作成:2018-06-16
更新:2019-06-15
「ゲーミングPCとネット環境について」で説明しましたが、無線LANはできだけ2.4GHzを使わないようにと説明しました。
これは環境にもよります。
鉄筋コンクリート造りのマンションや隣の家との間隔がそれなりにある住宅街の一軒家であればほとんど関係なく使えるでしょう。
木造建築の集合住宅が集中している環境で無線LANアクセスポイントが多数見えるような環境の場合、接続が頻繁に切れることがあります。
そういった場合はできだけ2.4GHzの無線LANは使わないようにした方が快適にゲームがプレイできます。
そうは言ってもゲーム機の大半は2.4GHzの無線LANしか搭載してないため、使わざるを得ないこともあります。
2.4GHzと5GHzは併用することができるのでゲーム機をお持ちの場合でもPCを無線LANで使う場合は出来る限り5GHzの11a/acを使いましょう。
なお、2.4GHz帯は電子レンジでも使われているため、通信中に電子レンジを使うと接続が切断されることがあります。
現世代ゲーム機の無線LAN対応状況
周波数帯 | 搭載規格 | 理論値(最大) | |
Switch | 2.4/5 | 11 a/b/g/n/ac | 866Mbps |
WiiU | 2.4 | 11b/g/n | 150Mbps |
Wii | 2.4 | 11b/g | 54Mbps |
3DS | 2.4 | 11b/g | 54Mbps |
New3DS | 2.4 | 11b/g | 54Mbps |
PS3 | 2.4 | 11b | 11Mbps |
PS4(CHU-1000系) | 2.4 | 11b/g/n | 150Mbps |
PS4Slim(CHU-2000系) | 2.4/5 | 11a/b/g/n/ac | 866Mbps |
PS4Pro(CHU-7000系) | 2.4/5 | 11a/b/g/n/ac | 866Mbps |
PSP | 2.4 | 11b | 11Mbps |
PSVita/TV | 2.4 | 11b/g/n | 150Mbps |
Xbox 360* | 2.4 | 11b/g/n | 300Mbps |
Xbox One | 2.4/5 | 11b/g/n | 300Mbps |
Xbox One X | 2.4/5 | 11a/b/g/n/ac | 866Mbps |
Xbox One S | 2.4/5 | 11a/b/g/n/ac | 866Mbps |
*Xbox 360はオプションで5GHz通信可能 |
上の一覧表に無線LANの対応状況をまとめてみました。
基本的に現世代のゲーム機以外は5GHz帯は全滅です。
携帯ゲーム機はSwitch以外は全滅となっていいます。
ゲーム機とゲーミングPCを併用している人でアクセスポイントが多数見える人は有線LANがついていたらそちらを使ったほうがいいでしょう。
携帯ゲーム機は2.4GHz帯以外の選択肢は無く、使わざるを得ないのでどうしようもないというのが実際のところでしょう。
それでは上を踏まえてのゲーミングPC向けルーターです。
私が推奨するルーターの価格ははっきり言って高いです。
私はルーターは家庭用ではハイエンドと呼ばれる製品しか信用してません。
価格は調査時点(2018-06-15)のもので状況によって変動する可能性がありますので、ご了承ください。
有線ルーター
Yamaha NVR510 \40,000程度
LANポート 1GbpsX4
WANポート 1GbpsX1
有線ルーターのライフサイクルは長くなっていますので、2019年もやはりYamahaのNVR510がいいでしょう。
値も張りますが中途半端なルーターを買うくらいならこれを買っておけば安心できます。
Amazonの評価を見ていただければわかりますが圧倒的高評価で機能・信頼性ともに高くなっています。
前モデルのNV500とは見かけが似ていますが、NATセッション数が4096から65536と大幅に増えているうえ、CPUも強化されているので、買うならば絶対にこちらを選びたいところです。
ルーター=メ〇コしか知らない人はこうした製品もあることは知っておきたいところです。
なお、民生向けのルーターでIPv6がフィルタリング・ルーティングできるのはわたくしの知る限り本製品だけですので、セキュリティを気にする人やIPv6で個別にBANしたいIPのある方は本製品を購入するとよいでしょう。
大抵のルーターはIPv6パススルーでv6のアドレスには触れられないことが多いため、Yamahaの高い技術力が可能にしている非常に有用なルーターでしょう。
Yamaha RTX830 \50,000程度
LANポート 1GbpsX4
WANポート 1GbpsX1
USB/MicroSD 各1
USB Mini-B/RJ-45 各1(シリアルコンソール用)
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Yamahaの業務用ルーター
VPNの拠点間接続にも対応している高機能ルーター。
一般人には使いこなせないと思いますが、その機能を使いこなせる人にとってはかなり強力な設定が可能なルーターです。
また、WEB GUIにも対応しており、ブラウザからも設定できるので、普通のルーターとしても使うことが出来きます。
MicroSDに設定を保存出来て、ルーターに設定端末をシリアルケーブルで直結して安全に設定することもできるまさに業務クオリティのルーターです。
定価は\75,000と高かったのですが最近NV510の価格に近くなってきているので、もう少し予算が取れるという方でルーターについて勉強したい方はこちらを買ってもよいでしょう。
無線ルーター
NETGEAR WiFi 無線LAN ルーター AC2600 R7800
802.11a/b/g/n/ac 1733Mbps(5GHz)+800Mbps(2.4GHz)
有線LAN 1Gbps 4ポート
WAN 1Gbps 1ポート
USB3.0ポート 2ポート、eSATAX1
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NetGearのゲーミングルーターです。
3年サポートとサポート期間も長く、Netgearはほかのメーカーと比較するとサポート対応に定評がありますので、同じ性能で同じ価格ならこちらを選んだ方が良いでしょう。
NetGear AX6000 RAX120
802.11a/b/g/n/ac/ax (5GHz:4,800 Mbps + 2.4GHz:1,200 Mbps / 8ストリーム対応)
有線LAN 1Gbps 4ポート、[5/2.5/1Gbps対応] 1ポート
WAN 1Gbps 1ポート
デバイス共有用USB3.0 2ポート
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802.11ax対応の最新・最強・超高性能ルーターです。
\59,800とかなり値の張るルーターですが、それなりの価値はあります。
まず、5/2.5/1Gbps対応の有線LANポートが搭載されており、こちらは現在、Hub製品にもない機能となります。
搭載製品は現在これだけではないかと思います。
また、3年サポートがついていますので、中途半端な製品を買うくらいならこちを買った方が安心できるでしょう。
無線LANルーターの罠
無線LANで通信できると書いてあっても「安定して通信できる」保証はありません。
無線LANに限らずネットワーク機器は発売から時間が経って安定して通信ができる機種を購入するのが通信を安定させるコツです。
特に大幅に仕様が変更になった新型のルーターはファームウェアやハード自体が数世代バージョンアップするまで通信が安定しなかったり、原因不明の再起動を繰り返したりなどの不具合が報告されていますので気を付けたほうがいいでしょう。
5GHz帯の新規格802.11ax
2018年の記事執筆当時はdraftだったのだが、対応製品が出始め、対応製品にはWiFi6というロゴが付くようになりました。
今回一製品だけ紹介していますがかなりのハイエンドルーターになります。
こうした高機能は安定するまでに時間がかかりますので、高いレベルのサポートが期待できるハイエンド製品以外は避けた方が無難です。
安い製品が欲しい人はもう少しまって技術が枯れてからの方が良いでしょう。