メモリ関係

DRAMは2018年も値上がり傾向

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一般の方は意識することはまずないと思いますが、DRAM(DDR4 DRAM)は実は時価であり、その時の需要と供給のバランスと為替の変動によって値段が変わります。

ゲーミングPCで使われているDDR4-DRAMは2016年7月からずっと値上がりを続けています。

PC4-19200の16GB(8GBX2)のDIMMメモリモジュールの価格(秋葉原価格)

2016年7月 6,500円前後

2018年4月 18,500円前後

その差実に3倍近くで、ゲーミングPCのBTOショップのメニューでもメモリを少し追加するだけで価格がガツンと上がるのはこれが原因です。

この価格の高騰でDRAMのメーカーは大儲けしているのですが、エンドユーザーである我々はたまったものではありません。

私も推奨PCの構成を出すときはゲーム用ということもあり、ややポリシーに反したスペックで出さざるを得ない状況です。

 

一体なぜこんな状況になったのか?

これは「需要が多くなったから」としか言いようがありません。

あとは、メーカーも先を睨んでどんどん大規模な設備投資を行っていますが、2013年頃にSK hynixの工場の火事で大規模な設備が失われたからというのもあると思います。

実際メモリというのはスマホやタブレット、車載の機器などにも使われています。

こういったそれまでのパソコンと比べると低価格の機器が大量に出回ることによってDRAMの需要を押し上げていると言った状況です。

また、サーバーに対する旺盛な投資意欲も需要を押し上げている一因であると言われています。

悪いことに今年に入ってからまたhynixの工場が火事が起こりました。

IT機器はどんどん小型化、コモディティ化していますので、こうした機器に入っているメモリも含めると増えることはあっても減ることはまずないでしょう。

こうした機器にはマザーボードに直接メモリが付けられており、もちろん増設はできません。

ゲーミングPCだけを見ていればなぜ値段がこんなに上がるのかという疑問を持たれる方もいると思いますが、こうしたその他のモバイル機器なども含めると、実に様々な機器にメモリというのは使われており、IT機器の必須の部品であるだけにこうした機器が売れれば売れるほど需要も大きくなるということです。

 

一体この状況はいつまで続くのか?

実は「メモリメーカーがカルテルしているのではないか」としてアメリカで訴訟が起こされました。

やはりアメリカでもこの価格の高騰には消費者が悲鳴を上げているのは日本と同じ状況のようです。

ソース:中央日報 - 「サムスン電子などDRAM価格で談合」米国で集団訴訟提起

私も一瞬、「これでDRAMが安くなるかな?」と思ったのですが、かつてのDRAM談合事件(*)と違って訴えているのが民間の法律事務所なので、それほど価格が下がることはないのかなと思います。

※ 2006年にアメリカの33州がDRAMメーカーが価格カルテルを行っているとして 反トラスト法違反で訴えた事件

アメリカの法律事務所は「何かあったらとりあえず訴えてみることを勧める」ところがあるので、勝てることを確信して訴えていない可能性の方が高いと思います。

先の見通しを言えば、今年中にサーバーへの投資熱が落ち着き、2019年には下がるのではないか?と言われています。

実は2018年の後半から中国のメーカーがDRAMのテスト生産を行い2019年から出荷すると言われていますので、こうした供給の面からも2019年からDRAM価格が下がるのではないかと期待されている状況です。

ソース:中国の半導体メモリ製造戦略は今後どうなる? - TrendForce

2018年のDRAM価格は今までの様に高騰することはないかもしれませんが、高止まりで横ばいという状況が続きそうです。

今まで説明してきたように、この状況が改善されるのは2019年を待たなくてはならないようです。

 

ゲーミングPCの必要スペックを考えるときに注意したいこと

パソコンというのはほしい時が買い時だと思います。

こういった「今はメモリが高いから」とかそういう理由で待っていたらいつまで経っても買えません。

コンピューターのパーツというのは数年スパンの開発サイクルが組まれており、次々に新しい技術を使ったパーツが投入され続けるからです。

ですので私は人にアドバイスを求められたら「欲しいと思ったらすぐに買うのが正解だよ」と言っています。

しかし、DRAMの値段が高い時はメモリの増設は抑えめにしたほうがよいでしょう。

私も構成例を出すときには各パーツの説明で出している基準を下回っている構成を出しています。

これは価格とのバランスを考えて敢えて下げているのが理由です。

コンピューターというのは合理主義の象徴ですから、コストを無視することは出来ないと思うからです。

今なら16GB以上(32GB)増設される方は本当に必要かどうかよく考えたほうが良いと思います。

ミドルタワーのPCを買っておけば今年から2019年にかけてメモリの値段が大幅に下がったら増設することもできるでしょう。

将来的に増設したいと思っている方はやはり増設する時の作業もやりやすいミドルタワーのPCを買っておくことがお勧めです。

小さいPCだと作業の難易度も上がります。

一度もメモリの増設をしたことがない人にとっては厳しいのかなと思います。

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