CPU情報

AMD、インテル、クアルコムの次世代モバイルCPUロードマップが実際の新機能を示す

投稿日:

2024年とその先: インテル、AMD、クアルコムのロードマップ

「金猪升级包」(Golden Pig Upgrade Pack)として知られる中国のコンテンツクリエーターが、AMD、Intel、Qualcommのロードマップを発表した。

これらのロードマップは、公式ソースからの直接の複製か、公式および非公式情報と密接に一致しているようだ。

間違いなく、両社の今後のCPUシリーズ計画についての洞察を提供している。

このリークは、既存の噂を再確認するだけでなく、入手可能なすべての情報を1つの記事に統合し、すべてのCPUメーカーの計画を並べて比較することを目的としている。

注目すべきは、これらの計画がかなり広範囲に及んでいることだ。

AMDとIntelがアップグレードされたシリコンを含む新シリーズの準備を再び進めていることは周知の事実だが、何か新しいものも登場している。

AMD:Strix Point/HaloとHawkPoint/Rembrandtのリフレッシュについて

AMDは現在、Strix PointとStrix Haloという仮称の2つの製品を開発中で、一部の関係者はこれをSarlakとも呼んでいる。

Strix Pointは2種類のコアを搭載すると噂されている: Zen5C(Classic)とZen5D(Dense)である。

一方、Strix HaloチップはClassicコアのみを採用すると見られている。

さらに、Strix Haloチップは、FP11として知られる新しいソケットを使用することが明らかになっている。

Golden Pigの情報源は、HaloチップがDDR5とLPDDR5Xの両方のメモリタイプをサポートすることを示唆しており、この詳細はこれまで明らかにされていなかった。一

方、Strix PointチップはLPDDR5Xのみをサポートするという。

どちらのチップも、アップデートされたAMD RDNA3.5アーキテクチャを搭載し、Strix Pointには16個のCompute Units、Strix Haloには40個のCompute Unitsが搭載されると予想されている。

さらに、次期Ryzenシリーズにはリフレッシュされた製品が含まれる予定であることも注目に値する。

PhoenixチップをベースとするHawk Pointは、ミッドレベルセグメント向けにZen4を再導入し、Rembrandt-R(Zen3+)はローエンド市場での地位を維持する予定だ。

しかし、リーカーからの最新情報によると、これらの製品は、以前から推測されていたように、Ryzen 8000シリーズの一部ではないかもしれない。

インテル:Meteor、Arrow、Raptor Lake

2024年、インテルの計画にはRaptor Lakeによるさらなるリフレッシュが含まれている。

同社は、やや高速なチップを搭載したデスクトップCPUシリーズを発表する予定で、モバイルシリーズは次世代Meteor LakeとRaptor Lakeプロセッサーの組み合わせで構成される。

この情報は、他の情報源によって以前に報告されたものと一致しており、ゲーミングノートPCにMeteor Lakeが搭載されるのは例外的である可能性が高いことが確認された。

ゲーマーは、Arrow Lakeシリーズが2025年に発売されると予想されるとき、ノートパソコンの設計が大幅に更新されることを期待できる。

この新アーキテクチャは、ローエンド市場向けのUシリーズの選択肢は維持されるものの、Raptor Lake-HおよびHXモデルに取って代わることになる。

2025年のラインナップは3つの異なるアーキテクチャで構成される: Arrow、Raptor、Meteor Lakeである。

クアルコム:初のSnapdragon X

注目すべきことに、この情報源にはクアルコム初のSnapdragon X CPU(以前は8cx Gen4として知られていた)に関する詳細も含まれている。

最近、クアルコムはハイエンドチップをより反映させるため、8cxシリーズのブランド変更を発表した。

このグラフのデータは、クアルコムが「Hamoa」と呼ばれる新しいチップを積極的に開発していると最初に報告したWinFutureの信用を得て、すでに公開されている情報から得られたものです。

同レポートの情報によると、Hamoaプロセッサは10コアまたは12コアの構成を提供する見込みです。

統合Adreno 740グラフィックスを搭載するが、特に興味をそそられるのは、PCIe Gen4 x8インターフェイスを介してディスクリートGPUをサポートする能力である。

高速ストレージ、最大8533MT/秒のデュアルチャネルLPDDR5Xメモリ、強力なビデオエンコーディングおよびデコーディング機能をサポートするクアルコムは、次期モバイルシリーズ向けに印象的なチップを準備しているようだ。

これにより、より多くのラップトップメーカーがARMアーキテクチャを将来の計画に取り入れるよう説得されるかどうかは、まだわからない。しかし、市場での競争が激化することは、製品や選択肢の改善につながるため、消費者にとっては常に有益なことである。

ソース:Videocardz.com - Next-Gen AMD, Intel and Qualcomm mobile CPU roadmaps showcase what’s actually new

 

 

 

 

解説:

中国からAMD、Intel、Qualcommのモバイルロードマップがリーク

モバイルとありますが一部デスクトップ向けも含まれていますので紹介します。

基本的にノートPC用のプロセッサの話なのでしょうが、Qualcommが含まれているのには時代を感じますね。

15年前にSnapdragon搭載のwindowsモバイルが出るって言ったら正気を疑われたかもしれません。

まずAMDです。

Zen5はZen5CとZen5Dの2種類のコアがあるようです。

Intel的に言うとZen5Cの方がEコアに相当すると思います。

当然ですが、StrixHaloはZen5Cのみの搭載となるようです。

Zen5CのCCDが最大16コアであることを考えるとStrix HaloのMCM構成はZen5C16コアダイ、RDNA3.5:40CUのGCD、従来通りのIODと言うことになります。

AI/ML機能は内蔵されるのかどうか迄はわかりませんが、GCD部分にぜひとも内蔵されてほしいところです。

私が考えているのは12コア、32CUくらいのカットダウン版が出るのかなあ?と言うところですね。

こちらは通常のデスクトップ版とは別ラインになるのだと思います。

LPDDR5が使えるようですから、今のDragonRangeのように45W-55Wくらいのモバイル向けにも使われるのでしょう。

現在のモバイルPCの状況を考えるとむしろ其方がメインになるのかもしれません。

Strix Haloは私が想像するよりもかなり高価になりそうなAPUなので断言はできませんが、単体GPU全盛時代を変えるゲームチェンジャーになる可能性を秘めた製品だと思います。

 

今のPhoenixの直接の後継製品であるStrix Pointは12コア、16CUに強化されますが、LPDDR5専用になるようです。

そのため、デスクトップで無理やり製品を出すとしてもSO-DIMMを使う少し変わり種の製品になりそうです。

基本デスクトップは出ないものと考えて差し支えないと思います。

7700Gが準備されていると言われていますが、後継製品が出なさそうなのはちょっと残念です。

 

Intel

複雑怪奇なIntelのモバイルラインナップ

Intelは2024年にRpator Lake Reflesh-HX、Meteor Lake-H、Meteor Lake-U15、Rpator Lake Reflesh-U、Meteor Lake-U9

2025年にArrow Lake-HX、Arrow Lake-H、Rpator Lake Reflesh-H、Meteor Lake-U15、Rpator Lake Reflesh-U、Lunar Lake-M

となるようです。

もう複雑すぎてわけがわからないレベルです。

整理するとデスクトップとオーバーラップするHX系から判断するとデスクトップは2024年(23年末)はRpator Lake Reflesh、2025年(24年末)はArrow LakeでFAでしょう。

2024年はMeteor LakeはTDP15WクラスのモバイルのメインとなるCPUをRpator Lake Refleshと分け合う形でラインナップされるようですね。

そして、TDP9Wクラスの超低電圧版にも使われるようです。

2025年、デスクトップとオーバーラップするモバイルの45-55WクラスはArrow Lake、一部モデルにRpator Lake Refleshが入り、モバイルのメインとなるU15は変わらずにMeteor Lake-U15、Rpator Lake Reflesh-Uとなり、9Wクラスの超低電圧版にLunar Lake-Mが使われるということになります。

重要なのでもう一度書きます。

デスクトップは2023年末から2024年中はRpator Lake Reflesh、2024年末から2025年中はArrow Lakeとなります。

 

Qualcomm

Snapdragon 8cx Gen2の後継となるSnapdragon XはコードネームHamoaと10/12コアのプロセッサを搭載するようです。

内蔵GPUはArdeno740ですが、PCIe Gen4 x8インターフェイスを搭載し、dGPUが使える可能性があるようですね。

徐々にSnapdragonもIntelとAMDの領域に浸食してきています。

Qualcommはマイクロソフトと組んでいますので、Windows向けARMとしてモバイル向けのみならず、ベアボーンなども発売される可能性が出てきましたね。

ゲーミングPCとして使うのは難しいでしょうが、好事家にとっては興味深い製品になるかもしれません。

 

-CPU情報
-, , , , ,

Copyright© 自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド , 2024 All Rights Reserved.