コンシューマー向けGPUが次のAIアクセラレーターになりつつあるようだ。Tiny社がAIアプリケーション向けに6つのAMD Radeon RX 7900 XT GPUを1つのパッケージに統合している。
AI GPU不足は、メーカーがまともなAI性能のための代替手段としてコンシューマーGPUを利用するよう促しており、Tinyは6つのAMD Radeon RX 7900 XT GPU AIパッケージを明らかにした。
最近のAI GPU不足に伴い、複数の個人が代替手段としてゲーミングGPUに頼っている。
同様に、AI関連企業であるTinyは、AI GPUが不足している消費者のために、AMDのフラッグシップRDNA 3 GPUをリーズナブルな価格で提供するパッケージ「TinyBox」を開発した。
6基のAMD Radeon RX 7900 XTが12Uラックにスタックされ、PCIe 4.0 x16レーンを使用して相互接続されているため、速度を損なうことなくシームレスなデータ転送が可能です。
TinyBits社自身はこのシステムで得られるパフォーマンスを明らかにしていないが、計算上では、6つのオンボードGPUと96GB GDDR6メモリから約738TLFOPSのFP16パフォーマンスを得ることができる。
TinyBits自身は、GeForce RTX 4090と比較して、RDNA3フラッグシップSKUを利用する方が良い選択であったと述べているが、これは単にAMDが提供する価値のためである。
他のベンダーもカスタマイズされたAIマシンを製造しており、GPTshopのAIワークステーションはGrace Hopper Superchipソリューションを41,000ドルで提供している。
その他の仕様としては、このシステムにはAMDのEPYC 7532プロセッサーと128GB RAMが搭載されている。
ストレージには1TBのSN850X SSDが5台搭載され、ネットワーク用には空の16倍速OCP 3.0スロットが使用される。
TinyはTinyBoxシステムで注目を集めており、4月までに出荷を開始する同システムの予約注文を583件受けている。
さらに、同社はチップをテープアウトする意向を明らかにしているが、どうやらそれは将来の計画のようだ。
TinyのAIに特化したシステムの小売価格は約10,000ドルで、希望小売価格で購入できたとしてもGPUが約6,000ドルであることを考えると、妥当な価格である。
AIアクセラレーターの入手が小規模なAIスタートアップにとって大きな問題となる市場に突入する中、このような選択肢を選ぶことは実現可能だと思われる。
同じ構成でAIアクセラレーターと同等の性能を発揮することはできないが、仕事をこなすことはできる。
ソース：wccftech - Six AMD Radeon RX 7900 XT GPUs Packed Into An AI Package, Starting At US $15,000
解説：
折からのAI/MLアクセラレーター不足でついにRX7900XTを6つ搭載した製品が登場。
RX7900XTの性能はいいところRTX4070SUPERからRTX4070程度だと思います。
AI/ML用途ではメモリが重要なので20GBというメモリが選ばれた理由なのでしょうね。
最安120,000円台で購入できるRX7900XTを6つということは720,000円ですが、それを15,000ドル、2,250,000円で販売していますので、結構お得なのかなと思います。
このクラスになるとマザーボードとCPUもそれなりに高いので、利益が出るのか心配になるほどですね。
原価は10,000ドル、1,500,000円だそうです。
583個予約を受けているということは驚きです。
かなり売れているようなので、市場からRX7900XTが枯渇する可能性があるのかなと心配するほどです。
またゲーム用GPUが値上がりしそうな話ですので、ちょっと注意したほうがよいでしょう。
AMDは次期RX8800XTはRDNA3になるといわれていますが、売りたかったらメモリは48GB搭載したほうが良いと思います。
メモリを多めに積んでおけばこのような用途で使われる可能性もあるでしょう。(苦笑。
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