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マイニング特需の果て

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YoutubeチャンネルMoor's Law is deadは以下のように報じています。

GA106とGA104(を合わせた)在庫チップはまだ600万個ほどあり、私が見た最近の数字では、販売されるのを待っている。RTX3060Ti、RTX3060、RTX3050は、何年もの間、私たちの{nvidia}エントリーレベルのカードであり続けるでしょう。

とのこと。

Ampereの在庫は死ぬほどあるようです。

その数なんと600万個。

もう終わっている数字ですね。

最終製品の在庫ではなく、チップの在庫なので、私たちのためにこれから工場で組み立てられるのを待っているのでしょう(苦笑。

マイニング特需恐るべしですね。

これだけ作っても作っても在庫が一瞬で消滅していたかと思うと恐ろしいです。

この在庫はこれからゲーマーが消化していく必要があるということです。

最後は全部昔からいるユーザーに押し付けられ、新興の市場参加者は儲からなくなったらさっさと逃げるということですね。

これが「GPUは金融商品」と喚いていた自称:投資家の正体と言うことです。

この言い方に腹が立つなら、市場に戻ってきてぜひとも余っているAmpereをお買い上げください。

元々、あなたたちのために生産したものです。

 

AI用途向けデータセンターでは同じことは起きないの?

これは「起きない」「起きにくい」と私は思います。

アメリカのマイニング事業者は既に多くが廃業しましたが、マイニング特需後半には電力の使用について厳しい視線にさらされ、追加の負担やグリーンエネルギーを使用することを求められていました。

マイニング事業は当然マイニングの収益性に大きく左右されるため、PoSのような大きな変化がやってくると途端に採算が取れなくなります。

つまり元から事業の継続性について問題があったということです。

バカみたいに儲かっているときはイケイケどんどんで投資しますが、状況が変わって採算が取れなくなると、もう倒産するしかありません。

なぜならば、彼らは特にトータルコストなどの計算をろくに行わない個人に毛が生えたレベルの素人の集まりだったからです。

彼らのレベルが低かったのはマイニングの参入障壁が子供でも出来るほど異常に低く、輩レベルの人間も交じっていたからでしょう。

 

AIデータセンター

しかし、AIのデータセンターはどうでしょう。

こうしたれっきとしたデータセンターにはちゃんとコスト計算を行って計画的にAI/ML向けのGPUを導入していく業者が大半でしょう。

まっとうなデータセンターならば、品質やデータの安全、環境に関するISO認証が求められるからです。

(環境に関するISO認証は14000です。)

そうしないと社会的な批判を浴びますし、対外的なイメージもよくありません。

また、取引を断られることにもなります。

では今から市場に余っている大量のAmpereやRDNA2をこうしたデータセンターが無理して購入するでしょうか?

(一回の投資で)数年に渡って稼働することが求められるデータセンターにとって型落ちの機材はいくら安くてもトータルのコストや設置面積が上がり、莫大な消費電力の上場を招きます。

全ての業者が絶対に使わないとまでは断言できませんが、大部分の業者からは避けられると思います。

NVIDIA DGX H100、NVIDIA DGX A100はとても高価な機材です。

特にNVIDIA DGX H100はPCIex版でも500万以上します。

しかし、元々投資額が大きいデータセンターにあって重要なのは運用コストも含めたコスト効率であって、機材が安いことではありません。

個人向け製品と違い、絶対的な安さと言うのはあまり重要ではないということです。

そのため、これらの600万個のAmpere旧モデルは非常に有難いことに(苦笑)我々ゲーマーのために残されるということになります。

ちょっと腹立ってきませんか?

さあ、みんな心の中で唱えましょう「Shit!!! Mining Bastards

私たちゲーマーはマイニングで余ったGPUを入れるゴミ箱に指定されたのですから、このくらいのは暴言は許されるはずです。(苦笑

こんなに余っているならば、各国100名くらいは抽選で1円とか10円とかで販売してもバチは当たらないではないでしょうか?

nVIDIAの担当の方、見ていたら是非お願いします。

 

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