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AMD Zen 4 APUが登場、Ryzen 7000GのBIOSアップデートが登場

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新しいデスクトップ用APUが間もなく登場する。

AsusのX670およびX670Eマザーボードの最近のBIOSアップデートから判断すると、AMDのPhoenix APUがデスクトップにも搭載されるようだ。

これは、HardwareluxxのAndreas Schillingが発見したように、以前はラップトップ専用だったこのチップが間もなくデスクトップに登場することを示している。

Asusの最新BIOSは、同社のマザーボードにAGESA 1.1.0.0を追加したが、おそらくRyzen 7000Gシリーズになるであろうもののサポートも含んでいた。

新しいプロセッサー・ファミリーの発売には、しばしばBIOSアップデートが先行し、次期チップのサポートが追加される。

通常、これらのBIOSアップデートは問題のチップが発売される少なくとも2ヶ月前に行われる。

例えば、Intel 600シリーズマザーボードが発売の3ヶ月前に第13世代Raptor Lakeをサポートした時のように。

今回の場合、AMDがまだRyzen 7000Gシリーズを発表していないため、Phoenix APUサポートの追加はもう少し長く秘密にされていた。

現在、Phoenixプロセッサーはノートパソコン専用のRyzen 7040シリーズとしてのみ提供されている。

これらのCPUは、RaphaelベースのCPU(通常のRyzen 7000シリーズのデスクトップ用チップ)が搭載する16コアの代わりに最大8コアを搭載し、Raphaelの4つのRDNA 2 CUに対して12のRDNA 3 Compute Unitを備えている。

言うまでもなく、この新しいプロセッサーを使用するデスクトップでは、統合グラフィックス性能が大幅に向上する可能性がある。

また、最大6コア(うち4コアはZen 4c)を搭載し、RDNA 3 CUはわずか4基のPhoenix 2 APUもある。

オリジナルのPhoenix APUがRyzen 7000Gシリーズの一部になることはほぼ確実だが、Phoenix 2がデスクトップにも搭載されるかどうかは不明だ。

一部の下位Ryzen 7000Gデスクトップ用チップを明らかにしたリークは、Phoenix 2がRyzen 3およびRyzen 5 7000G APUに使用される可能性を示唆している。

ノートPCでのPhoenixの性能についてすでに分かっていることを考えると、デスクトップでの性能に驚くことはなさそうだ。

Phoenixを搭載したRyzen 7000G APUは、電力効率に優れ、統合グラフィックス性能が大幅に向上すると思われるが、CPUのピーク性能は、おそらくブーストクロック速度が低く、キャッシュが少ないため、Raphaelベースのデスクトップチップに遅れをとるだろう。

PhoenixデスクトップAPUの正式な発売日は未定だが、2023年末までに製品が出荷される可能性がある。

AMDが年内に製品を発表しない場合、1月に開催されるCES 2024でほぼ確実に見ることができるだろう。

ソース:Tom's Hardware - AMD Zen 4 APUs Are Coming, Ryzen 7000G BIOS Updates Arrive

 

 

 

 

解説:

ついに、ついに、Ryzen7000GシリーズがAM5にやってくる。

Rembrandtで無くて一安心です。

ひょっとしてRembrandtになるのではないかと思っていましたので、Phoenixで良かったですね。

最近はIntel、AMDともにデスクトップPC軽視の方針が見え隠れしています。

IntelはRaptor以降、デスクトップのアーキテクチャー更新は2世代に一度になるようですし、その代わりモバイルには複数のアーキテクチャーがオーバーラップしていますし、AMDはAIE、ハイブリッドなどの最新技術が投入されるのはモバイル中心のAPUでAPUがデスクトップに出るのはモバイルの1年後になっています。

AMDの場合、APUが遂にZen5で12コアになりますし、内蔵GPUに40CU搭載のStarlakも予定されています。

デスクトップは16C/32Tのままですから、どんどんAPUの性能が上がっていく反面、デスクトップは停滞したままと言うことになります。

この辺がデスクトップ軽視と感じるところです。

Starlakは2025年に後退してしまいましたが、Zen6の後継製品が出たらどうなりますかね。

価格によっては本当にミドル以下のGPUは全部死ぬかもしれません。

そうなったらもう自作にこだわる必要は無いわけです。

Starlakは場合によっては自作殺しになる可能性はあると思います。

MinisforumなどのAPU搭載の小型PCが猛威を振るったのは記憶に新しいと思いますが、あれを「自作」と言うならばAPU搭載のベアボーンも「自作」だと思います。

しかし、実際はどうなのでしょう。

少なくとも皆がATXやE-ATXの巨大なゲーミングPCを必要としているわけではないでしょうし、将来的には小型PCか高性能APU搭載の安価なPCが流行するのではないかと私は感じています。

モバイル単体GPU搭載ノートPCもローエンドならそこそこ安くなってきていますから、さらなる価格下落圧力になるかもしれませんね。

そうなると益々、デスクトップのゲーミングPCの需要を圧迫していくかもしれません。

 

 

 

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