AMD Ryzen 5 7500F、統合グラフィックス非搭載CPUを初のベンチマークでテスト
AMDは、統合GPUをサポートしない新しいRyzen 7000 CPUを発表する予定だ。
AMD Ryzen 5 7500Fは、統合グラフィックスをサポートしない最初のAM5プロセッサーとして際立っている。
これは、通常2つの2CUが搭載されるI/Oダイに不具合があることを示唆している。
インテルのiGPU非搭載モデルと同様に、FシリーズCPUは基本的なグラフィックス機能を搭載したモデルよりも若干低価格になると予想される。
問題のモデルは、6コア12スレッド、CPUクロック3.7GHz。
一部の詳細をいち早く明らかにしたマザーボード・メーカーによると、このCPUは、GPUが搭載されていないことと、ベースクロックが100MHzと若干低いことを除いて、Ryzen 5 7600とほぼ同じ構成を共有しているという。
両プロセッサは同じB2ステッピング・シリコンを利用し、デフォルトのTDPは65Wである。
Geekbenchバージョン6.1のリリースにより、パフォーマンス結果に一貫性がなくなり、バージョン6.0と6.1、特に新しいAMD Ryzen 7000 CPUのスコアを直接比較することが難しくなりました。
しかし、このエントリーと同じA620マザーボード、Geekbenchバージョン6.1、DDR5-6000メモリーを使用したエントリーを検証することで、関連データを収集することができる。
AMD Ryzen 7000 / A620 / Geekbench 6.1の結果
Single-Core ↓ | Multi-Core | |
Ryzen 7 7700X (8-core) | 2938 (108%) | 14794 (90%) |
Ryzen 7 7700 (8-core) | 2842 (104%) | 14917 (90%) |
Ryzen 7 7800X3D (8-core) | 2666 (98%) | 14854 (90%) |
Ryzen 5 7600X (6-core) | 2884 (106%) | 13059 (79%) |
Ryzen 5 7500F (6-core) | 2782 (102%) | 13323 (81%) |
残念ながら、Ryzen 5 7600 nonXについては、私たちの基準を正確に満たすエントリーは見つからなかった。
とはいえ、入手可能な結果の差はごくわずかだ。実際、マルチスレッド・テストでは7500Fの方がわずかに性能が高いが、2%の差は誤差の範囲内だ。一方、シングルコアのテストでは7600Xの方が3.7%高いパフォーマンスを示している。
それにもかかわらず、Ryzen 5 7500Fは、特にAMD AM5プラットフォームのユーザーの大半を占めるディスクリートGPUの使用を計画している予算重視のゲーマーにとって魅力的な選択肢である。
AMDがAM5ソケット用のPhoenix CPUを発表するまで、この状況が変わることはないだろう。
残念なことに、AMDはこのプロセッサーをまだ正式に発表しておらず、7500FがDIY愛好家向けに提供され続けるのか、それともOEM専用製品になるのかは依然として不明である。
ソース:Videocardz.com - AMD 6-core Ryzen 5 7500F trades places with 7600X in first Geekbench test
解説:
Ryzen 5 7500Fのベンチマークがリークしました。
Geekbenchは歴代のものもそうですが、割と結果にばらつきの多いベンチマークですから、このブレにブレた結果でも7500Fの結果は7600と同じと考えてよいと思います。
誤差の範囲でしょう。
Intelは選別品の選別基準が非常に正確といわれていますが、AMDはOCが有効なこともあって例えば6コアでも7600Xと7600無印の差はそこまで大きくありません。
環境によっては逆転することもあると思います。
それを踏まえると、7500Fは7500無印と基本的に同じだと思います。
7500F未だに普通に売られるのかOEM専売なのか、中国市場限定なのかわかってないようです。
IODのGPU部分が無効にされた(欠陥ダイ)ものなのでしょうから、数はあまり多くないのかなと思います。
わざわざ有効なIODを無効にしないでしょうし。
GPUが動作しない不良ダイが思ったより出たので捨てるよりは新しいモデルを作ったという感じではないでしょうか。
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