ファーウェイ初の商用AIノートパソコンは4月までにリリースされる予定で、Kunpeng-920プロセッサーを含むすべての「自社製」コンポーネントを搭載するようだ。
ファーウェイ初のAIノートPC、CPUにKunpeng-920を搭載、エッジAIにDeepSeekを統合など
中国の巨大ハイテク企業は国内ハイテク市場を支配することを決意しており、モバイルとAI分野で多くの成功を収めた後、ファーウェイの次のベンチャーは業務用PCをターゲットにするようだ。
tphuangの情報によると、ファーウェイは今後数ヶ月のうちに自社製PCをリリースする予定で、このデバイスにはファーウェイ自身が開発したコンポーネントが採用される見込みで、サプライチェーンの複雑さを軽減し、新たな市場機会を開拓する。
HW's domestic commercial PC is almost here
Uses 7nm Kunpeng-920 CPU @ 2.6GHz
Fully domestic PMIC including Unisoc CT100 replacing EPSON in clock generator
Expected to run on HarmonyOS PC version & localized dev tool chain
Supports DeepSeek on edge
Expect to launch in April pic.twitter.com/wMazfl3qXD— tphuang (@tphuang) March 11, 2025
ファーウェイの次の商用デバイスの詳細は不明だが、ファーウェイはHuawei Centralを通じて、ノートパソコンはノートパソコン、デスクトップ、テレビ、その他多くの製品に焦点を当てた企業向け製品群である「Qingyun」ラインアップの下に投入されると主張している。
このノートパソコンに関する重要な要素は、DeepSeekとの統合であり、これはマイクロソフトのCopilot+認証デバイスに見られるものと似ている。
ファーウェイはどうやらAI PCのハイプに参入するつもりらしいが、国内ユーザー限定であるため、ノートPCへの期待はかなり高い。
興味深いことに、ファーウェイのラップトップは100%中国製品で開発されていると言われており、マシンのパワーハウスは同社のKunpeng-920 CPUである。
このプロセッサーについてこれまでわかっていることからすると、ARMv8アーキテクチャをベースにしており、最大64コアのさまざまなコア構成がある。
Kunpeng-920はサーバーに特化したプロセッサーと言われているが、ファーウェイはコア数の少ないバージョンも開発しており、4コア、8コア、16コアのバージョンが市場に出回っている。
このデバイスにはHarmonyOS(PC専用版)が搭載され、エッジAI要求のために動作するDeepSeekも搭載されると言われている。
ファーウェイのデバイスがユーザーにどのようなパフォーマンスを提供できるかは興味深いところだが、ファーウェイが自社製品にシフトしていることを考えると、同社にとって正しい方向への一歩であることは間違いない。
ノートPCの発売日は4月と言われているが、今のところ正式なものではない。
解説:
ファーウェイが自社製AIPCを発表し、4月に発売するそうです。
明らかにNVIDIAのSoC搭載PCを意識していますね。
同じARMですし。
これが売れるかと言ったら売れないと思います。
もちろん世界市場での話ですよ。
しかし、国内の需要だけで一定の数を売るつもりなのでしょう。
CPUはSMIC 7nm Kunpeng-920を搭載するようです。
やはり5nm以降の製造プロセスは更新できなかったようですね。
まだ採用はされていませんが、2nmが量産可能になり、3nmの製品が市場に溢れるグローバル市場から見ると、とるに足らない性能でしょう。
AMDも現在はRyzen 9000シリーズですが、7nm世代というとZen2のRyzen 3000シリーズくらいのレベルでしょう。
もちろん設計は進んでいると思いますが、いくら設計が進化しても製造プロセスが進歩しないとあまり意味がないことはIntelが近年証明してしまいましたので、凡その想像はつくのではないでしょうか。