XFastestは、10個のコアと20個のスレッドを備えたIntel 10th Gen Core i9-10900 ESデスクトップCPUを取得し、ベンチマークを実施しました。
最近、同じチップがテクノロジーアウトレットによって描かれており、今後数週間でベンチマークを約束し、Intelの10コアと20スレッドが競合製品と比較してどのようなものを提供するかを見ていきます。
Intel Core i9-10900 ES 10コアおよび20スレッドComet Lake-SデスクトップCPUベンチマーク
仕様から始めて、Intel Core i9-10900は10コアと20スレッドを搭載すると報告されています。
2.8 GHzのベースクロックと、Turbo Boostで最大5.0 GHz、Turbo Boost Maxで5.1 GHz、Thermal Velocity Boostで5.2 GHzのブーストクロックが付属しています。
このチップは20 MBのキャッシュを特徴とし、ベース周波数で65W(PL1)のTDPを持っていますが、これは私たちが話している10コアチップであるため、PL2周波数はずっと高くなります。
XFastestベンチマークのチップはエンジニアリングサンプルであり、IHSに記載されているように2.50 GHzの低いベースクロックが付属しています。
ESチップは、10コアと20スレッドすべてで3.2 GHzブーストという非常に低いブースト周波数で動作し、シングルコアワークロードでは4.4 GHzブーストで動作しました。
これは非常に初期のサンプルであるように見えるため、このチップのパフォーマンスは、数か月後に発売される最終製品と比較すべきではありません。
Intel 10th Gen Core Comet LakeデスクトップCPUファミリー:
CPU名 | コア数/ スレッド数 | ベース クロック | シングルコア ブースト | Turbo Boost Max 3.0 (Single-Core) | 全コア ブースト | キャッシュ | TDP | 価格 |
Intel Core I9-10900K | 10/20 | 3.7 GHz | 5.1 GHz 5.3 GHz (Velocity) | 5.2 GHz | 4.8 GHz 4.9 GHz (Velocity) | 20 MB | 125W | 不明 |
Intel Core I9-10900 | 10/20 | 2.8 GHz | 5.0 GHz 5.2 GHz (Velocity) | 5.1 GHz | 4.5 GHz 4.6 GHz (Velocity) | 20 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I9-10900T | 10/20 | 2.0 GHz | 4.5 GHz | 不明 | 不明 | 20 MB | 35W | 不明 |
Intel Core I7-10700K | 8/16 | 3.8 GHz | 5.0 GHz | 5.1 GHz | 4.7 GHz | 16 MB | 125W | 不明 |
Intel Core I7-10700 | 8/16 | 2.9 GHz | 4.7 GHz | 4.6 GHz | 4.8 GHz | 16 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I7-10700T | 8/16 | 2.0 GHz | 4.4 GHz | 不明 | 不明 | 16 MB | 35W | 不明 |
Intel Core I5-10600K | 6.12 | 4.1 GHz | 4.8 GHz | 無し | 4.5 GHz | 12 MB | 125W | 不明 |
Intel Core I5-10600 | 6.12 | 3.3 GHz | 4.8 GHz | 無し | 4.4 GHz | 12 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I5-10600T | 6.12 | 2.4 GHz | 4.0 GHz | 無し | 不明 | 12 MB | 35W | 不明 |
Intel Core I5-10500 | 6.12 | 3.1 GHz | 4.5 GHz | 無し | 4.2 GHz | 12 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I5-10500T | 6.12 | 2.3 GHz | 3.7 GHz | 無し | 不明 | 12 MB | 35W | 不明 |
Intel Core I5-10400 | 6.12 | 2.9 GHz | 4.3 GHz | 無し | 4.0 GHz | 12 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I3-10350K | 4/8 | 不明 | 不明 | 無し | 不明 | 8 MB | 125W | 不明 |
Intel Core I3-10320 | 4/8 | 3.8 GHz | 4.6 GHz | 無し | 4.4 GHz | 8 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I3-10300 | 4/8 | 3.7 GHz | 4.4 GHz | 無し | 4.2 GHz | 8 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I3-10100 | 4/8 | 3.6 GHz | 4.3 GHz | 無し | 4.1 GHz | 8 MB | 65W | 不明 |
Intel Core I3-10100T | 4/8 | 2.3 GHz | 3.6 GHz | 無し | 不明 | 8 MB | 35W | 不明 |
Intel Pentium G6400 | 2/4 | 3.8 GHz | 3.8 GHz | 無し | 不明 | 4 MB | 65W | 不明 |
Intel Pentium G6400T | 2/4 | 3.2 GHz | 3.2 GHz | 無し | 不明 | 4 MB | 35W | 不明 |
Intel Celeron G5900 | 2/4 | 3.2 GHz | 3.2 GHz | 無し | 不明 | 2 MB | 65W | 不明 |
Intel Celeron G5900T | 2/4 | 3.0 GHz | 3.0 GHz | 無し | 不明 | 2 MB | 35W | 不明 |
Intel Core i9-10900 10 Core ESデスクトップCPUベンチマーク
ベンチマークでは、マルチスレッドで1670ポイント、シングルスレッドCinebench R15ベンチマークで182ポイントを獲得しました。
Cinebench R20では、同じCPUがマルチスレッド内で3714ポイント、シングルスレッドテストで441ポイントを獲得しました。
CPU-zベンチマークでのシングルコアパフォーマンスは507.8ポイントと評価され、マルチスレッドパフォーマンスは5343ポイントと評価されました。
チップの温度は最高68℃に達しましたが、これはこれらの周波数で動作するチップにとってはやや高温であり、最終的なクロック速度で温度がどのようになるか想像することしかできません。
全体的に、これらの結果は特別なものではなく、Core i9-10900はこの時点でクロック速度が遅いことを考えると、Core i9-9900と同等です。
最終的なモデルは、シングルスレッドとマルチスレッドのパフォーマンスに関しては、Core i9-9900Kを上回る可能性が高い
AMDのRyzen 3000シリーズが提供するといわれている機能と印象的なパフォーマンスと価値の一覧を考慮すると、今回はIntelベースのデスクトップセットアップを採用するのは難しい決断です。
現時点で、Ryzen 9 3900Xは500ドル以下で入手するのに最適なチップであり、12コアと24スレッドを提供し、驚くほどのシングルコアパフォーマンスと大量のマルチスレッド処理能力を備えています。
Core i9-10900シリーズの価格が米国で400ドル以下またはそれ以下でない限り、この世代のAMDに移行する可能性のある多くの消費者にとっては大変な買い物になるでしょう。
Intelの第10世代Comet Lake-SデスクトップCPUファミリが小売業者にリストされる
https://twitter.com/momomo_us/status/1230473993133518848?ref_src=twsrc%5Etfw
価格表(元の表)
Coffee Lake-S CPUs | 価格(EUR) | Comet Lake-S CPUs | 価格(EUR) | 価格差(EUR) |
Core i5-9600 | 264 | Core i5-10600 | 279 | 15 |
Core i5-9500 | 240 | Core i5-10500 | 253 | 13 |
Core i5-9400 | 241 | Core i5-10400 | 227 | -14 |
Core i5-9400F | 181 | Core i5-10400F | 194 | 13 |
— | — | Core i3-10320 | 203 | — |
Core i3-9300 | 184 | Core i3-10300 | 190 | 6 |
Core i3-9100 | 141 | Core i3-10100 | 153 | 8 |
Pentium G5600 | 114 | Pentium G6600 | 116 | 2 |
Pentium G5500 | 100 | Pentium G6500 | 103 | 3 |
Pentium G5400 | 71 | Pentium G6400 | 80 | 9 |
価格表(記事執筆時点のレートで日本円に変換)
Coffee Lake-S CPUs | 価格 | Comet Lake-S CPUs | 価格 | 価格差 |
Core i5-9600 | 31,994 | Core i5-10600 | 33,812 | 1,818 |
Core i5-9500 | 29,086 | Core i5-10500 | 30,661 | 1,575 |
Core i5-9400 | 29,207 | Core i5-10400 | 27,510 | -1,697 |
Core i5-9400F | 21,935 | Core i5-10400F | 23,511 | 1,575 |
— | — | Core i3-10320 | 24,602 | — |
Core i3-9300 | 22,299 | Core i3-10300 | 23,026 | 727 |
Core i3-9100 | 17,088 | Core i3-10100 | 18,542 | 970 |
Pentium G5600 | 13,816 | Pentium G6600 | 14,058 | 242 |
Pentium G5500 | 12,119 | Pentium G6500 | 12,483 | 364 |
Pentium G5400 | 8,604 | Pentium G6400 | 9,695 | 1,091 |
チェコとスロバキアの店舗では、それぞれのCPUの前身よりも最大15ユーロ高い価格が表示されます。
たとえば、Core i5-10600は約279ユーロでリストされていますが、Core i5-9600は同じストアで264ユーロでリストされています。
Intelが、既存の部品と同じ価格構造でAMDと競合できると正直に考えている場合、Intelの第10世代のラインナップの初期のプロセッサパフォーマンスの数字はそれほど印象的ではないため、DIYセグメントでのRyzen 3000の売り上げは今後数四半期でさらに増えると考えています。
ソース:wccftech - Intel Core i9-10900 ES 10 Core Comet Lake-S Desktop CPU Benchmarks Leak Out
解説:
Comet Lake-SのESベンチマークと価格表が一部リークしました。
このESはCore i9-10900のES品で、
- ベースクロック2.5GHz
- シングルコアターボ4.4GHz
- オールコアターボ3.2GHz
かなり低いクロックとされています。
Cinebench R15
シングルスレッド182
マルチスレッド1670
CinebenchR20
シングルスレッド504.7
マルチスレッド5343
となっています。
クロックが低いですから、10コア20スレッドながら、8コア16スレッドのCore i9--9900Kよりかなり低くなっています。
このデータからわかることは当然のことながらIPCの向上などの目立った特徴はなく、クロック増加分の性能向上しか期待できないということです。
単純に計算するとCore i9-10900KのCinebench R15スコアは
シングルスレッド220-230
マルチスレッド2500
程度ではないかと思います。
価格も同グレードと比較するとモデル末期の第9世代より若干高い程度になります。
当然ですが、シングルスレッドでは勝っていますが、マルチスレッドではRyzen9 3900X/3950Xには遠く及ばない結果になります。
Intelの同世代フラッグシップモデルがAMDのフラッグシップに敗れるのはCoreシリーズのブランドが始まって以来初ではないかと思います。
シングルスレッド性能は高いですが、圧倒的に差がついているというほどではなく、Intelの14nmも限界に近付いていることがうかがえます。
シングルコアターボはターボクロックが有効になる状況というものが極めて限られており、マーケティングイメージの向上以上の意味はあまりありません。
それはAMDも同様ですが、シングルスレッドが僅差、マルチスレッド性能で大きく水をあけられており、Zen3コアが控えていることを考慮に入れると、元記事の通りにかなり厳しい戦いになるといっても過言ではないでしょう。
ここまで書いておいてなんですが、性能もさることながら、今回もカギを握っているのは末尾K付きのモデルがどのくらいの数を出せるのかといったところだと思います。
特に10コア20スレッド5.3GHzという数字はもはや限界を超えている数字であり、まとまった数が生産できるのかどうかかなり厳しいのではないかと思います。
8コア16スレッド・オールコアターボ5.0GHzのCore i9-9900KSが1年保証の限定モデルだったことを考えるとかなり厳しいといわざるを得ません。
AMDとIntelで人気の天秤がどのくらい傾いているかはっきりわかりませんが、Core i9-10900Kを求められる方は早めに行動を起こしたほうが良いかもしれません。
今、Ryzen人気の状態でも需要に応えられるだけの数が出せないという可能性もあるのではないかとわたくしは思います。
半導体製品は無限に電力が供給でき、無限に冷やすことができれば無限にクロックが上げられるのか?
この命題は非常に興味深い命題だと思います。
誰も試したことがありませんので、確認した人はいませんが、答えはノーです。
半導体製品にはもともと、スイートスポットという最も効率よく動作するクロック・電圧などのセットポイントがあり、そこを外すと消費電力が高くなるだけであまり性能が上がらなくなってきます。
わかりやすい例がRadeonのPolaris、Vegaシリーズなどがそうです。
nVidia製品に追いつくために出荷時にかなり無理な設定をかけられていると思います。
そのため、Radeonは爆熱という誹りを受けることになってしまいました。
Intelの14nmもかなり性能が上がっていますが、おそらく、Core i9-9900Kあたりからその限界点を超えていると思います。
そのため、これ以上性能を上げようとしても、製品としてのバランスを崩すだけであまり良い結果にならないということになります。
Comet Lake-SのフラッグシップであるCore i9-10900Kは限界を超えた製品ということになります。
AMDのRyzen 9 3950Xも105Wというスペック上のTDPの範囲内では限界をある意味超えていると思いますので、現状一番無理がない選択はRyzen 9 3900Xということになります。
Core i9-10900Kを求められる方はこの「半導体のスイートスポット」という概念を念頭に置いて後悔の無いように選択してください。
あるものを比較するとき、非常に極端な状況を想定して思考実験してみるのは有効な比較方法だと思いますので参考にしてください。
Core Ultra 200Sシリーズ ソケットLGA1851 Intel 第14世代Coreシリーズ ソケットLGA1700 ※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。