AMDは最近台北で開催されたComputex 2019で新製品発表を発表し、愛好家と投資家の両方がLisa Su博士とCo.博士が世界に発表したものに感動したようです。
あなたが山奥に住んでいたり、単にComputexから出てくるニュースの流れに追いつけないほど忙しい場合は、それをすべて網羅しています。
AMDは近日中に「Navi」というコードネームのグラフィックスプロセッサファミリーについて簡単に紹介した。
しかし、ショーの話題を本当にさらっていったのは、7nmのCPUに関する印象的な発表でした:それはRyzen 3000と次世代のEPYC製品です。
詳細なスペックとパフォーマンスのプレビューはハードウェアチームに任せますが、要するに結果は非常に有望に見えます。
有望なRyzen 3000、EPYCの「Rome」、およびNavi製品はアナリストがAMDの市場シェア拡大する予想を促しました。
一部のアナリストは、主に競合他社のIntelを犠牲にして、AMDの市場シェアの拡大を呼びかけている。
Cowenのアナリスト、Matthew Ramsey氏は同社の半導体部門を取り上げ、チップメーカーには非常に楽観的なケースを提示した。
Ramsey氏は投資家に対して、「これらの製品は、コンセンサスを上回る成長、シェアの拡大、利益率の拡大、およびAMDのシェアの上昇を促進すると予想しています」と述べています。
Ramsey氏によると、AMDはデータセンター市場で「非常にうまく」実行すべきだという。彼は、今後のEPYCサーバ部品の強みから、クラウドコンピューティング分野を具体的に挙げている。
彼の意見はおそらく、EPYCとXeonのシステムが互いに競合していることを示したAMDのベンチマークデモに影響された。
EPYCシステムは手ごろに勝ちました、そして我々がXeonの価格設定について知っていることを考えると、AMDシステムがかなり安いと予想されることに注意することは重要です。
同様の考え方がStifelのアナリスト、Kevin Cassidyにもありました。
Cassidy氏は、AMDの買収評価は「[高性能、低消費電力、低コスト、アップグレードの容易さにより、Zen 2はAMDによるPC市場シェアの拡大を加速させる]よりも詳細に説明せずに再確認した。
CassidyはAMDの株価は34ドルに相当すると考えているのに対し、Ramsayは株価が一株当たり36ドルまで上昇していると考えている。
Advanced Micro Devices(NASDAQ:AMD 29.03 9.80%)の株価が急上昇し、主要なテクノロジー企業の中でウォール街で最も良い日を記録したことで、多くの投資家が同意するようです。
AMDの株価は11.5%もの高値で取引されていましたが、1日の終値は10%台弱の29.03ドル/株まで落ち込みました。
おそらく関連する注釈として、ライバルのIntel(NASDAQ:INTC 43.57 -2.24%)とNvidia(NASDAQ:NVDA 143.33 -1.25%)が本日それぞれ下落しました。
解説:
Computex関連の記事もそろそろ落ち着いてきましたので、この辺でだれがComputexの覇者だったのか、金融・株式関連の記事から見てみましょう。
ウォール街のアナリストはintelを過大評価して、初代Ryzen登場の時、見事に予想を外しましたので、今回は「勝ち馬に乗れ」とばかり、AMDがintelから市場を奪うであろうことを予想しています。
Zen2とNaviの発表を行った後、AMDの株価が11.5%上昇、intelから市場シェアを奪うだろうと評価されています。
元記事の最後の方にありますが、intelとnVidiaの株価はそれぞれ下落しています。
nVidiaの株価の下落幅の方が小さかったのはこの分野におけるnVidiaの強さを表しています。
業績や新製品の分析で常に会社や顧客から厳しい目で結果を求められる株式のアナリストがこのように分析していますので、Zen2の製品発売前の採点としてはほぼ満点と言ってよいのではないかと思います。
シングルスレッド性能・マルチスレッド性能・NVMe SSDの性能と三つの性能でintelプラットフォームに一世代分の格差をつけていますので、intelファンの方でintelプラットフォームを更新予定の方はよく考えたほうがよいでしょう。
特にCore i9シリーズやLGA2066を求められる方は様子見をされた方がよいと思います。
やはり大枚を投じて最新・最高のプラットフォームを求められる方にとって、最新・トップクラスの性能が得られないというのはかなり大きな失望でしょう。
AMDのこの躍進の裏には、データセンターにEPYCを導入したamazonやSTADIAのサーバーにEPYCとRadeonを選んだGoogleなど、GAFAの影がちらつきます。
またTSMCの製造プロセスの順調な更新を支えていたのは5Gをにらんだ旺盛なスマートフォンSoC関連の投資だと思います。
ここにもAppleやファーウェイなどの企業の影がちらつきます。
それらのGAFAを含めた巨大企業の投資に上手く乗る形なったことがAMDの今の躍進の原動力となりました。
それにはAMDが自社の利益を削って安価なシステムを顧客に提供したという行動がこの結果を引き寄せているといってもよいと思います。
利益を追求するのが営利企業の目的ではありますが、そればかりを追求していると思わぬ形で足元をすくわれるという良い例だと思います。
intelもnVidiaも素晴らしい企業で倒産することは無いと思いますが、自社の利益のみを追求しすぎるとどうなるのかというのが今回のAMDの躍進でよくわかるのではないかと思います。
製品の購入を通じてAMDに資金を提供し、その強気を支えていたのはやはりこうした国際的な大企業だと思います。
アメリカの政府調達でもintel+nVidiaのシステムを押しのけて、AMDとCrayのシステムが勝っていますので、サーバーからクライアントまで、完全にAMDのシステムが高い評価を受けていると考えてよいでしょう。
intelはパッとしませんが、CannonLakeをスキップした時点で、CannonLakeの開発費が回収できないことは確定しており、普通の企業なら倒産級のダメージでしょう。
逆にAMDがこんな風になったら瀕死のダメージでしょう。
事実、TSMCやGFが28nmで足踏みしていたBulldozer-口の悪い人からは「ドザ」などと呼ばれていましたが-時代は倒産寸前の状態でした。
しかし、intelは何事もなかったかのように次のIceLakeを投入して、モバイルの分野でAMDに対して優位を保つあたりは普通の企業ではないです。
実際のところ、現在のPCの中心はノートPCなどのモバイルですから、ゲーミングPCの解説という建前の当サイトとしては寂しい限りですが、正しい判断だったといえなくもないです。
いずれにしても私が前から言っていた通り、2019年はAMD躍進の年になり、intel我慢の年になりますので、intelプラットフォーム更新予定の方は予定を先延ばしにするなど少し考えたほうがよいと思います。
E3で続報が出てみないとわかりませんが、Naviは少し過大評価気味だと思います。
Zen2効果で評価が上がっているのでしょう。
あと、お断りしておきます。
これでほぼ今年の勝ちが確定して、私も購入することが確定しているので、これから少しRyzen3000シリーズに対して辛口になると思います。
優勢な側に対して辛口になるというのがわたくしの基本的なスタンスなので、ご了承ください。
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