる限りキャッチアップしていっていただきたいところです。
今後のGPUの性能向上のカギはどのくらいAI/ML機能を実装できるかどうかにかかっていると思います。
今後はROCmもCUDAの後追いではなく、使われる機能や命令によってはHIPを使ったほうが効率が良いとか独自の機能があるという状態が期待されていくと思います。
そういった期待に応えていかなければ、永遠に「大差のついた二番手」に甘んじることになるのではないでしょうか。