ASUS ROG STRIX RTX 4060 Ti、16GBメモリ搭載でRTX 4070より高い価格でデビュー
最初の報道は正しく、ASUSのトップRTX 4060 Tiは上位SKUより高い。
またしてもASUSがプレミアムROG STRIXラインの新GPUをリリースしたが、高額な値札が付いているのは当然だ。
ASUSのグラフィックスカードは一貫して高価格で販売されてきたが、ROG STRIXのモデルは、上位SKUに匹敵する価格に達し、別次元のレベルに達している。
16GBのVRAMを搭載した最新のROG STRIX RTX 4060 Tiは、ドイツで659ユーロの価格でデビューしたが、これはこの市場で最も安いRTX 4070カードより60ユーロ高い。
レビューにあるように、RTX 4070は20～30％高速であるため、ASUSの高い価格を正当化するのは現時点では不可能かもしれない。
RTX 4060 Ti DUALシリーズの価格は549ユーロで、RTX 4070に比べてやや手頃な選択肢を提供している。しかし、両者の価格差はまだわずかだ。
公式価格は499ドルで、RTX 4060 Ti 16GBは、XX60クラスのGPUとしては最近の歴史の中で最も高い価格の記録を保持している。
NVIDIAは、メモリ容量を8GBから16GBに倍増することで、この価格上昇を正当化している。
しかし、NVIDIAは、レビュアーにサンプルを提供することを躊躇している。これらのカードは現在購入可能であり、ROG STRIXバリアントは予約可能である。
また、クレイジーに聞こえるかもしれないが、ゲーマーはより低価格でより高速なRTX 4070を選択することもできる。
ソース：Videocardz.com - ASUS newest STRIX RTX 4060 Ti GPU with 16GB memory costs more than many RTX 4070
解説：
RTX4060Tiの上位モデルはRTX4070の下位モデルより高い
「日本でもRTX4070より高いのは納得がいかない」と言う声が上がっていますが、それは海外でも同じのようです。
RTX4060Tiはゲーム用途ではなくクリエイター用途を想定していると思います。
一部モデルのネーミングなど見るとそれを強く感じます。
一般にクリエイター用途ではゲーミング用途よりも多くの金額を出せるというイメージがあるのか、ボッタクリともいえる非常識な価格のように私の目には見えます。
- RTX4070・・・5888CUDA、192bitバス、12GB
- RTX4060Ti 16GB・・・4352CUDA、128bitバス、16GB
と言うスペックですが、+35.3%のCUDAコアと言うのは無視できる差ではなく、+4GBのメモリもなかなかに魅力的です。
RTX4060は今世代では8GBにとどまり、RTX4000世代ではお得感のあるモデルと言うのが消滅しました。
nVIDIAは空前のAI/MLムーブメントに湧いており、ゲーミング市場の低迷ぶりに反して我が世の春を謡っています。
nVIIDIAから見れば実力の無いAIBや在庫の処分も出来ないような末端の小売店が半分くらい消えても痛くもかゆくも無いでしょう。
ゲーミング向けではなく、AI/ML向けのチップの生産に切り替えればよいだけですし、実際にそうしているのでしょう。
高価格GPUが蔓延する果ての世界
こういった末期的な状況を見ると、ミドルレンジGPUを搭載したAPUが登場してコスパキングになるという未来がやってくる下地ができてきているなと思います。
携帯ゲーミングPCによって、APUで持ち歩いてゲームをする、SteamのBIG Pictureのようなゲームランチャーを常時使うという使い方にあまり抵抗がなくなってきていますので、ユーザーがどのように使うかの想像がしやすいというのもあります。
将来的にはこういったAPUを使ったゲーミングPCとPS5やXbox SX/SSのようなゲーム機との中間のようなゲーミングPCが出てきてもおかしくはないなと思う今日この頃です。
x86のプラットフォーマーであるIntelとAMDにはできますが、高価格なGPUと言う世界を作り出した当のnVIDIAには入ってくることが出来ないと言うのも皮肉で面白いです。
もちろんですが、まだ実現するとは限りませんが、既に携帯ゲーミングPCのヒットで内蔵GPUが高性能化できれば付加価値が付くという認識が広がっていますので時間の問題でしょう。
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