Core i7 9700KのGeeek Bech4の結果がリークをしていたのは知っていたのですが、今度はかなり詳細なベンチ結果がリークしたようです。
何かCore i9 9900KでなくCore i7 9700Kであることに何か意味があるのかは分かりませんが、リークがCore i7 9700Kに集中してるのは確かです。
Core i7-9700K | |
Socket | LGA1151 |
アーキテクチャ | Coffee Lake |
製造プロセス | 14nm++ |
コア数/スレッド数 | 8/8 |
ベースクロック | 3.6 |
ターボクロック | 4.6/4.9GHz(全コア/1コア) |
L3キャッシュ | 12MB |
内蔵GPU | HD630 |
対応メモリ | DDR4-2666 Dual Ch |
PCI Expressレーン数 | 16 |
TDP | 95W |
ベンチマークを行ったテスト機の概要
・Z390マザーボード
・Gskill Trident Z DDR4 @3600
・MSI Geforce GTX 1070 Gaming Z
・Corsair H80i GT
・Be Quiet! Dark Power Pro 11 1200W
・Windows10 64bit
システムはシングルラジエーターの水冷システムで、他に変わったところは電源は日本ではほとんど出回っていない製品のようです。
ゲーミング向けなのか厨二っぽい名前が付いています。
wPrime2.10 32Mシングルコア (小さいほど速い) | CineBenchR15 マルチコア | x264 ベンチマーク | 3D Mark FireStrike | 3DMark TimeSpy | |
i7-9700K | 28411 | 1476 | 52.84 | 16663 | 6560 |
i7-8700K | 30945 | 1421 | 45.47 | 16530 | 6544 |
i7-6700K | 32045 | 930 | 31.01 | 15858 | 6514 |
i5-8600K | 32609 | 34.73 | 15665 | 6422 | |
i5-8400 | 34627 | 954 | 33.13 | 15564 | 6353 |
Ryzen7 2700X | 36182 | 1778 | 52.64 | 16371 | 6651 |
Ryzen5 2600 | 38986 | 1286 | 41.54 | 16133 | 6353 |
Ryzen5 2400G | 39123 | 823 | 28.91 | 14139 | 5625 |
Ryzen7 1700X | 39782 | 1550 | 46.21 | 15245 | 6514 |
Battle Field1 | |
i7-9700K | 117.6 |
i7-6700K | 116.5 |
i5-8600K | 115.8 |
Ryzen7 2700X | 112.6 |
Ryzen5 2600 | 111.6 |
i5-8400 | 106.7 |
Biohazard 7 | |
i7-9700K | 145.3 |
Ryzen7 2700X | 145.3 |
Ryzen5 2600 | 143.5 |
i7-8700K | 142.8 |
i7-6700K | 141.3 |
予想通り、それなりに優秀な結果ですが、GPUの様にゲーミング性能に致命的な差が付くかと言ったらそうではありません。
将来的には分かりませんが、現時点で判断するならば、Core i7-8700Kでも十分といった感じです。
もっとも、Core i7-8700Kも定格で使うならばCore i7-8700とほとんど差が付かないレベルです。
ただし、シングルコア性能やマルチコア性能は順当に進化しており、特にシングルコア性能ではきっちりターボが利いて、wPrimeのシングルコア性能で1位になっているのは流石としか言いようがありません。
実ゲームの性能では、結構な差がついているように見えますが、平均が111FPSが117FPSになったところでそれほどの差があるとは思えません。
テスト機がGTX1070ですし、おそらくほとんどがFullHDでのテストだと思いますので、こんなものなのかもしれません。
RTX2080TiのSLiを購入する予定の方や、動画の配信などを行っているならやはり8コアの威力は絶大ですので待ったほうがよいかもしれませんが、それ以外は特に影響のないレベルでしょう。
現在、1-2世代前(Core i 6000シリーズくらい)のゲーミングPCをお持ちの方は特に買い替える必要があるほどの性能差はありません。
それ以前のPCをお持ちの方はこれを機会に買い替えるのも一つの考え方です。
全てのグラフは元記事にありますが、ゲーミング性能では概ねRyzenを上回っていると言ってよい結果になっています。
現行のPCの性能をフルに使う4K環境や144Hz環境をお持ちの方はやはりRyzenは避けたほうがよいでしょうね。
オーバークロッカーとかベンチマークテストなどの値を気にする人にとっては相当優秀なCPUであることは確かです。
特にCore i7-9700Kでこれですから、最上位のCore i9 9900Kはかなりの値が期待できます。
恐らく、今回Ryzen7 2700Xを下回った項目も同じ8コア16スレッドのCore i9 9900Kではすべての値がRyzen7 2700Xを上回ると思います。
ベンチマークテストの結果にこだわっている方は満足できるCPUでしょう。