当サイトのCore-XとSLi搭載モデルの解説で推奨ディスプレイとして挙げていたAsusの4K、144Hzディスプレイがついに予約受付開始となりました。
「出る、出る」と以前から言われていたにも関わらず、今だにに発売されていなかったとは驚きました。
私も書いたこと自体をすっかり忘れていました。
予約開始とありますが、正確に言うと気が付いたら予約が始まっていたというところです。
価格はこの記事を書いている時点のAmazonでお値段\278,640也です。
普通の人が買えるような値段ではありませんが、一応、「最新で最高機能のディスプレイにはこんなものもある」ということを知っておいて欲しいこと、最高クラスのものがどのくらいの価格で売られているか知っておくことは全体の価格の相場や機能と価格のバランスを理解するうえで必要だと思うので、紹介しておきます。
SLiを組むことを検討している人は、予算に余裕があればAsus ROG SWIFT PG27UQを購入すればその能力をフルに発揮できるでしょう。
お金持ちの方はこのようにかけようと思えばいくらでもお金をかけられるうえに下位のモデルとは明確に性能で差別化されています。
他のものと違って、ブランドとか高級感とか実態のよくわからないものであいまいに区切られているわけではありませんので、自作やBTOというのはお金のかけがいのある趣味だと思います。
参考にしてください。お金持ちの人ウェルカムですね。
ディスプレイに30万円をつぎ込める人はそう多くないと思いますが、そういった一部の選ばれた人向けの製品です。
Asus ROG SWIFT PG27UQメーカー製品情報ページ
スペック
パネルサイズ | 27インチワイド16:9 |
液晶パネル | IPS |
最大解像度 | 3,840×2,160(4K UHD) |
表面仕様 | ノングレア |
視野角 | 水平178°、垂直178° |
応答速度 | 4ms(GtoG) |
走査周波数 | DisplayPort:水平52-268 KHz、垂直24-120 Hz DisplayPort (overclocking):水平52-322 KHz、垂直24-144 Hz HDMI : 水平30 ~135 KHz、垂直24 ~60 Hz |
その他 | HDR、G-SYNC |
入力端子 | 映像入力端子:HDMI 2.0, DisplayPort 1.4 ヘッドホン出力端子: 3.5mmステレオミニジャック USB入力(PC接続用): USB3.0 Type-B x1 USB出力(デバイス接続用):USB3.0 Type-A x2 |
付属品 | DisplayPortケーブル HDMIケーブル ACアダプター サポートCD-ROM USB 3.0ケーブル クイックスタートガイド 保証書 LEDロゴライトカバー ROG pouch ROG welcome card |
現時点ですでにミドルクラス以上のGPUはFulHD、60FPSでは差がつかなくなっていますので、9月に発売が予定されている新Geforceは4KディスプレイかFullHDの144Hzディスプレイでもない限りはその機能を生かすのは難しいと思います。
こうした4K・144Hzのディスプレイがあればその機能を極限まで生かすことが出来るでしょう。
注意点・特徴など
・HDMI接続の場合、144Hzに対応していない
HDMI接続の場合、60Hzとなり、その性能をフルに発揮できなくなりますので注意してください。
最高級機種なだけあって、ケーブルはDisplayPortもHDMIも両方付属しますので安心です。
・消費電力が高い
消費電力180Wは液晶ディスプレイとしては破格の消費電力で、今どきのゲーミングノートよりはよっぽど電力を食います。
最新の技術を搭載したディスプレイを実現するにはこのくらいの消費電力が必要だったのでしょうが、現在のディスプレイの常識からするとかなりの大喰らいであることは確かです。
4K・144Hzをフル活用できるようなマシンは基本的に大消費電力となりますので、コンセントの容量である1500Wを超えないように注意です。
普通の4K・60HzディスプレイであるASUS ROG SWIFT PG27AQが90Wですので、実に倍の消費電力となります。
・HDR対応
これだけの価格のディスプレイですので、基本的に「全部入り」となります。
最新の技術であるHDRにも対応しています。
HDRについては当サイトの記事が参考になります。
参考記事:2018年のモニタのトレンド
・G-SYNC対応
nVidiaのGPUでディスプレイのリフレッシュ レートを GPU のフレームレート出力に合わせて調整するG-SYNCに対応しています。
こちらも基本的に全部入りの144Hzディスプレイですので当然と言えば当然の機能です。
・Aura Sync対応
PCの世界ではLEDをピカピカ光らせるいわゆる「光モノ」が流行っています。
管理人はあまり「光モノ」は好きではありませんが、「光モノ」好きな人のためにAura Syncは光り方を細かく調整できる機能です。
名前から言うとG-SYNCのようにFPSと画面の書き換え周りに関する機能の様に聞こえますが、ディスプレイのライトアップに関する機能です。
使わない人は使わない機能ですが、性能的に唯一無二のディスプレイであり、基本的に全部入りなのでこの辺は仕方ないかもしれません。
こちらはまだ発売されていませんが、AcerのPredator X27も4K・144Hzとなります。
他のメーカーもどんどん追従してくると思いますが、早く製品がそろって、早く安くなると良いですね。
ディスプレイのボリュームゾーンである4万円前後まで価格が落ちれば普及してくると思います。
※ 2018年10月30日追記 ROG SWIFT PG27UQは'17年12月にVESAが策定したHDR映像規格であるDisplayHDR version 1.0規格のハイエンドクラス規格HDR1000に対応しています。
ASUS ゲーミングモニター 27インチ ROG SWIFT PG27UQ(4K/量子ドットIPS/HDR10/4ms/144Hz/G-SYNC/直下型LED/Aura Sync/HDMI/DP)
ひと昔前まではこうした最新技術を使った製品は日本のメーカーがいち早く出していたのですが、中国・韓国・台湾のメーカーにすっかりお株を奪われてしまった格好で寂しい限りです。
出来ればもう一度「Japan As No.1」と言いたいところです。