グリーンチームは2023年に信じられないような成長を遂げた。
本日発表されたチップ業界の収益評価で、エヌビディアが4位から首位に躍り出た。
台北を拠点とする金融アナリストのダン・ニュステット氏は、第3四半期決算が明らかになるにつれ、緑色のチームがチップ製造請負の巨人TSMCから収益の王冠を奪ったと指摘した。
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投資と金融の世界を注視している人なら、エヌビディアの業績が爆発的に伸びていることをお伝えしたレポートをご覧になったことだろう。
エヌビディアの業績は驚くべきもので、同四半期の売上高は前年同期比206%増の181億2,000万ドルであった。
Nystedt氏は、Nvidiaが2023年第3四半期にもこの指標でチップ業界のライバルを追い抜いたことを示すグラフを掲載した。
企業名 | 2023Q3 売上 | 2023Q3 利益 |
Nvidia | 181.2 | 104.2 |
TSMC | 172.8 | 72.1 |
Intel | 141.6 | -80 |
Samsung セミコン | 125.2 | -28.6 |
単位:億ドル |
エヌビディアの躍進を支えているのは、大きな成功を収めている複数の事業部門であり、これらの事業部門が収益と利益に相乗効果をもたらしている。
今週初めに投資家に公開された最新の財務報告でも、収益が大きく変化していることが明らかになった。
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チップ業界のライバルであるTSMC、サムスン、インテルはいずれも2023年まで(売上高と利益の両面で)ある程度の進歩を遂げているが、信じられないほど技術に飢えているさまざまなAI市場に供給するために複数の事業部門を持つことによるミダス効果をはっきりと見ることができる。
エヌビディアのデータセンター事業は新星だが、昨年の今頃からほとんどの事業で目覚ましい成長を遂げている。
NVIDIAは、AIデータセンターを加速させるチップの製造をTSMCにますます求めている。
しかし、その貴重なIPにより、Nvidiaのチップ1個当たりの売上と利益は、TSMCのチップ1個当たりの生産量よりもはるかに素晴らしいものになるだろう。
私たちは今、Nvidiaが素晴らしい時代を謳歌しているのを見ているが、おそらくTSMCは『急がば回れ』という故事にある通り、戻ってくるだろう。
特筆すべきは、この総収入の数字には、ソフトウェア・ライセンスなど、nvidiaの他社サービスの範囲も含まれていることである。
サムスンもメモリー市場の急落で苦しんでおり、複数の要因が総売上高に影響を及ぼしていることが浮き彫りになった。
1年後、この有名な4つのチップ業界のライバルが相対的にどのような状況になっているかをチェックするのは興味深い。
解説:
nVIDIAの利益がとんでもないことに
2023/Q3はnVIDIAの利益がTSMCを抑えて1位の座を獲得したようです。
理由はもちろんH100などのAI/ML向けチップでしょう。
一説によると利益率900%などと言うバカげた数字が飛び出してきています。
大規模言語モデルで一番有名なGPT-4を動作させるには3万個のGPUが必要だと言われていますので、類似、もしくはもっと優れたサービスを提供するのにGPUが飛ぶように売れるのも理解できる話です。
一方でぱっとしないのがIntelとサムスンで、赤字に苦しんでいます。
サムスンはメモリ市場の急落が影響したと言われています。
AI/ML市場の快進撃はとどまるところを知りませんので、当面、nVIDIAの業績は好調のままでしょう。
AMDやintelも必死に後を追い、テンストレントのような新たなプレイヤーも現れていますが、GPUを数万枚から十数万枚を必要とする巨大AIサービスがどんどん現れていますので、まだまだnVIDIAの我が世の春は続くでしょう。
5年後nVIDIAがこの世界でどのような地位を占めているのかを考えるとちょっと恐ろしくなりますね。