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Intel Meteor Lake CPU、Appleチップと同様のVPU「Neural Engine」アクセラレーションを搭載か

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YouTubeチャンネル「Moore's Law Is Dead」のTom氏は昨日、コードネーム「Meteor Lake」と呼ばれるIntelの最新アーキテクチャについて、AppleスタイルのNeural Engineを搭載するというビデオを公開しました。

AppleのNeural Engineは、同社のデスクトップやラップトップ、そしてiPhoneの最新モデルに搭載されていますが、Intelも自社で開発した同様の技術を活用する予定です。

Intel Meteor Lakeは、Appleに対抗するために16コアのNeural EngineをVPUの一部として搭載するかもしれない

Intelはまだ最新のAlder Lake CPUを11月4日にリリースしていませんが、YouTubeチャンネルのホストは、Intelが近い将来、統合型ビジョンプロセッシングユニット(VPU)をリリースすることをすでに示唆していると考えています。

実際、早ければ2023年にもインテルの新技術を目にすることができるかもしれません。

推測では、VPUは、インテルのCPUコア・アーキテクチャーの隣にあるダイ上のスペースに組み込まれ、アップルのM1プロセッサーに搭載されているNeural Engineテクノロジーと非常によく似た反応をするのではないかと考えられています。

AppleのNeural ProcessorまたはNeural Processing Unit(NPU)は

[NPUは、機械学習アルゴリズムを実行するために必要な制御および演算論理コンポーネントをすべて備えた、分割された回路です。NPUは、画像分類、機械翻訳、物体検出、その他様々な予測モデルなど、一般的な機械学習タスクのパフォーマンスを加速させるために設計されています。NPUは、大規模なSoCの一部であったり、複数のNPUが1つのチップ上にインスタンス化されていたり、専用のニューラル・ネットワーク・アクセラレータの一部であったりします。

[NPUは、TPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)、NNP(ニューラル・ネットワーク・プロセッサー)、IPU(インテリジェンス・プロセッシング・ユニット)、VPU(ビジョン・プロセッシング・ユニット)、GPU(グラフ・プロセッシング・ユニット)などの類似した名称で呼ばれることもあります。

ビデオの中でTomは、VPUがより効率的にビデオを処理し、ビデオ出力をアップスケールする方法について説明しています。

例えば、Netflixを4K解像度で視聴すると、帯域幅の関係で1080pにダウンスケールされてしまうという例を挙げています。

インテルの場合、低消費電力のVPUを使ってビデオをアップスケールすることで、CPUの処理能力の一部を奪うことができます。

"Meteor Lakeには、統合されたVPUアクセラレータが搭載されます。これはApple M1に搭載されているNeuralと同様のもので、音声認識、言語モデル、そしてMeteor Lakeが発売される頃には膨大な数のアプリが考えられます」と述べています。

また、AMDは、Van GoghやRembrandtなどの次期プロセッサーにオンチップの機械学習アクセラレーションを導入する予定であることも忘れてはなりません。デスクトップおよびモバイル向けのRembrandt Ryzen APUは、マスPC市場向けに同技術を実際に実装する最初のチップとなるだろう。

ソース:wccftech - Intel Meteor Lake CPUs May Have VPU ‘Neural Engine’ Acceleration Similar to Apple Chips

 

 

 

解説:

MeteorLakeからIntelも機械学習系のプロセッサ、ニューラルエンジン搭載へ

私が過去に少し触れたことがありますが、ここにきてPCのプロセッサにもスマホに搭載されている機械学習系のプロセッサを搭載することになるようです。

AMDもRembrandtやVan Goghに機械学習系のプロセッサを搭載する予定であると言われています。

私は用途が思いつかなかったのですが、普通にFullHDの動画を4Kにアップスケールしたりするのに使うようです。

既にnVidiaやAMDがDLSSやFSRとして先鞭をつけているような用途に使うことになるようです。

と言うことはAMDの場合、将来的なFSRのアップグレード版に搭載されるかもしれない(現時点でそう言う話は出ていませんので念のため)機械学習系の処理装置(Tensorコアのようなもの)がRadeonに搭載される可能性が大(というかほとんどされるとと思います。)と言うことになります。

こういった処理に対応すると一番威力が高いアプリはAdobeのようなマルチメディアオーサリング系ですが、AdobeはIntel大好きなのでさっそく対応するかもしれませんね。

Tensorコアもうまく使えばマルチメディアオーサリングに多大な威力を発揮しそうですが、Adobeは今のところそう言う動きはありません。

XeSSがこの機械学習系のプロセッサと関係しているかどうかわかりませんが、今は無くても将来的には関係していきそうですね。

結局は周辺のソフトにどれくらい育てられるかと言う話になり、そうなると資金力がモノを言います。

ちなみにスマホの場合はカメラで撮った写真の処理に使われますので、まさにぴったりな用途があるということになります。

PCの本領はやはりコンテンツの作成にありますので、ビデオ編集や画像処理などのクリエイティブな用途にどのくらい応用できるかでその価値が決まってくると思います。

IT技術の主役はスマホになり、PCは完全に後追いになってしまっている現状はなかなかな悲しいものがあります。

これも時代の流れと言う奴なのでしょう。

PCも演算能力の進化と内蔵GPUに100%シリコンをつぎ込むのを止めて、機械学習系のプロセッサ搭載に向かうということになります。

 

 

 

Core Ultra 200Sシリーズ

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※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。

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