※ 2019/9/20追記 にこの情報の真偽についての補足がありますので必ずご覧ください。
Comet Lakeプラットフォームとまったく新しいコアアーキテクチャに基づいたIntelの今後のCore i9-10900Xのフレッシュなベンチマークがリークされました(Twitter経由)。
問題のベンチマークは、4.4 GHzの全コアブーストクロックでクロックが供給される予定のDell OEMタワーPCから測定されました。
Intel Core i9-10900KFが5GHzを超えると推測され、CMLプラットフォームが非常に成熟した14nm ++(+?)ノードに基づいていることを考慮すると、これらはおそらく制約のあるベンチマークです。
Intelの今後のComet Lake-Sラインナップでは、最初のベンチマークリークが発生します。IntelCore i9-10900Xは4.4 GHzでクロックされます(全コアブースト)
データをリークしたコンピューターは、XシリーズのDell Inc. Precision 5820 Towerであり、ハードウェアテストラボの1つにはっきり存在します。
興味深いことに、言及されているノースブリッジとサウスブリッジは古いチップセットのものです。
これは、新しいソケットと新しいチップセットを必要とするはずなので、今までの情報と違っています。
したがって、これはソフトウェアによって誤った情報が読み込まれたのでしょう。(またはリークが間違っているのかもしれません)。
面倒な話をこのくらいにして、ベンチマーク結果を見ていきましょう。
IntelのComet Lake-Sプラットフォームの仕様と発売日は、2019年第2四半期までの完全なロードマップとともに、以前のリーク(Xfastest)にありました。
Comet Lake-Sは、400シリーズチップセットとLGA 1200ソケットに基づいて、メインストリームラインアップに最大10コアをもたらす予定です。
Comet Lake-Sは年末近くに発表され、2020年第1四半期初頭までに店頭に並ぶ予定です。
ラインナップには、125W TDPと非常に高いクロックレートを備えた高性能「K」シリーズモデルが含まれます(これらは、同社の非常に成熟した14nmプロセスで製造されています)。
IntelのComet Lake-Sラインアップは2019年末までに展開され、2020年初頭に購入できるようになる予定です。
ただし、プラットフォームはLGA 1200ソケットを備えた400シリーズチップセットに基づいており、300シリーズとの下位互換性がないため、お客様は新しいマザーボードを購入する必要があります。
Comet Lake-Sは、Intelの最初の10コアのメインストリームプロセッサになります(4コアの限られた時代を覚えている人はいますか?AMDに感謝しましょう)、さらに非常に成熟した14nm ++(+?)プロセスに基づいていることを考えると、非常に高いクロック速度が期待できます。
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Intelの14nmプロセスは非常に興味深い問題をもたらしました。
シリコンウロボロス(@ underfox3の造語)と呼ぶ人もいます。
Intelの14nmプロセスは非常に成熟しているため、クロック速度は実際には10nmのような上位ノードへのシフトダウンが実際に有害になる可能性があります(IPC上昇は低いクロック速度差を相殺しきれません)。
これにより、デスクトップなどの高性能セグメントの10nmへの移行が非常に難しくなります。
ラップトップとモバイルの場合、通常はクロックが低く、リーク(電流?)が発生するため、10nmを実行可能なオプションにします。
このロードマップは2019年第2四半期までのため、2020年後半には10nmデスクトップ製品が発売されると思われます。
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Intel Comet Lake-Sは、125W、65W、さらには35Wの3つのカテゴリに分けられます。
これはかなり標準的なものですが、125Wのラインナップは、Intelが成熟した14nmプロセスを活用し、CPUにこれらの高クロックで動作させるために必要な電力を与えたいのでしょう。
これらのプロセッサ(10コア)で5.0 GHzのマークに近いクロック速度が表示されても不思議ではありません。
もちろん、WiFi 6、USB 3.1、Thunderbolt 3など、最新の機能がプラットフォームに統合されています。最新の最高のハードウェアコーデックも含まれています。
とは言うものの、このプラットフォームを本当に作り上げたり壊したりするのは価格設定だろう。
AMDは過去にかなり積極的に価格設定を行ってきましたが、今後も価格設定を継続していくことが期待できます。
また、Intelの最高のコア数の製品は、2020年第2四半期まで28コア/56スレッドのIntel Xeon W-3175Xのままであるようです。
インテルがどのように製品を命名するのかはまだわかりませんが、10nmモバイル版の命名法が何らかの関連がある場合、第10世代のブランドを使用して命名されるでしょう。
ソース:wccftech - Intel’s Core i9-10900X 10 Core / 20 Thread ‘Comet Lake’ CPU Benchmarks Leaked
解説:
IntelのComet Lake-Sの情報がようやくリークしました。
14nm、10コア20スレッド、TDP125WとSkyLakeアーキテクチャーのコアを使用することは既報の通りです。
このIntelが新しいコアと製造プロセスを使わない理由をウロボロス現象という造語を使って説明しています。
ウロボロスとは自分のしっぽを飲み込もうとして円環の状態になっているヘビのことです。
ゲーム好きの方なら一度はイラストなどで見たことがあるのではないかと思います。
下位の製造プロセスが上位の製造プロセスのモデルを食ってしまうことから名づけられたようですが、Intelは今このウロボロス現象に悩まされています。
このため、Comet Lake-Sは従来のアーキテクチャーから抜けられずにいます。
今回のK付き最上位モデル(10900K?)はTDP125Wが与えられるようです。
実質9900KがTDP95Wだったかどうかは微妙なところだと思います。
Threadripperの記事でもやりましたので、Comet Lake-Sでも一応ベンチマークの比較は出しておきます。
製品名 | intel Comet Lake-S ES | AMD Ryzen 9 3900X | AMD Ryzen 7 3800X |
アーキテクチャー | SkyLake-X | Zen2 | Zen2 |
製造プロセス | intel 14nm | TSMC 7nm | TSMC 7nm |
ソケット | LGA1200 | SocketAM4 | SocketAM4 |
コア数/ スレッド数 | 10/20 | 12/24 | 8/16 |
ベースクロック | 3.43GHz | 3.8GHz | 3.9GHz |
ブーストクロック | 4.39GHz | 4.6GHz | 4.5GHz |
キャッシュ | 19.3MB(L3)? | 64MB(L3) | 32MB(L3) |
TDP | 125W | 105W | 105W |
発売時期 | 2020年1月予定? | 2019年7月発売済 | 2019年7月発売済 |
※ Comet Lake-S ESのL3キャッシュの容量はおそらく間違っています(誤認識されていると思われる)。今までの例から言えばきっかり20MBになると思われます。
比較対象がRyzen3000シリーズなので弱いものイジメととられるかもしれませんが、やはりこのラインナップでAMDと戦ってかなければなりませんので、現実的なライバルとしてはこんなことろだと思います。
ただし、今回のESはクロックが4.4GHzとされていますので、5.2GHzとも言われるComet Lake-Sの最上位モデルの製品版になれば性能が上がる可能性があります。(というか上がると思います。)
スコアの比較
※三種類とも環境、使用されているベンチマークのマイナーバージョンがバラバラですので、参考程度としてください。
スコアに関してはシングルは3900X、3800Xをいずれも下回っています。
マルチスコアに関しては3800X以上、3900X未満という順当なものです。
今後調整が入ればシングルは3900Xを上回り、マルチは3900Xに近いスコアが出せる可能性もあるでしょう。
※ 2019/9/20追記
コメントでご指摘いただきましたが、該当のCPUはCascadeLake-Xではないかとのことです。
Dellの製品ラインは同じ型番のものは同グレードの新製品で更新され続けますので、Dell Precision 5820 Towerの現製品を検索してみました。
Dell Precision 5820 Tower製品ページ
基本的にはコメントでご指摘の通り、Xeon-2000シリーズの製品ラインになりますので、現時点ではLGA2066のCascadeLake-Xの可能性が非常に高いと思います。
Core Ultra 200Sシリーズ ソケットLGA1851 Intel 第14世代Coreシリーズ ソケットLGA1700 ※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。