インテルXe-LPGアーキテクチャはXe-LPより高いクロックと大きなGPU構成を実現
インテルの統合グラフィックスを大幅にアップグレード。
Intelの統合型グラフィックスでは、世代を重ねるごとに2倍のスケーリング拡張が行われており、新しいXe-LPGアーキテクチャもこの傾向の例外ではありません。
デスクトップとラップトップの両方のシステム向けに設計されたXe-HPGディスクリート・ゲーミングGPUに見られるAlchemistアーキテクチャから派生したLPGアーキテクチャは、継承した設計上の利点をフルに活用します。
これには、最小電圧要件の低減と最大周波数の向上が含まれます。
その結果、Arcベースの統合グラフィックス・プロセッシング・ユニット(iGPU)は、より高いクロック速度で高い効率を実現し、10ワットという極めて低い消費電力レベルでゲーム体験を可能にします。
Xe-LPGベクトル・エンジンにも注目すべきアップグレードが施されており、クロック・サイクルあたり1 FP64演算をサポートし、FP+INT/EM命令の同時処理が可能になった。
インテルはXe-HPGアーキテクチャに見られるのと同じ設計原理を採用し、統合グラフィックス向けに特別に調整されたXeコアを発表している。
今後リリースされるMeteor Lakeでは、8個のXe-Core、128個のベクター・エンジン、2個のジオメトリー・パイプライン、8個のサンプラー、4個のピクセル・バックエンド、そしてACM-G11 GPUに見られるような8個のレイトレーシング・ユニットが新たに追加されると予想されます。
当然ながら、インテルXe-LPGはXeSSアップスケーリングなど、HPGと同じ技術をすべてサポートする。
8つの専用コアによるレイトレーシングのハードウェアアクセラレーションが搭載されることで、Xe-LPGは統合型RDNA3ソリューションと対になり、次世代携帯ゲーム機向けにMeteor Lakeプロセッサを検討する理由となる可能性がある。
Intelは、Meteor Lake GPUが、Xe-LPG(Raptor Lakeに搭載)に対して、Pixel Blend Rateで2.1倍からDepth Test Rateで6.6倍のスケーリングまで、さまざまなタスクを実行することを示している。
Xe-LPGは今年後半、Core Ultraラインナップの最初のMeteor Lake CPUシリーズでデビューする予定だ。
インテルは本日中に、Meteor LakeのCPUとNPUアーキテクチャの詳細を発表する予定だ。
解説:
以前、どんどん内蔵GPUは進化していって、今のミドルレンジGPUくらいまで急速に進化すると言いましたが、Intelの内蔵GPUもその進化が始まったようです。
Intelは、Meteor Lake GPUが、Xe-LPG(Raptor Lakeに搭載)に対して、Pixel Blend Rateで2.1倍からDepth Test Rateで6.6倍のスケーリングまで、さまざまなタスクを実行することを示している。
このような表現があります。
AMDが内蔵GPUを強化しなくてもIntelがやると言いましたが、その通りになっていますね。
実際はAMDも内蔵GPUを強化しています。
GPUはもちろんAI/ML演算にも活用できます。ここにさらにVPUも追加されているということになります。
AMDもSP+AIEと言う似たような構成をとっていますので、今後の中心はAI機能になるということなのでしょう。
実際にCPUの処理能力は同じTDP範囲内では+15%も上がればよい方ですが、AI/MLはソフトウェアも急速に進化しているので1年で倍になったり革新的な記述が出れば10倍になったりと言う可能性も0ではありません。
AI/ML性能のカギを握っているのは(今のところ)GPUですから、ここをおろそかにするわけにはいかないでしょう。
既にスマホのSoCはGPUの性能アップもそこそこに次はニューラルエンジン(nVIDIAのTensorコアのようなもの)の進化に力を注いでいます。
我々がこういった変化に気が付くのは2-3年後くらいかもしれません。
今のところまだPC向けのソフトウェアではその兆しは感じられません。
Windows12はAI機能が強化されると言われていますが、まだロンチされていませんので詳細は不明です。
オールドタイプ向けの製品は後回しになるのが辛いところですね(苦笑。
Core Ultra 200Sシリーズ
ソケットLGA1851
Intel 第14世代Coreシリーズ
ソケットLGA1700
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。