AMD Phoenix、ついに公式ドライバを入手
AMD、dGPUとiGPU Radeon RDNA3ドライバーを統合。
Phoenixシリーズ用のAMDドライバがOEM配布のみに制限される可能性について懸念が提起された。
これは、OEMがハードウェア固有のバージョンをアップロードするプロセスに依存するため、ドライバ・アップデートへのアクセスが制限され、遅延の原因となる可能性がありました。
しかし、AMDはRadeon 700Mシリーズ用のパブリック・ドライバをリリースすることを決定し、ゲーマーに遅延なく正規ルートを通じて公式アップデートにアクセスできるようにした。
さらに、このドライバがメイン・ブランチに統合されたことも朗報だ。
これは、更新されるGPUがディスクリートGPUまたは統合ソリューションとしてRDNA3に依存しているかどうかにかかわらず、1つのパッケージで完全にサポートされることを意味します。
最新の23.7.2ドライバは現在、Radeon 7000デスクトップおよびモバイル、AMD Ryzen 7045 Dragon Range、Ryzen 7040UおよびRyzen 7040HSシリーズをサポートしています。
残念ながら、ASUS ROG Allyに搭載されているRyzen Z1シリーズは、AMDウェブサイトのサポート対象デバイスリストに含まれていない。
ドライバはまだこれらのデバイスで動作するかもしれないが、公式には互換性があるとは予想されていない。
良い面としては、ドライバは様々なラップトップやゲーム機に搭載されている幅広いPhoenix APUモデルをサポートしており、PCIデバイスIDやサブIDを含むハードウェアサポートリストには517ものデバイスがリストアップされている。
さらに、ドライバには、Phoenixシリコンをベースとした新しい8コアRyzenプロセッサであるRyzen 7 7840Sなどの新しいデバイスがリストアップされているようだ。
同じ機能を持たないPlayStation 5 APUチップだったRyzen 4700Sとは異なり、このAPUはLenovoシステム向けのカスタムプロセッサだ。ITHomeによれば、カスタマイズされたFP8パッケージが採用されているという。
ソースはこちら: AMD 23.7.2ドライバ
ヒントをくれたRubyRapidsとwestlakeに感謝する!
解説:
AMDがdGPUとiGPUのドライバーを統合
最近APUを使ってないので私は実感がありませんが、iGPUのRadeonドライバがAPUのドライバからGPUのドライバに移行するようです。
理由はよくわかりませんが、dGPUのドライバは最近+30%性能がアップしたことと何か関係しているかなと感じました。
最近ようやくRDNA3のドライバの成熟度がアップしました。
個人的にはAIEとGPUのAI処理やAMD版TensorコアのAI処理部分のソフトウェア環境がどのようになるのか気になるところです。
LinuxだとROCm-HIP、WindowsだとOrochi-HIPと言うことになっていますが、APUのiGPU+AIE(+dGPU)でもPytorchやTensorflowなどのフレームワークにAI処理のハードウェアアクセラレーションが活用できるようになるとちょっとうれしいかもしれません。
ROCm5.7でも次はRDNA3の処理性能が大幅に上がるのではないかと期待しています。
発売から半年以上経ってようやくRDNA3世代のハードの実力が発揮できる環境が整いつつあります。
ここまで長かったなあと言う感じです。
結局AIEとは具体的にどのような処理をするものなのかよくわからない
「Phoenix Ryzen 7 7840U AIE Driver」などで検索しても全く出てきませんが、APUのドライバの中に含まれているのですか、まだ存在しないのか、スライドやマーケティング資料の中には出てきていますが、ユーザーから見えるところに全く存在していることが感じられないのはどうなのかと思います。
知っている方がいたら教えてください。
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