今年2月に提出されたAMDの特許は、今後のアップデートまたはグラフィックカード、VRSまたは可変レートシェーディングのいずれかが実装されることを示唆しているようです。
可変レートシェーディングは、Nvidiaのグラフィックカードで既に使用されている手法です。VRSを使用すると、GPUは、画面のより複雑でない部分のリソースを節約することで、画面のより複雑な/アクション指向の部分により多くの焦点を当てることができます。
この技術は、Nvidiaが生のパフォーマンスに関して、AMDの先を行くのに役立ちました。
AMDの新しいグラフィックスカードにはVRS(Variable Rate Shading)が付属し、GPU市場におけるNvidiaの圧倒的な可能性に勝つことができます。
AMDがこの問題をめぐって確認しているわけではありませんが、VRSを使用できるようになると、AMDのGPUとNVIDIAの間のギャップが確実に縮みます。
RX Vega 64は、システムに現在搭載されているGPUであり、VRSを利用して画面のより複雑な部分にのみ電力を消費することができないため、NVIDIAの同等品よりもはるかに多くの電力を使用します。
これは、AMDグラフィックスカードが通常、NVIDIAのカードよりも電力を消費する理由の1つでもあります。
AMDは歴史的にGPU市場ではNVIDIA、CPU市場ではIntelに遅れをとっていましたが、AMDは長い間知られているライバルを凌toするためにすべてを一気に蹴り上げたようです。
AMDは、IntelでZenアーキテクチャを使用するようにVRSを使用する予定です。
現在リリースされているNAVI GPU RX 5xxxシリーズに可変レートシェーディングが存在することが理論化されました。
残念ながら、リリースに間に合うように追加されたようには見えず、これが最も明らかなのは、VRで、GPUがメモリを節約できる場所ならどこでも、VRSがなければ、GPUはバックグラウンドの電力を節約するのではなく、シェーディング全体を全ての面からレンダリングします。
AMDが今後のGPUにこれを組み込むことを計画している場合、彼らは、彼らが最高のGPUメーカーであるというNVIDIAの主張からトップスポットを奪うことができるかもしれません。
ソース:wccftech - Variable Rate Shading, A Possible Addition To The AMD Strategy?
解説:
原文を読むとAMDがnVidiaに負けていたのが全てVRS未搭載のためのように見えますが、VRSが搭載されたのはTuringからであり、MaxwellやPascalには未搭載であることはお断りしておきます。
ソース:nVidia - VRWorks - Variable Rate Shading (VRS)
AMDのGPUはPolarisやVega56/64はPascal時代から爆熱でした。
このVRSはアーキテクチャー的にすでに発売されたNavi10にも搭載されているはずです。(笑
「はずです」と歯切れが悪い表現になっているのは、現時点では有効化されていない可能性が高いからです。
上の元記事にもそのように書いてあります。
私はRX5700/XTのGPUを持っていないのでテストできません。
よって確認は取っていませんが、現時点で有効になっていないのならば、有効になったときに性能差が縮まる可能性はあります。
いずれにしてもVRSの搭載は差を縮めるというよりは引き離されないようにするという意味合いの方が強いと思います。
AMDのGPUとnVidiaのGPUは控えめな表現で0.5世代くらいの差がついていると言ってよいでしょう。
毎年プロセス更新の恩恵を受けて、RDNA第二世代がこれから出ると思いますが、レイトレーシングに対応し、VRSが有効になればこれからnVidiaに追いつける可能性は0ではありません。
ただし、2020年はnVidiaもRTX3000シリーズを発売しますので、そうなればまた差が開いていくことになりますね。
私はAMDファンではありますが、現時点で評価するならばやはりnVidiaのGPUの方が一歩先を言っていると言わざるを得ません。
これからNavi12及びRDNA第二世代で是非とも巻き返しを期待したいところです。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。