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AMD CEOのリサ・スー:「CrossFireは重要な焦点ではない」

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※ Dr.Lisa Su(筆者の想像)

Hot ChipsカンファレンスのAMD CEOであるLisa Suは、出席したプレスからのいくつかの質問に答えました。

これらの1つは、CrossFireに対するAMDのスタンスと、それが会社にとって引き続き焦点であるかどうかを考慮しました。

かつてスケーラブルなコンシューマーグラフィックスの未来のポスター・チャイルドであり、AMDは混合GPUサポートを有効にすることさえ可能です(メリットについては議論の余地あり)。

※ ポスターチャイルドとは公益目的の金を工面するために、絵がポスターに使われる何らかの病気か奇形によって苦しめられる子供のこと。要するにCrossFireやSLiのようなGPUの複数枚刺しは「奇形」であると暗喩してるのだと思います。

Lisa Suが出てきて、私たち全員がバックグラウンドで起こっていることを見てきました:「正直に言うと、ソフトウェアはハードウェアよりも速くなっています。CrossFireは重要な焦点ではないのです」。

ここには特に新しいものはありません。

消費者GPUのトレンドは最近見ており、CrossFireはほとんど言及に値しません(NVIDIA陣営は、SLIテクノロジーについても同じことを行います。SLIテクノロジーは、上位のグラフィックカードを除くすべてからカットされています)。

サポートは「フォーカス」というよりも後付けとして有効になっているようで、それがまさにその方法です。

起動時に下位のGPUを購入し、さらにグラフィックスプロセッサを追加購入して、高性能のシングルGPUソリューションのパフォーマンスを飛躍させるという古くからの慣習は、-MCM(Multi-Chip-Module)アプローチが日の目を見るまで、ソフトウェアの側面をなくすハードウェア同期ソリューションと組み合わせて、少なくとも有名なドードーの道を進んでいるようです。

単一のモノリシックソリューションよりも2つ以上の小さなダイで構成された、真の統合されたソフトウェアブラインドマルチGPUソリューションが行く手にはあるでしょう。

私たちは理解しているのではないでしょうか。

ソース:techpowerup - AMD CEO Lisa Su: "CrossFire Isn't a Significant Focus"

 

解説:

CrosFire無意味宣言(笑

実際問題出たときのSLiを使う人はそれなりの数いたと思いますが、長いことデフレだった日本ではGPUの価格上昇は2年おきに2枚ずつ買い替える耐久消費財としては許容できないほどの価格になっています。

私のブログの一番最初の記事で、SLiにはあまり意味がないと書きました。AMDもnVidiaも見解は同じで、毎回毎回、RTX2080Tiのような最上位GPUを二枚ずつ買い替えられるような資金力のある人はほとんどいないということです。

これがメーカーの認識で最終的にはドライバから見て1個のGPUと同じに見える複数のGPUチップ製品(もしくは方式)に収束していくという理解で良いと思います。

単一のモノリシックソリューションよりも2つ以上の小さなダイで構成された、真の統合されたソフトウェアブラインドマルチGPUソリューションが行く手にはあるでしょう。

これはそういう意味です。2つ以上のGPUを1個のGPUのように扱うことが出来る方式という意味です。

PCI Express5.0(CXL)にはそのような仕組みが組み込まれるという話も出ていますので、それまでの過渡的な仕組みということを改めて発言したようですね。

SLiやCrossFireというのはそういう製品が出るまでの奇形のような醜いソリューションであるとメーカーが考えていることは頭の片隅に置いておいた方が良いと思います。

要するにSLi=「凄い」みたいな世界はいずれ終わるということです。

ソフト側の対応が必要なSLiやCrossFireみたいな中途半端な技術は早く消えてほしいと私も思います。

 

AMDのGPU Radeonシリーズ

Radeon 7000シリーズ

 

Radeon RX 6000シリーズ

 

※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。

 

 

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