TSMCは2025年までに最先端の2nmプロセスを量産する予定であり、台湾の巨大企業はアップルやNVIDIAなどの企業から大きな関心を寄せられている。
TSMCの2nmノードは、市場からの巨大な需要がある中、収益創出に関して他のすべてを置き換えると言われている。
TSMCの次期2nmノードは、技術市場にとって革命的なものになると言われている。
TSMCは、業界全体のデバイスの計算能力を高速化するのに役立つ、大幅な性能向上をもたらすと公言しているからだ。
台湾大手の前世代プロセス、特に3nmと5nmは、同社が最も「需要のある」製品であると言われていたが、2nmは、主要なメインストリームの技術大手によって採用されることになるため、本当にその両方に取って代わることになりそうだ。
TSMCは「Logic Technology」セクションの更新で、2nmが2025年までに量産される予定であることを明らかにした。
これは、我々が来年このノードを実際に目にすることを証明するだけでなく、新しい記述によると、顧客はすでにシリコンの検証段階にあるという。
以下は、2nmの将来についてのTSMCの説明である:
主要顧客は 2nm IP 設計を完了し、シリコン検証を開始した。TSMCはまた、低抵抗RDL(再分配層)、超高性能金属-絶縁体-金属(MiM)キャパシタを開発し、性能をさらに向上させた。
TSMC N2技術は、2025年に導入されれば、集積度とエネルギー効率の両面で半導体業界の最先端技術となる。- TSMC
2nmプロセスについて少し詳しく述べると、アップルは同社のプロセスにとって巨大な顧客と見られているという。
この規格の最初のデビューは、次世代iPhone 18モデルのデビューとともに、Macと将来のiPadモデル用のアップルのM5チップになるだろうと報告されている。
PC市場に関しては、インテルとエヌビディアの両社がこのプロセスを採用する見込みで、チーム・ブルーは次期「Nova Lake」CPUに採用する可能性があり、エヌビディアはRubinアーキテクチャに先駆けてAIラインナップにこの技術を採用する予定だ。
2nmが正式に市場に投入されれば、TSMCはトップクラスの収益を上げ、長期的に誇大宣伝が続けば、他のすべてのプロセスを凌駕する可能性があると予想される。
TSMCが半導体市場を独占しようとしているのは間違いではない。
解説:
TSMC2nmは高い需要を誇りTSMCの雌雄駅の大部分をカバーすると見込まれる。
TSMC2nmは無事に2025年中にロンチされるようです。
TSMCのプロセスが順調かどうかはAppleのM5/A19シリーズの動向を調べれば出てきます。
特に問題なく来年の9月に発売されるようですので、歩留まりを含めて、量産には問題がないものと思われます。
5nmの時は歩留まりが上がらずに1年遅れましたが2nmはそういうことは無いようです。
2nmの動向で気になること。
2nmまではTSMCの万全の生産体制でつけ入るスキがありませんでした。
2nmといえばほぼ同等のプロセスとしてIntel18Aがあります。
Intel18Aはそれを使って生産されるPantherLakeが2025年後半から2026年初頭と2025年9月に発売されるAppleのM5/A19シリーズと比較すると3-6か月ほど遅い見込みです。
少し遅れ気味であるというIntel周辺サプライヤーからの情報もあり、きちんと予定通りにIntel18AをロンチできるのかどうかでIntel Fabの今後と半導体業界の勢力図が大きく塗り替えられることになると思います。
TSMCは、ASMLのTwinScan EXE:5000 High-NAリソグラフィ装置年内に1台納品される予定とのことでしたが、同様の装置をintelは5-6台すでに導入しているといわれており、遅れがなければintel14A世代でTSMCに逆襲するということになります。
2nm世代はTSMCが勝利する見込みが濃厚でしょう。
次の1.4nm世代に向けて熾烈な最先端プロセスの覇権をめぐる争いがすでに始まっているということです。
2026年から2027年前後で1.4nm製品が出てくると思いますので、そのころにはintelのFabがどうなるのかははっきりしていると思います。
ちなみに日本のラピダスは2nm製品を2027年に出荷する見込みとのことなので一歩遅れた位置にいるということになります。