Zen 4ベースのThreadripperが迫ってきた。
デルの次世代タワー型ワークステーションPrecision 7865の初期テスト結果がSiSoftwareの公式ベンチマーク・データベースに掲載され、AMDのRyzen Threadripper 7995WXプロセッサーの簡単な仕様が明らかになった(via @momomo_us)。
新たに浮上したリークは、次期CPUが確かに96コアと高い周波数を特徴とすることを再確認している。
AMDのRyzen Threadripper Pro 7995WXは、最大5.14GHz(シングルコアの最大ブーストクロック)で動作する同時マルチスレッド対応の96コアを搭載し、96MBのL2キャッシュ(各コアあたり1MB)と384MBのL3キャッシュ(32MBを12個のチップレットに分散)を備えているらしい。
この新プロセッサは、8チャネルのDDR5メモリサブシステムを搭載し、96コアがメモリ帯域幅に飢えることがないようにすると予想されている。
最も興味深い発見は、このCPUのオールコア・ターボ周波数が3.20GHzであり、AMDの96コアCPU EPYC 9654Xのオールコア・ブースト速度(3.42GHz)を下回っていることだろう。
おそらくAMDは、サーバーとワークステーションの製品を明確に差別化し、前者が後者より明らかに有利であることを保証したかったのだろう。
Ryzen Threadripper Pro 7995WXは、コア数に関しては間違いなく王者となり、ワークステーション向けの最高のCPUの仲間入りを果たすだろうが、オールコアのターボ速度が比較的低いため、96コアまで使用できないアプリケーションでのパフォーマンスに影響するだろう。
もちろん、我々は量産前のハードウェアについて話しているので、情報は割り引いて考えてほしい。
しかし重要なのは、デルの次世代Precision 7865タワー・ワークステーションがすでに世に出ており、AMDのZen 4ベースのThreadrippersがすぐそこまで来ていることを示している可能性があるということだ。
ソース:Tom's Hardware - AMD Ryzen Threadripper Pro 7995WX Specs Leaked in New Listing
解説:
96コアのワークステーション向けモンスターCPU Threadripper 7995WXについて面白い話が出ています。
シングルコアターボは5.1GHzですが、オールコアターボは96コアのサーバー向けCPU EPYC 9654Xより低い3.2GHzにとどまるようです。
64コア128スレッドまでは(比較的安価な)HEDT製品に一番良いコアを回しているのではないかと言うようなスペックでしたが、さすがに96コアまで行くとそのようなことは難しくなるようです。
HEDTやワークステーション、サーバー向けの製品は構成が似ていても用途が全く違いますので求められるものも違います。
HEDTとワークステーション向け製品とサーバー向け製品のスペックが比較的違いAMD製品はThreadripperのほうがEPYCより高性能と言うイメージを持っている人も多いのではないかと思います。
しかし今後の多コア製品に関しては価格なりの性能と言うことになりそうな感じです。
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